就職氷河期

★　就職、特に大学新卒者など若年者の就職戦線が深刻な状態だ。

★　昨日、元塾生に会った。スーツに身を包み、かつての面影とは程遠いスキッとしたい姿。今年大学卒業だ。「何をしているのか」と問うと「就活」だという。

★　もはや３月。そう言えば、今年短大を卒業する元塾生も何枚も履歴書を書いているが、就職が決まらない。大学の就職部はもはやお手上げで、地元のハローワークにも足を運ぶが、求人がない以上どうしようもないそうだ。

★　新卒生など若い世代の就職難は後に尾を引く大問題だ。結局は就職浪人となるか、アルバイトなどの非正規雇用で当面食いつなぐかだ。

★　企業としてはこのご時世、採用には慎重にならざるを得ない。労働界も自分たちの既得権益を守るのに必死だ。ワーキングシェアなどと言いながら、実際に実現は難しい。

★　ところで、全く求人がないかといえば、そうではない。介護関係の仕事などは常に人手不足が続いている。これを見て「最近の学生は贅沢だ」という指摘もあるが、学生にしても一生の問題だ。そう簡単に決めるわけにはいくまい。安易な選択は受け入れ先にとっても、困ったものだろう。ただ、介護の仕事を労働条件的にもっと魅力あるものにする必要はある。

★　雇用創出などと言っても一朝一夕にできるものではないし、職業訓練などと言っても、それは就職を保証するものではない。しかし、「深刻だ」と言っていても始まらない。

★　企業が新卒者を雇用しやすい環境づくりとは何だろうか。