毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
さあ、夏期講習!
2011年07月21日 / 塾
私の住む辺りには、心配された台風6号の影響もほとんどなかった。終業式を一日早めた小中学校も肩透かしを喰らった感じだろうが、臨機応変に対応したのには少々見直した。生徒の安全を考えれば当然の措置だろうが、それができないのがお役所仕事だ。そう思えば、少しずつ変わっているのかもしれない・・。
台風が過ぎれば、また暑さが戻ってくる。梅雨明けからの暑さでかなり閉口していたが、またあの暑さに耐えねばならないのか、と思うとげんなりする。時あたかも、今日は夏期講習の始まる日だ。毎年恒例の15時間労働の日々が40日も続く。ふらふらになりながらも、頑張り通さねばならない正念場だ。せめて少しでも暑さが和らいでくれたら、と祈らずにはいられない・・。
毎年、最後までやり通すことができるか、不安に思いながら初日を迎えるが、今年は一段と心配だ。と言うのも、ちょうど「クールウオーターパッド」を使い始めた翌朝から、左肩が痛くて仕方なくなってしまったのだ。せっかく妻が買ってくれた物だから、ケチを付けたくはないのだが、何らかの影響があったように思えてならない。冷えるのがいけないのかな、と思ったりしたが、ひんやり冷たいのはこの時期欠かせない。因果関係があるのかないのか、私に分かるはずもないから、そのまま使っているが、一昨日から左肩の痛みが首に移り、さらには右肩まで痛むようになってしまった。昨日は特に首が痛かった。寝違えた時のように、首が左右に曲がらず、車の運転で左右確認をするのが一苦労だった。もちろん、肩こりに効く薬や妻が勧める肩こりをほぐす体操も試してみたが、なかなか治ってくれない。
「姿勢が悪いのが一番にいけないんだわ」
と、ブツブツ言う妻の傍らで、首や肩をぐるぐる回し続けた。早く痛みが取れてくれるといいが・・。
今年の夏に心配なことがもう一つある。このブログだ。2005年の夏から、夏期講習期間中も毎日休みなく更新してきたが、今年は全く自信がない。ネタに詰まるようなことはたぶんないだろうが、ブログの記事を書くだけの時間が取れないように思う。毎年とスケジュールは同じだが、授業時間の合間に生徒をバスで送迎するのがかなり大変で、例年よりも長距離車の運転をしなければならない。暑い日中、神経を集中させて車を運転するのは心身ともに疲れる。若い頃ならまだしも、私もだいぶ年を取った。タイトなスケジュールを乗り切るためには、適度の睡眠が不可欠だ。いくらルーティンになったとは言え、ブログの記事を書くのに少なくとも30分前後はかかる。睡眠時間を削ってまで、記事を書こうとは思っていないから、どうしても記事が中途半端になってしまうだろう。それならいっそのこと夏期講習期間中は記事を書かずにおこうかとも思ったが、長年の惰性でそこまで踏ん切りが付かない・・。どうしよう・・。
あれこれ考えても詮無いことだから、「なるがママ・なすがパパ」の精神で、やっていくしかないだろう。いつ更新が途絶えるか、自分のことながら面白い。お盆休みまで続けられたら、後はなんとかなるような気がするけど・・。
まあ、せいぜい頑張ってみよう!!
台風が過ぎれば、また暑さが戻ってくる。梅雨明けからの暑さでかなり閉口していたが、またあの暑さに耐えねばならないのか、と思うとげんなりする。時あたかも、今日は夏期講習の始まる日だ。毎年恒例の15時間労働の日々が40日も続く。ふらふらになりながらも、頑張り通さねばならない正念場だ。せめて少しでも暑さが和らいでくれたら、と祈らずにはいられない・・。
毎年、最後までやり通すことができるか、不安に思いながら初日を迎えるが、今年は一段と心配だ。と言うのも、ちょうど「クールウオーターパッド」を使い始めた翌朝から、左肩が痛くて仕方なくなってしまったのだ。せっかく妻が買ってくれた物だから、ケチを付けたくはないのだが、何らかの影響があったように思えてならない。冷えるのがいけないのかな、と思ったりしたが、ひんやり冷たいのはこの時期欠かせない。因果関係があるのかないのか、私に分かるはずもないから、そのまま使っているが、一昨日から左肩の痛みが首に移り、さらには右肩まで痛むようになってしまった。昨日は特に首が痛かった。寝違えた時のように、首が左右に曲がらず、車の運転で左右確認をするのが一苦労だった。もちろん、肩こりに効く薬や妻が勧める肩こりをほぐす体操も試してみたが、なかなか治ってくれない。
「姿勢が悪いのが一番にいけないんだわ」
と、ブツブツ言う妻の傍らで、首や肩をぐるぐる回し続けた。早く痛みが取れてくれるといいが・・。
今年の夏に心配なことがもう一つある。このブログだ。2005年の夏から、夏期講習期間中も毎日休みなく更新してきたが、今年は全く自信がない。ネタに詰まるようなことはたぶんないだろうが、ブログの記事を書くだけの時間が取れないように思う。毎年とスケジュールは同じだが、授業時間の合間に生徒をバスで送迎するのがかなり大変で、例年よりも長距離車の運転をしなければならない。暑い日中、神経を集中させて車を運転するのは心身ともに疲れる。若い頃ならまだしも、私もだいぶ年を取った。タイトなスケジュールを乗り切るためには、適度の睡眠が不可欠だ。いくらルーティンになったとは言え、ブログの記事を書くのに少なくとも30分前後はかかる。睡眠時間を削ってまで、記事を書こうとは思っていないから、どうしても記事が中途半端になってしまうだろう。それならいっそのこと夏期講習期間中は記事を書かずにおこうかとも思ったが、長年の惰性でそこまで踏ん切りが付かない・・。どうしよう・・。
あれこれ考えても詮無いことだから、「なるがママ・なすがパパ」の精神で、やっていくしかないだろう。いつ更新が途絶えるか、自分のことながら面白い。お盆休みまで続けられたら、後はなんとかなるような気がするけど・・。
まあ、せいぜい頑張ってみよう!!
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
魁皇の引退
昨日の夜7時過ぎに届いたメール。
大関・魁皇が引退を決める 通算勝利1047で止まる
「ほう、やめるのか・・。と言うことは琴欧洲が勝ったんだな・・」
魁皇には悪いが、これだけ負けがこんでくると遅かれ早かれ引退だろう、通算勝利も1位になったことだし・・、などと思っていた私には、カド番大関の琴欧洲の勝敗の方が気になった。「これで勝ち越しだ。またしばらく大関でいられる・・」
だが、しばらくたって魁皇が土俵からいなくなる寂しさが次第に募ってきた。「あれほどお相撲さんらしい力士は他にいなもんな・・」
数々の失態を晒してきた大相撲界が、ぎりぎりのところでファンから見捨てられることなく存続できているのも、魁皇の存在が大きかったように私は思っている。「優しくて力持ち」、そんな形容がぴったり来る魁皇の相撲見たさに、本場所に観戦に行ったり、TV桟敷で腰を据えたファンもきっと多かったことだろう。そんな相撲界を支え続けた唯一の日本人の大関が引退するのだから、角界からは魁皇を称えるコメントが多く出されている。
友綱親方「本人から「引退する」と言ってきたので、よく頑張ってきたなと伝えた。よくやってくれた。早い時期から覚悟はしていた。(引退理由は)見て分かるだろう」
九重親方(元横綱千代の富士)「日々こつこつと踏ん張ってきた成果が1047もの白星につながった。本人は完全燃焼以上だろう。(通算最多勝の)記録を抜いたと同時に心の芯や張りがなくなったのかもしれない。長い間、本当にご苦労さまだった」
横綱白鵬「同じ(立浪)一門でずっと入門のときから引っ張ってきてくれた。憧れの力士の一人でもあった。本当にお疲れさまです。そしてこれからもよろしくお願いします。同じ土俵で名大関と対戦したことを誇りに思う」
魁皇と初土俵が同期の貴乃花親方「お疲れさまというより、ご苦労さまの気持ちです。いつまでも「同期の星」でいてほしかったですが、本人の気持ちもあるので仕方のないところもある。でも残念ですね。これからは同じ「親方」として、相撲協会のために頑張っていきましょう」
佐ノ山親方(元大関千代大海)「古い戦友として本当にお疲れさまと言いたい。この日の一番と雰囲気を見て最後になると感じたが、ファンのために一日でも長く土俵に上がる姿勢には感動していた。今まで本当に立派だったと思う」
玉ノ井親方(元大関栃東「ここ数場所を見ていると体力の限界を感じていたが、最後に通算最多勝記録をつくったことは偉大だ。ここまで長く現役を続けたのも素晴らしい。気持ちの優しい力士だった」
だが、やっぱり一番暖かい言葉は魁皇関の母君の言葉だろう。
「毎年やめるかもと思っていたので覚悟はできていた。満身創痍だったので、よく頑張ったねと言いたい。長くやってこられたことを、今後の人生に生かしてほしい」(と目に涙をためた・・)
引退後は年寄り「浅香山」を襲名し、部屋付きの親方として後進の指導にあたるそうだが、ゆくゆくは相撲協会の中心となって相撲界の改革を進めていってもらいたい。
頑張れ、魁皇!!
大関・魁皇が引退を決める 通算勝利1047で止まる
「ほう、やめるのか・・。と言うことは琴欧洲が勝ったんだな・・」
魁皇には悪いが、これだけ負けがこんでくると遅かれ早かれ引退だろう、通算勝利も1位になったことだし・・、などと思っていた私には、カド番大関の琴欧洲の勝敗の方が気になった。「これで勝ち越しだ。またしばらく大関でいられる・・」
だが、しばらくたって魁皇が土俵からいなくなる寂しさが次第に募ってきた。「あれほどお相撲さんらしい力士は他にいなもんな・・」
数々の失態を晒してきた大相撲界が、ぎりぎりのところでファンから見捨てられることなく存続できているのも、魁皇の存在が大きかったように私は思っている。「優しくて力持ち」、そんな形容がぴったり来る魁皇の相撲見たさに、本場所に観戦に行ったり、TV桟敷で腰を据えたファンもきっと多かったことだろう。そんな相撲界を支え続けた唯一の日本人の大関が引退するのだから、角界からは魁皇を称えるコメントが多く出されている。
友綱親方「本人から「引退する」と言ってきたので、よく頑張ってきたなと伝えた。よくやってくれた。早い時期から覚悟はしていた。(引退理由は)見て分かるだろう」
九重親方(元横綱千代の富士)「日々こつこつと踏ん張ってきた成果が1047もの白星につながった。本人は完全燃焼以上だろう。(通算最多勝の)記録を抜いたと同時に心の芯や張りがなくなったのかもしれない。長い間、本当にご苦労さまだった」
横綱白鵬「同じ(立浪)一門でずっと入門のときから引っ張ってきてくれた。憧れの力士の一人でもあった。本当にお疲れさまです。そしてこれからもよろしくお願いします。同じ土俵で名大関と対戦したことを誇りに思う」
魁皇と初土俵が同期の貴乃花親方「お疲れさまというより、ご苦労さまの気持ちです。いつまでも「同期の星」でいてほしかったですが、本人の気持ちもあるので仕方のないところもある。でも残念ですね。これからは同じ「親方」として、相撲協会のために頑張っていきましょう」
佐ノ山親方(元大関千代大海)「古い戦友として本当にお疲れさまと言いたい。この日の一番と雰囲気を見て最後になると感じたが、ファンのために一日でも長く土俵に上がる姿勢には感動していた。今まで本当に立派だったと思う」
玉ノ井親方(元大関栃東「ここ数場所を見ていると体力の限界を感じていたが、最後に通算最多勝記録をつくったことは偉大だ。ここまで長く現役を続けたのも素晴らしい。気持ちの優しい力士だった」
だが、やっぱり一番暖かい言葉は魁皇関の母君の言葉だろう。
「毎年やめるかもと思っていたので覚悟はできていた。満身創痍だったので、よく頑張ったねと言いたい。長くやってこられたことを、今後の人生に生かしてほしい」(と目に涙をためた・・)
引退後は年寄り「浅香山」を襲名し、部屋付きの親方として後進の指導にあたるそうだが、ゆくゆくは相撲協会の中心となって相撲界の改革を進めていってもらいたい。
頑張れ、魁皇!!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
やったぜ!!なでしこ!
なでしこの花言葉は「純粋な愛」だそうだ。サッカーに愛を注ぐ娘たちを喩えて「なでしこジャパン」、誰が名付けたのか、素晴らしい愛称だ。
「可憐」という形容がふさわしいこの花は、古来より日本女性の淑やかな美しさを称える代名詞であったが、サッカーワールドカップで優勝した昨日からは、目標に向かってひたむきに努力する日本女性の強さを表す言葉となるかもしれない。
その快挙を成し遂げた日本チームのメンバーの中でも私が注目していたのが、鮫島彩選手。
負けん気が強そうな選手ばかりのなでしこの中で一人楚々としたイメージが際立っていて、古来からの「大和撫子」であるような印象を受ける。プロフィールは、
「1987年6月16日生まれ。栃木県宇都宮市(旧河内郡)出身。アメリカ・WPSのボストン・ブレイカーズ所属。ポジションはMF。主に1.5列目と左サイドバックでプレーする。得意なプレーはスピードに乗ったドリブルで、憧れの選手はリオネル・メッシ」
なのだそうだ。 誕生日が私と1日違いなのは親近感が持てる。高校卒業後は東京電力女子サッカー部マリーゼに入団していたが、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響を受けマリーゼが事実上解散したため、アメリカのチームに移籍したのだそうだ。
彼女が苦悩する心境を吐露した映像には胸が打たれる・・。
よかったね、本当によかった。
優勝おめでとう!!
「可憐」という形容がふさわしいこの花は、古来より日本女性の淑やかな美しさを称える代名詞であったが、サッカーワールドカップで優勝した昨日からは、目標に向かってひたむきに努力する日本女性の強さを表す言葉となるかもしれない。
その快挙を成し遂げた日本チームのメンバーの中でも私が注目していたのが、鮫島彩選手。
負けん気が強そうな選手ばかりのなでしこの中で一人楚々としたイメージが際立っていて、古来からの「大和撫子」であるような印象を受ける。プロフィールは、
「1987年6月16日生まれ。栃木県宇都宮市(旧河内郡)出身。アメリカ・WPSのボストン・ブレイカーズ所属。ポジションはMF。主に1.5列目と左サイドバックでプレーする。得意なプレーはスピードに乗ったドリブルで、憧れの選手はリオネル・メッシ」
なのだそうだ。 誕生日が私と1日違いなのは親近感が持てる。高校卒業後は東京電力女子サッカー部マリーゼに入団していたが、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響を受けマリーゼが事実上解散したため、アメリカのチームに移籍したのだそうだ。
彼女が苦悩する心境を吐露した映像には胸が打たれる・・。
よかったね、本当によかった。
優勝おめでとう!!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
iPhone
塾生でiPhoneを持っている子が多くなってきた。見せてもらうと、コンパクトで、操作もしやすく、画面もきれいだ。いいなあ、と思っているうちにだんだん欲しくなってきた。以前、iPadが欲しくなったことがあって、ちょっと調べてみたが、ソフトバンクの店でしか買えないのが面倒で、買う気が失せてしまった。その時は、商魂たくましいソフトバンクの計略に嵌まらずに済んだのだが、今度はiPhoneで絡め取られそうになってしまった。そんなことを妻に言ったら、
「ソフバン?。行ってもいいよ」
「えっ?本当に?ソフトバンク嫌いのお前なのに・・」
「ウチワがもらえるんだって、スマの」
「ウチワが欲しいのか?」
「当たり前でしょ」
ファンミーティングには敢えなく選に漏れてしまったが、「西武には絶対行く!」と気炎を上げているだけに、ここは妻の気合いに乗るべきだ。ソフトバンクの店まで車に乗せていったら、さっさと降りていって、ウチワ二枚とiPhoneのカタログをもらってきた。
「そうか・・、たとえiPhone本体がタダだとしても、毎月の通信料はかかるよなあ・・」
「そりゃそうでしょ。じゃなきゃソフバンがもうからないし・・・」
「そうだよなあ」
やっぱりあと半年我慢して、今の携帯の契約が切れてから買い換えるべきだな、と殊勝なことを思い始めたとき、もしソフトバンクに払うお金があるなら、少し前に手に入れたモバイルパソコンをネットにつなげれば何処でだってネットができるようになるはずだ。今はワープロとしてしか使っていないが、モバイルを利用しないでまた新たにiPhoneを持つのはいかにも勿体ない。一度試してみよう!と、使わずにおいてあったデータ端末をセットして、ネットにつないでみた。
買った時点で設定はしてあったから、造作なくネットにつながった。ちょっと嬉しかった・・。
その夜、iPhoneを持っている女子高生がやって来たので、
「これが俺のiPhone」
と言って、モバイルを見せた。
「パソコン?小さいね。結構かっこいい・・」
調子に乗った私は、
「iPhoneてマジックでこのPCに書いとこうかなあ・・」
とバカなことを言った。女子高生は、ケラケラ笑っていたが、
「でも、電話できないじゃん」
「うっ・・、そうか・・。電話回線にはつないであるけど、確かに電話はできない・・」
「それに、写真も撮れないじゃん」
「ううううううっっっ・・・。ほんとうだ・・。全然iPhoneじゃないじゃん・・」
私の落ち込みようをみていた他の生徒たちは大笑い。私はスゴスゴと自慢のモバイルパソコンを背中の後ろに隠した・・。
スマートフォンにしようかな・・。
「ソフバン?。行ってもいいよ」
「えっ?本当に?ソフトバンク嫌いのお前なのに・・」
「ウチワがもらえるんだって、スマの」
「ウチワが欲しいのか?」
「当たり前でしょ」
ファンミーティングには敢えなく選に漏れてしまったが、「西武には絶対行く!」と気炎を上げているだけに、ここは妻の気合いに乗るべきだ。ソフトバンクの店まで車に乗せていったら、さっさと降りていって、ウチワ二枚とiPhoneのカタログをもらってきた。
「そうか・・、たとえiPhone本体がタダだとしても、毎月の通信料はかかるよなあ・・」
「そりゃそうでしょ。じゃなきゃソフバンがもうからないし・・・」
「そうだよなあ」
やっぱりあと半年我慢して、今の携帯の契約が切れてから買い換えるべきだな、と殊勝なことを思い始めたとき、もしソフトバンクに払うお金があるなら、少し前に手に入れたモバイルパソコンをネットにつなげれば何処でだってネットができるようになるはずだ。今はワープロとしてしか使っていないが、モバイルを利用しないでまた新たにiPhoneを持つのはいかにも勿体ない。一度試してみよう!と、使わずにおいてあったデータ端末をセットして、ネットにつないでみた。
買った時点で設定はしてあったから、造作なくネットにつながった。ちょっと嬉しかった・・。
その夜、iPhoneを持っている女子高生がやって来たので、
「これが俺のiPhone」
と言って、モバイルを見せた。
「パソコン?小さいね。結構かっこいい・・」
調子に乗った私は、
「iPhoneてマジックでこのPCに書いとこうかなあ・・」
とバカなことを言った。女子高生は、ケラケラ笑っていたが、
「でも、電話できないじゃん」
「うっ・・、そうか・・。電話回線にはつないであるけど、確かに電話はできない・・」
「それに、写真も撮れないじゃん」
「ううううううっっっ・・・。ほんとうだ・・。全然iPhoneじゃないじゃん・・」
私の落ち込みようをみていた他の生徒たちは大笑い。私はスゴスゴと自慢のモバイルパソコンを背中の後ろに隠した・・。
スマートフォンにしようかな・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ハチの巣
昨日、塾舎にある事務室の奥の部屋、問題集などが雑然と置いてある部屋から外を見てびっくりした。窓枠にこぶし大ほどの蜂の巣がかかっているのだ。今までまったく気づいていなかった。見れば、スズメバチとおぼしきハチが2、3匹張り付いている。慌てて写真を撮ってみた。
どうしよう?駆除するか、このままにしておくか・・。これが塾舎の表側だったら、即座に駆除しただろう。生徒が刺されたりしたら大変だ。しかし、この巣があるのは塾舎の裏側でしかも2階、窓さえ開けなければ、誰も刺される心配はないだろう。それなら、このままにしておいて、巣がもっと大きくなるまで大きくさせてやった方が面白いだろう。かと言って、あまりに大きくなり過ぎて、手が出せなくなるようでは危険だから、常に注意は怠らないようにしなくてはいけない。当然、窓の内側からの観察になるだろうが、それなりに刺激的なものになるかもしれない。
実は巣を壊したい衝動を抑えながらこの記事を書いている。ハチの巣は正六角形を隙間なく並べた見事な構造をしている。これほど見事な形をしているとついついぐちゃぐちゃにしたくなってしまう。いい年こいて、今だにこうした衝動に駆られるのも、幼稚な証拠かもしれないが、今はグッと我慢している。だが、もう少ししたら衝動に負けてしまうかもしれない・・。まあ、もしそうなっても、中のハチの子だけは潰さないように気をつけねばならないが・・。
とりあえず、観察記録を以下に記していこうと思う。
どうしよう?駆除するか、このままにしておくか・・。これが塾舎の表側だったら、即座に駆除しただろう。生徒が刺されたりしたら大変だ。しかし、この巣があるのは塾舎の裏側でしかも2階、窓さえ開けなければ、誰も刺される心配はないだろう。それなら、このままにしておいて、巣がもっと大きくなるまで大きくさせてやった方が面白いだろう。かと言って、あまりに大きくなり過ぎて、手が出せなくなるようでは危険だから、常に注意は怠らないようにしなくてはいけない。当然、窓の内側からの観察になるだろうが、それなりに刺激的なものになるかもしれない。
実は巣を壊したい衝動を抑えながらこの記事を書いている。ハチの巣は正六角形を隙間なく並べた見事な構造をしている。これほど見事な形をしているとついついぐちゃぐちゃにしたくなってしまう。いい年こいて、今だにこうした衝動に駆られるのも、幼稚な証拠かもしれないが、今はグッと我慢している。だが、もう少ししたら衝動に負けてしまうかもしれない・・。まあ、もしそうなっても、中のハチの子だけは潰さないように気をつけねばならないが・・。
とりあえず、観察記録を以下に記していこうと思う。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
家具屋で・・
タンスの移動が終わった後、散らかった自室を眺めていたら、ソファが古ぼけてしまっているのに気づいた。ホームセンターで買ってきた安物だから、多少みすぼらしくなっても平気だったが、表面の色が抜け落ち、今にも破れそうだ。今まで気にも留めなかったが、いったん気づくと気になって仕方がなくなるのが私の困った性分だ。時間が経つにつれ、ソファを新しい物に買い換えたくなってきた。
「ソファ、買い換えてもいいかなあ・・」
と、それでも遠慮がちに妻にお伺いをたてたところ、
「あんなにぼろぼろじゃねえ・・」
と、OKを出してくれた。
「サンキュー」
とばかりに家具屋に行って買ってきたのがこのソファ。
一見すると革製品のように見えるが、合皮・・。だが、お値打ち商品で驚くほど安かった。これから毎晩、このソファに座ってこのブログの更新をすることになる。座り心地もよく、掘り出し物だった・・。
支払いをしていた妻が店員さんと話し込んでいた。何をそんなに熱心に?と不思議に思って近づいて行ったら、
「これ気持ちが良いよ」
と背中からお尻にかけて敷いていた物を指した。
「今よく売れて、やっと入ってきた商品です。夜寝るときに背中に敷くと、涼しくてよく眠れますよ」
「本当に気持ちいいよ。欲しい?」
「まあ、買ってくれるなら使ってもいいけど・・」
訳が分からないものの、寝苦しい夜が続いている昨今、気持ちよく眠れるならどんな物でも欲しい。
「じゃ、買うね」
と、私の分だけ買ってくれた。
その名も「クールウォ-ターパッド」。製品の説明としては、
・ベットや敷布団の上に敷いて寝るだけでひんやりクールな寝心地が得られます。
・クールウォーターパッドの体に触れている部分の水は体温で温まってきますが、寝返りで触れていない部分の冷たい水と混ざり合いひんやり感が持続します。
・水の出し入れも簡単!収納時軽くてコンパクト。場所もとりません。
・冬はお湯を入れてもお使いいただく事もできるので、オールシーズン使えます。
・水が体圧をバランスよく分散します。 そして、水洗いも出来ます。
さあ、敷いて寝るぞ!!効果のほどはまた後で。
「ソファ、買い換えてもいいかなあ・・」
と、それでも遠慮がちに妻にお伺いをたてたところ、
「あんなにぼろぼろじゃねえ・・」
と、OKを出してくれた。
「サンキュー」
とばかりに家具屋に行って買ってきたのがこのソファ。
一見すると革製品のように見えるが、合皮・・。だが、お値打ち商品で驚くほど安かった。これから毎晩、このソファに座ってこのブログの更新をすることになる。座り心地もよく、掘り出し物だった・・。
支払いをしていた妻が店員さんと話し込んでいた。何をそんなに熱心に?と不思議に思って近づいて行ったら、
「これ気持ちが良いよ」
と背中からお尻にかけて敷いていた物を指した。
「今よく売れて、やっと入ってきた商品です。夜寝るときに背中に敷くと、涼しくてよく眠れますよ」
「本当に気持ちいいよ。欲しい?」
「まあ、買ってくれるなら使ってもいいけど・・」
訳が分からないものの、寝苦しい夜が続いている昨今、気持ちよく眠れるならどんな物でも欲しい。
「じゃ、買うね」
と、私の分だけ買ってくれた。
その名も「クールウォ-ターパッド」。製品の説明としては、
・ベットや敷布団の上に敷いて寝るだけでひんやりクールな寝心地が得られます。
・クールウォーターパッドの体に触れている部分の水は体温で温まってきますが、寝返りで触れていない部分の冷たい水と混ざり合いひんやり感が持続します。
・水の出し入れも簡単!収納時軽くてコンパクト。場所もとりません。
・冬はお湯を入れてもお使いいただく事もできるので、オールシーズン使えます。
・水が体圧をバランスよく分散します。 そして、水洗いも出来ます。
さあ、敷いて寝るぞ!!効果のほどはまた後で。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
タンスの移動
なでしこジャパンの勝利とともに目覚めた昨日は、私にとっても意味のある一日だった。やっとタンスを移動することができたのだ。と言っても、自力で移動させたのではない。自力ではとても無理だと悟ったため、そのタンスを買った家具屋に電話して、移動させてくれるように頼んだところ、有料で移動させるサービスがありますという返事をもらった。とても私と妻では運べないから、多少のお金はかかっても専門家に頼んだ方が間違いないだろうと、お願いすることにした。
それでも一応やるだけのことはやったので、その努力は記録として残しておきたい。
できるだけ軽くしておいて、ずらしてみたが、部屋の中央まで持ってきたところで、二進も三進も行かなくなってしまった。背が高くて、部屋と部屋の境をくぐらすことできない。斜めにしてずらせばいいかなと思っても、重くて重くてそんな芸当はできそうもない。下手すればタンスの下で押し潰されてしまう。ここまでが私の限界・・。
こんな大きなタンスをどうやって運ぶのだろう、と家具屋の人が来るのを心待ちにしていたが、二人来てくれた人たちは、まったく思いがけない方法で、いとも簡単に移動させてしまった。その方法とは・・、
タンスを分解することだった。私も最初、いくつかに分けることはできるかな、とタンスの中を調べたが、一番上が大きな天板で覆われているのを見て、これは分解できないぞ、と思い込んでしまった。それが素人の悲しさで、逆に言えば、プロにはプロの知識と技があるということなのだろう・・。
さすがはプロ。パーツに分けた物をさっと移動させて、ささっと組み立ててしまった。お見事!!しかも、頼んでなかった私の洋服ダンスの移動もお願いしたら、「サービスでやりますよ」と快く引き受けてくれた。なんていい人たち・・。
これが今の私の寝室の様子。大きな書棚に変わって、大きなタンスが置かれたわけだが、タンスの方が奥行きが2倍くらいあって、少し部屋が狭くなったような気がする。仕方ないよね・・。
これで一段落はついたが、移動させた多くの書物を整理しなければならないし、葉っぱたちを綺麗に並べなければいけない。もうすぐ夏休みだから準備も色々あって、なかなか時間がとれないから大変だ・・。
それでもやっぱり整理整頓はしなくちゃね!!
それでも一応やるだけのことはやったので、その努力は記録として残しておきたい。
できるだけ軽くしておいて、ずらしてみたが、部屋の中央まで持ってきたところで、二進も三進も行かなくなってしまった。背が高くて、部屋と部屋の境をくぐらすことできない。斜めにしてずらせばいいかなと思っても、重くて重くてそんな芸当はできそうもない。下手すればタンスの下で押し潰されてしまう。ここまでが私の限界・・。
こんな大きなタンスをどうやって運ぶのだろう、と家具屋の人が来るのを心待ちにしていたが、二人来てくれた人たちは、まったく思いがけない方法で、いとも簡単に移動させてしまった。その方法とは・・、
タンスを分解することだった。私も最初、いくつかに分けることはできるかな、とタンスの中を調べたが、一番上が大きな天板で覆われているのを見て、これは分解できないぞ、と思い込んでしまった。それが素人の悲しさで、逆に言えば、プロにはプロの知識と技があるということなのだろう・・。
さすがはプロ。パーツに分けた物をさっと移動させて、ささっと組み立ててしまった。お見事!!しかも、頼んでなかった私の洋服ダンスの移動もお願いしたら、「サービスでやりますよ」と快く引き受けてくれた。なんていい人たち・・。
これが今の私の寝室の様子。大きな書棚に変わって、大きなタンスが置かれたわけだが、タンスの方が奥行きが2倍くらいあって、少し部屋が狭くなったような気がする。仕方ないよね・・。
これで一段落はついたが、移動させた多くの書物を整理しなければならないし、葉っぱたちを綺麗に並べなければいけない。もうすぐ夏休みだから準備も色々あって、なかなか時間がとれないから大変だ・・。
それでもやっぱり整理整頓はしなくちゃね!!
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
『ヴィヨンの妻』
WOWOWで録画してあった映画「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」を見た。あらすじはこんな感じ・・。
「戦後、混乱期の東京。ある夜、酒代を踏み倒した上に、その飲み屋から五千円を盗んで逃げ出した放蕩者の小説家・大谷(浅野忠信)を追いかけて、飲み屋夫婦の吉蔵(伊武雅刀)と巳代(室井滋)が大谷の自宅までやってきた。大谷は飲み屋夫婦と言い争うが、大谷の妻・佐知(松たか子)が割って入った瞬間、大谷はその場から逃げ出してしまう。翌朝、佐知はなんとか警察沙汰だけは許してもらおうと、吉蔵と巳代が経営する飲み屋・椿屋へ出向く。窮地にあっても不思議な生命力を発する佐知は、夫が踏み倒した過去の酒代の肩代わりに、その日から椿屋で働くことになる。いきいきと働く佐知の美しさと明るさが評判となって椿屋は大繁盛。客からチップを貰った佐知は、自分に魅力があると気付き、あっけらかんと「私、お金になるんですね」と言い放つ。一方、大谷は、酒を飲んでは借金を作り、浮気を繰り返し、たまに家に帰ってくると、何かに追いかけられているかのように喚き、佐知に救いを求めてくる。そして魂が抜けたようにまたふらりと出て行くのであった。彼は小説家の仕事はしているが、家に金を入れることはほとんどなかった。だが、家ではあまり会うことのなかった夫と、椿屋で会うことができるようになった佐知は、そのことがとても嬉しく幸せだった。佐知がそれを大谷に話すと、彼は「女には幸福も不幸もないのです。男には不幸だけがあるんです」と呟く。そんな中、椿屋で働く佐知の前に、佐知に好意を持つ真面目な工員・岡田(妻夫木聡)や、かつて佐知が思いを寄せていた弁護士・辻(堤真一)が現れる。佐知の心は揺れ動くが、そんな佐知の気持ちを知ってか知らずか、大谷はバーの女・秋子(広末涼子)と共に姿を消してしまう・・・」
私は太宰治の原作をはるか昔に読んだと思っていたが、映画を見てもピンとこなかった。ひょっとしたら読んでなかったのかな、と心配になって、中央公論社の『日本の文学』を引っ張り出してきて、読んでみた。
だいたいの流れは映画と同じようだった。だが、短い小説だけあって、これだけでは2時間の映画を1本作るのが難しかったのだろう、原作にない弁護士を登場させて、妻・佐知との交情を描き、バーの女・秋子と大谷に心中未遂までさせている。したがって、どうしても「大谷=太宰」という先入観から抜けだせないし、大谷の言一つ一つが太宰が発した警句のように思えてしまう。例えば、
「なぜ、はじめからこうしなかったのでしょうね。とっても私は幸福よ」
「女には、幸福も不幸も無いものです」
「そうなの? そう言われると、そんな気もして来るけど、それじゃ、男の人は、どうなの?」
「男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです」
(中略)
「僕はね、キザのようですけど、死にたくて、仕様が無いんです。生れた時から、死ぬ事ばかり考えていたんだ。皆のためにも、死んだほうがいいんです。それはもう、たしかなんだ。それでいて、なかなか死ねない。へんな、こわい神様みたいなものが、僕の死ぬのを引きとめるのです」
「お仕事が、おありですから」
「仕事なんてものは、なんでもないんです。傑作も駄作もありやしません。人がいいと言えば、よくなるし、悪いと言えば、悪くなるんです。ちょうど吐くいきと、引くいきみたいなものなんです。おそろしいのはね、この世の中の、どこかに神がいる、という事なんです。いるんでしょうね?」
「え?」
「いるんでしょうね?」
「私には、わかりませんわ」
「そう」
まさしく「太宰ワールド」だが、映画がその世界を過不足なく表現していたかと言えば、疑問に思う。松たか子は良かったが、浅野忠信にはちょっと荷が重かったような・・。まあ、それでも少し前にチラ見した生田斗真主演の「人間失格」よりも数段良かったが。
ところで、題名の「ヴィヨン」というのはどういう人物なのか、「日本の文学」の注解にその来歴が端的にまとめられているので、引用してみる。
『フランソワ・ヴィヨン François Villon(1431~?)フランス中世末期の詩人。1452年パリ大学文学士となる。百年戦争直後の混乱のうちに放蕩無頼の生活をおくり、1455年、恋愛事件から誤って殺人を犯し、翌年また徒党を組んで神学校から金を盗んで逃亡した。以後、放浪と盗みと投獄の生活をおくった。1462年に書いた「遺言詩集」は、失われた青春への嘆き、老衰への不安、獄吏への憎しみなどを歌って哀切をきわめ、中世最高の叙情詩といわれる』
なんて迷惑な奴・・。でもそれを気取る奴は、もっと邪魔くさい・・。
「戦後、混乱期の東京。ある夜、酒代を踏み倒した上に、その飲み屋から五千円を盗んで逃げ出した放蕩者の小説家・大谷(浅野忠信)を追いかけて、飲み屋夫婦の吉蔵(伊武雅刀)と巳代(室井滋)が大谷の自宅までやってきた。大谷は飲み屋夫婦と言い争うが、大谷の妻・佐知(松たか子)が割って入った瞬間、大谷はその場から逃げ出してしまう。翌朝、佐知はなんとか警察沙汰だけは許してもらおうと、吉蔵と巳代が経営する飲み屋・椿屋へ出向く。窮地にあっても不思議な生命力を発する佐知は、夫が踏み倒した過去の酒代の肩代わりに、その日から椿屋で働くことになる。いきいきと働く佐知の美しさと明るさが評判となって椿屋は大繁盛。客からチップを貰った佐知は、自分に魅力があると気付き、あっけらかんと「私、お金になるんですね」と言い放つ。一方、大谷は、酒を飲んでは借金を作り、浮気を繰り返し、たまに家に帰ってくると、何かに追いかけられているかのように喚き、佐知に救いを求めてくる。そして魂が抜けたようにまたふらりと出て行くのであった。彼は小説家の仕事はしているが、家に金を入れることはほとんどなかった。だが、家ではあまり会うことのなかった夫と、椿屋で会うことができるようになった佐知は、そのことがとても嬉しく幸せだった。佐知がそれを大谷に話すと、彼は「女には幸福も不幸もないのです。男には不幸だけがあるんです」と呟く。そんな中、椿屋で働く佐知の前に、佐知に好意を持つ真面目な工員・岡田(妻夫木聡)や、かつて佐知が思いを寄せていた弁護士・辻(堤真一)が現れる。佐知の心は揺れ動くが、そんな佐知の気持ちを知ってか知らずか、大谷はバーの女・秋子(広末涼子)と共に姿を消してしまう・・・」
私は太宰治の原作をはるか昔に読んだと思っていたが、映画を見てもピンとこなかった。ひょっとしたら読んでなかったのかな、と心配になって、中央公論社の『日本の文学』を引っ張り出してきて、読んでみた。
だいたいの流れは映画と同じようだった。だが、短い小説だけあって、これだけでは2時間の映画を1本作るのが難しかったのだろう、原作にない弁護士を登場させて、妻・佐知との交情を描き、バーの女・秋子と大谷に心中未遂までさせている。したがって、どうしても「大谷=太宰」という先入観から抜けだせないし、大谷の言一つ一つが太宰が発した警句のように思えてしまう。例えば、
「なぜ、はじめからこうしなかったのでしょうね。とっても私は幸福よ」
「女には、幸福も不幸も無いものです」
「そうなの? そう言われると、そんな気もして来るけど、それじゃ、男の人は、どうなの?」
「男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです」
(中略)
「僕はね、キザのようですけど、死にたくて、仕様が無いんです。生れた時から、死ぬ事ばかり考えていたんだ。皆のためにも、死んだほうがいいんです。それはもう、たしかなんだ。それでいて、なかなか死ねない。へんな、こわい神様みたいなものが、僕の死ぬのを引きとめるのです」
「お仕事が、おありですから」
「仕事なんてものは、なんでもないんです。傑作も駄作もありやしません。人がいいと言えば、よくなるし、悪いと言えば、悪くなるんです。ちょうど吐くいきと、引くいきみたいなものなんです。おそろしいのはね、この世の中の、どこかに神がいる、という事なんです。いるんでしょうね?」
「え?」
「いるんでしょうね?」
「私には、わかりませんわ」
「そう」
まさしく「太宰ワールド」だが、映画がその世界を過不足なく表現していたかと言えば、疑問に思う。松たか子は良かったが、浅野忠信にはちょっと荷が重かったような・・。まあ、それでも少し前にチラ見した生田斗真主演の「人間失格」よりも数段良かったが。
ところで、題名の「ヴィヨン」というのはどういう人物なのか、「日本の文学」の注解にその来歴が端的にまとめられているので、引用してみる。
『フランソワ・ヴィヨン François Villon(1431~?)フランス中世末期の詩人。1452年パリ大学文学士となる。百年戦争直後の混乱のうちに放蕩無頼の生活をおくり、1455年、恋愛事件から誤って殺人を犯し、翌年また徒党を組んで神学校から金を盗んで逃亡した。以後、放浪と盗みと投獄の生活をおくった。1462年に書いた「遺言詩集」は、失われた青春への嘆き、老衰への不安、獄吏への憎しみなどを歌って哀切をきわめ、中世最高の叙情詩といわれる』
なんて迷惑な奴・・。でもそれを気取る奴は、もっと邪魔くさい・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
クラウンざし
7月1日のNHK「あさイチ」のガーデニングのコーナーで、パイナップルの増やし方を紹介していた。「クラウンざし」と呼ばれる方法で、いたく興味をもった妻が「試してみようよ」と言って、さっそくパイナップルを買ってきた。
やり方は至極簡単だった。
①.葉の部分を手でねじって取りましょう。
②.5~6号の鉢に、赤玉土(小粒)と鹿沼土(小粒)を等量入れて、よく湿らせておきます。
そして、葉をそのまま土にさしましょう。
これで終わり・・。メチャクチャ簡単だ。「しばらくすると根が出てぐんぐん成長していきます」とHPには書いてあるが、これだけで本当にパイナップルができるのか俄に信じがたい。まさか天下のNHKが番組で嘘はつかないだろう。できるものと信じて、後はどう管理するかが問題だ。HPに説明がしてあるので、載せておく。
≪その後の管理≫
置き場・・・明るい日陰に(冬は室内)
肥料・・・やらない
水やり・・・乾いたらたっぷり
≪翌年の春以降の管理≫
置き場・・・日当たり
肥料 ・・・月1回置き肥 週1回液肥
水やり・・・乾いたらたっぷり
なるほど、一般的な観葉植物と同じように育てていけば、まず間違いないだろう。任せとけ!!
『実を1つ収穫できるまで、2~3年ほどかかります。時間はかかりますが、自分で育てたパイナップルを収穫できる喜びはひとしおです』ともHPに書いてあったように、自分で丹精込めて育てたマイ・パイナップルを食べることができたらどんなにか幸せなことだろう。
楽しみだ!!
やり方は至極簡単だった。
①.葉の部分を手でねじって取りましょう。
②.5~6号の鉢に、赤玉土(小粒)と鹿沼土(小粒)を等量入れて、よく湿らせておきます。
そして、葉をそのまま土にさしましょう。
これで終わり・・。メチャクチャ簡単だ。「しばらくすると根が出てぐんぐん成長していきます」とHPには書いてあるが、これだけで本当にパイナップルができるのか俄に信じがたい。まさか天下のNHKが番組で嘘はつかないだろう。できるものと信じて、後はどう管理するかが問題だ。HPに説明がしてあるので、載せておく。
≪その後の管理≫
置き場・・・明るい日陰に(冬は室内)
肥料・・・やらない
水やり・・・乾いたらたっぷり
≪翌年の春以降の管理≫
置き場・・・日当たり
肥料 ・・・月1回置き肥 週1回液肥
水やり・・・乾いたらたっぷり
なるほど、一般的な観葉植物と同じように育てていけば、まず間違いないだろう。任せとけ!!
『実を1つ収穫できるまで、2~3年ほどかかります。時間はかかりますが、自分で育てたパイナップルを収穫できる喜びはひとしおです』ともHPに書いてあったように、自分で丹精込めて育てたマイ・パイナップルを食べることができたらどんなにか幸せなことだろう。
楽しみだ!!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
7月11日って・・。
昨日昼ご飯を食べに行った店の入り口に、こんなホワイトボードが置いてあった。
「真球記念日」
1893年のこの日、三重県鳥羽町で初めて真珠の養殖に成功!
その後23年目にして半円形の真珠5粒を収穫したそうです。
と書かれている。ふ~~ん、御木本幸吉か・・、小学校の修学旅行で行ったよなあ・・、などと懐かしく思いながら読んでいたら、「ん??」と気にかかることが見つかった。「真球記念日だって?おかしいよなあ、「真珠」の間違いだよなあ・・」そう思いながら、先に席に着いていた妻に話してみた。
「そうなの?見てくる」
と言って立ち上がったので、私は携帯で調べてみた。ところが「真球記念日」でググってみても、そんな記念日は見つからない。やっぱり「真珠記念日だよなあ」とGoogle検索してみたら、当たり前のようにズラッと出てきた。その中の一つの解説、
『1893年のこの日、三重県鳥羽町の御木本幸吉夫妻が、初めて真珠の養殖に成功した。養殖場を始めてから3年目で、半円形ながら5粒の養殖真珠が収穫された。円形の真珠は1906(明治39)年に完成した』
ホワイトボードに書いてあることと微妙に食い違うが、この際そんなことはどうでもいい。問題は文字だ。「真珠」を「真球」と書き間違えているのは、じっくり読んだ人ならきっと気づくだろう。このまま放置していたら、この店の恥になる。教えなくっちゃ!と私にしては珍しく義侠心めいたものに突き動かされて、注文を取りに来たおねえちゃんに、
「余分なことかもしれないですけど、入り口のホワイトボード、真珠(しんじゅ)記念日が真球(しんきゅう)記念日と間違って書いてあるんですけど・・」
「えっ?そうですか?それはありがとうございます。書いた者にそう言って、訂正させます」
「ごめんなさい。余計なこと言っちゃって」
「とんでもございません。ありがとうございました」
席に戻っていた妻は「自分で言うなんて珍しいなあ・・」と言いたげな顔で私を見ていたが、携帯を差し出して、
「セブンイレブンの日でもあるんだって」
「そうか、7月11日だから、セブン・イレブンか・・。面白いなあ・・。でも、さっきセブンイレブンに行ったときは何も特別なことはしてなかったよなあ・・」
「そうだね、気づかなかったね」
昔だったらこんな出しゃばった真似は絶対にしなかった私だが、どういう風の吹き回しか、この頃お節介が時々焼きたくなる。相手にとっては「要らぬ世話」なのかもしれないと思っても、自分が我慢できない。小うるさいだろうな、きっと・・。
ああ、なんだか因業じじいになりつつあるようで、面白いような面白くないような、変な感じ・・。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ | 次ページ » |