じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

ドラマ「ABC殺人事件」

2020-04-05 15:54:46 | Weblog
★ 京都大学の先生が「ABC予想」という数学の超難問を証明したという。

★ さて、どんなものかと挑んでみたが、a+b=cとか素因数分解までが限界で、イソップ物語の「狐とぶどう」のように、「これって何か役に立つの」と教育者らしからぬ言い訳をしてあきらめた。

★ それならばと、ドラマ「名探偵ポアロ」から「ABC殺人事件」(第4シーズン第1話)を観た。

★ ポアロに送られてきた殺人予告。その予告通り、イニシャルAの街でイニシャルAで始まる婦人が、イニシャルBの街でイニシャルBで始まる婦人が、そしてC、Dと殺人が続く。

★ ポアロもロンドン警視庁もお手上げ状態だったところに、犯人らしき人物が自首してくる。しかし、一連の犯行には裏があった、というもの。

★ 実際の犯罪としてはかなり偶然性に左右されるなぁと思ったが、そこはフィクション。よく練られたストーリーで面白かった。
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山本太郎「新型インフルエンザ」

2020-04-05 12:40:41 | Weblog
★ 猛威を振るう新型コロナウィルス、これからどうなるのか、どのような形で終息するのか、それを考えるために、山本太郎さんの「新型インフルエンザ 世界がふるえる日」(岩波新書)を再読した。

★ 新型インフルエンザで世界が揺れたのは2009年の春だった。高校生が隔離されたり、学校閉鎖が相次いだり、幸運にも弱毒性のウイルスであったために、最近ではあまり気に留めることもなかった。今から思えば、今回のコロナ禍の前哨戦であったのかも知れない。

★ 「新型インフルエンザ 世界がふるえる日」のエピローグが心に残る。「ついにそのときがやってきた」から始まる架空の物語だが、今となっては絵空事ではない。小林照幸さんの「パンデミック 感染爆発から生き残るために」(新潮新書)の序章も予言的だ。2000某年某月、東京をはじめとする都市で感染爆発が起こり、都市機能や国の指揮系統が崩壊した姿を描いている。これもまるで近未来のドキュメンタリーのようだ。

★ 2つの作品は新型インフルエンザウイルスが病原体で、特効薬やワクチンの存在がわずかな希望となっている。ところが新型コロナ感染症に対しては、まだ有効な薬もワクチンもない。この点が悲劇的だ。

★ 100年前の「スペインかぜ」。3波まで襲ったというこのインフルエンザ大流行。第1波で感染を免れた人が、より強毒化した第2波で多く犠牲になったという。結局はウイルスの変異によって爆発的な流行は終息する。しかし、それはウイルスが生き延びるための巧妙な潜航だという。

★ 環境破壊や人口爆発。振り返ってみれば思い当たることはいくつもある。痛みが体の危機を知らせるように、今回のウイルス禍は人類に何らかの警鐘を鳴らしているのかも知れない。

★ いずれにしても生き残らねばならない。蚊やネズミが媒介する病ならばそれらを駆除すればよい。しかし人が媒介する場合はそうはいかない。

★ 人類の最大の戦略は対人接触をできるだけ防ぎ、感染スピードを少しでも遅延させ、その間に薬やワクチンを開発することだ。そのためには、学校を1学期間、あるいは1年間でも休業しても良いのではないか。生活の補償の上に、都市機能を一時的に休止(あるいは最小限に)しても良いのではないか。

★ 有効な武器(薬やワクチン)がない中で、都市封鎖や封じ込め、「STAY HOME」のスローガンが唯一の戦略ではなかろうか。

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