★ 「我慢の3連休」第2日目。朝10時から12時まで、中学1年生、2年生のテスト対策。午後は1時から4時45分まで中学3年生のテスト対策。少々疲れた。
★ さて、津村記久子さんの「浮遊霊ブラジル」(文春文庫)から「給水塔と亀」を読んだ。私小説風な作品。
★ たぶん還暦も過ぎたであろう熟年の独身男性。都会を離れ、生まれ故郷に帰ってきた。故郷といっても、もはや身寄りも知る人もいない。ただ眼前の海だけが懐かしい。
★ 縁談話がなかったわけではない。しかし、ある時は多忙を理由に、ある時は独り身の気楽さ故に独身を通した。この歳になって、「人間が家族や子供を必要とするのは、義務がなければあまりに人生を長く平たく感じるからだ。その単純さにやがて耐えられなるからだ」(17頁)と告白する。
★ アパートの先住者は孤独死だったという。その住人が飼っていた亀を管理人さんが預かっていた。男はその亀を引き取り共に暮らすことにする。新たな生活の1歩を踏み出そうとしている。
★ エンディングは、ベランダで水茄子をつまみに琥珀ヱビスを飲むシーン。さすがにこの季節、ベランダは寒いだろうが、温かい部屋で、水茄子に琥珀ヱビスを追体験しようと思った。
★ さて、津村記久子さんの「浮遊霊ブラジル」(文春文庫)から「給水塔と亀」を読んだ。私小説風な作品。
★ たぶん還暦も過ぎたであろう熟年の独身男性。都会を離れ、生まれ故郷に帰ってきた。故郷といっても、もはや身寄りも知る人もいない。ただ眼前の海だけが懐かしい。
★ 縁談話がなかったわけではない。しかし、ある時は多忙を理由に、ある時は独り身の気楽さ故に独身を通した。この歳になって、「人間が家族や子供を必要とするのは、義務がなければあまりに人生を長く平たく感じるからだ。その単純さにやがて耐えられなるからだ」(17頁)と告白する。
★ アパートの先住者は孤独死だったという。その住人が飼っていた亀を管理人さんが預かっていた。男はその亀を引き取り共に暮らすことにする。新たな生活の1歩を踏み出そうとしている。
★ エンディングは、ベランダで水茄子をつまみに琥珀ヱビスを飲むシーン。さすがにこの季節、ベランダは寒いだろうが、温かい部屋で、水茄子に琥珀ヱビスを追体験しようと思った。