じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「全貌 二・二六事件」

2020-04-12 16:51:07 | Weblog
★ NHKスペシャル「全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~」(2019年)を観た。3月31日にBSで再放送されたものを録画していた。

★ 二・二六事件については、NHKスペシャル(あるいはNHK特集だったかな)で、当時の電話傍受の記録から真相に迫るものを観たことがあった。今回は、海軍が密かに記録していた詳細な極秘文書から事件に迫っている。

★ 中学校の歴史の教科書では、五・一五事件について記述した後で、「1936年2月26日には、陸軍の青年将校が大臣などを殺傷し、東京の中心部を占拠しました」(東京書籍)と書くだけだが、事件後の4日間(そして事件前の諜報活動)には、陸軍と海軍、そしてそれぞれの軍内での葛藤、天皇と軍部とのやりとりがあったことがわかった。

★ 番組の終盤、海軍が事件の1週間前に、襲撃される要人や反乱の首謀者を知っていたと伝えていた。事前にそれを知っていてなぜ事件を未然に阻止できなかったのか(あるいはあえて阻止しなかったのか)。そこに歴史の暗部があるように感じた。
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「欲望の資本主義」

2020-04-12 14:32:08 | Weblog
★ 雨の日曜日。外出自粛には恵みの雨だ。久々に暇になったので、「欲望の資本主義2020」を再び観た。正月に観たときはそれほど感銘を受けなかったが、このご時世で見ると、学ぶ点が多かった。

★ 平時の論争、精緻な数理モデルも目に見えない微細な病原体のせいですべて吹っ飛んでしまった感じだ。革命的なインパクトだ。

★ 私たちが享受していた「平和」「安定」「豊かさ」といったものが、実は非常に不安定で脆いものであることがわかった。そして失われた今こそその貴重さも実感できる。それは「健康」と同じだ。

★ 番組が放映された1月、その数か月後に「非常事態宣言」が出され、自由な経済活動が規制(自粛)されるようになるとは思いもよらなかった。まさに不確実性の顕在化だ。

★ それは「群れる」という人間の属性、その属性の上に成り立つ経済活動をあざ笑うかのようだ。対人接触を回避するため、情報化(IT、AIの技術)、ビックデータの活用、進化が促進される。

★ 番組のエンディングのナレーション、「どこまでも複雑な私たちが住むこの世界、1秒後の未来さえ誰も知らない。でも、だからこそ、未来を恐れるのではなく、未来に驚くためにジャンプする。それでも忘れないでおこう。欲望は青い鳥。つかまえても、どこかへ飛んで行ってしまう青い鳥だということを。」

★ 私たちは大きな歴史の転換点を体験しているのかも知れない。人間の欲望の矛先を変える時代が来たのかも知れない。
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