じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

井沢元彦「猿丸幻視行」

2020-11-15 19:00:23 | Weblog
★ 井沢元彦さんの「猿丸幻視行」(講談社文庫)を読んだ。いわゆる歴史ミステリー。

★ ある大学院生が薬の治験に誘われる。報酬の誘惑に動かされて応じたところ、果たして幻覚なのか、折口信夫(民俗学者、国文学者)の身体に入り込み、彼の感覚を通して明治時代にタイムスリップ。猿丸大夫の謎に迫るというストーリーに発展する。

★ 著者の博学ゆえか、前半の暗号解きは難しい。猿丸大夫(これは個人名ではなくある集団の名称だという解釈)が実は柿本人麻呂ではという論稿に進む。このあたりは、小説というよりかは新書を読むような感覚だった。

★ 後半、舞台が私の居住地・宇治に移り、急に親近感がわいてきた。宇治川にそって滋賀方面に進むと宇治田原町に至る。小説に登場する猿丸神社は今も存在するようだ。

★ 猿丸大夫を追ううちに、折口は都が平城京に遷る前のある権力闘争にたどり着く。藤原氏対アンチ藤原氏の抗争。この辺りの記述は大学受験の日本史の解説ようだ。

★ 結局、猿丸一族の秘密は、今や天ヶ瀬ダム湖の湖底に眠り続けているようだ。
コメント

ドラマ「24JAPAN」

2020-11-15 01:58:54 | Weblog
★ ドラマ「24JAPAN」第1話を観た。普通に観ても良かったのだが、オリジナルとどうちがうのか知りたかったので、およそ10分刻みで比較しながら観た。

★ 日本版、セリフはほとんどオリジナル版と同じだったが(設定上や文化的な違いは考慮されていたが)、それがどうも日本の俳優には合っていないように感じた。(セリフが翻訳調だからだろうか)

★ モチーフはそのままで、もっと翻案した方が馴染みやすいのだろうが、そこは版権上の制約があるのかも。

★ 一番大きな設定上の違いは、オリジナル版が「初の黒人大統領誕生か」というのに対して、日本版が「初の女性総理誕生か」となっている点。

★ オリジナル版でジャック・バウワーの娘がマリファナを隠し持っていたところを日本版では秘密で「クラブ」に行っていたことになっていたところも印象に残った。

★ スケールや撮影現場の違いは、そもそも予算が違っているから仕方がないか。ラブシーンや身体的な接触も違うなぁと感じた。

★ 家庭の雰囲気や人間関係など文化の違いが学べたのは良かった。
コメント