マドレーヌの日々

今日も一日にっこりね。

「いいものあげる」

2008年09月10日 | Weblog
交差点の角にある旅行会社前にあったパンフレットが目に付いて、
あれこれ見ていました。
ふと、横断歩道の辺りを見ると、自転車に乗った女性。
よくよく見ると、娘のクラスメイトのお母さんでした。
ほぼ同時に気づき、にっこり。

と、彼女、自転車前のかごをがさごそさせて
ビニール袋を取り出しました。
「いいものあげる」

実は彼女、パン作りはプロ並み!
以前もてづくりパンを何度かいただいたことがあるのです。
今回も焼きたてのパンを運んでいたのですね~。

クリームのと、ソーセージ入りを合わせて三つ!
早速、娘と一緒におやつでぺろりと食べました。
ごちそうさま~おいしかったよ~
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ここにも、百日紅の花… 映画 「歩いても、歩いても」

2008年09月10日 | Weblog
先日のこと、映画館のポイントがたまったので、映画を見てきました。
「歩いても、歩いても」、ポップコーン付きでした。

川上弘美さん絶賛の映画だったので、どうしても見たかったのです。
ある夏の日、両親の家に里帰りする娘夫婦と息子夫婦の話です。
その二日間が、ていねいにていねいに描かれていました。
その日、実家に集まった理由が、次第に分かってくるのですが、
その出来事を通して長年、この家族のそれぞれのみんなが抱えてきた気持ちが
あちらこちらで浮かびあがります。
それがどうしようもないのにせつなくて…。
時が解決できる問題と、そうでない問題があるのだなぁ~と思い知らされました。
いつもは夫と二人暮らしの実家の母が
久しぶりに子供たちが戻ってきて、そのうれしさ、はしゃぎようが
食事の準備をする後姿から伝わってきました。
野菜の下ごしらえをし、刻み、てんぷらをあげ…。
せわしげに、それにも増してなんともうれしそう…。

家族のありようもいろいろとありました。
長年連れ添った夫婦、母と娘、母と息子、そして嫁と姑の間で生まれるもの。
家族だからこそ、の面倒くさいところもたくさん。
それでも顔をつき合わせて、日々を過ごすことで生まれてくるなにか。
その積み重ねがいつの日か振り返ると宝物だったのだぁ~と思う。
スクリーンから心にしみこむようなメッセージがいくつもありました。


母がお気に入りのレーコードを息子に頼んでかけてもらうシーンが良かった。
食事中の息子に席を立たせてレコードをかけさせる。
その母の無理やりぶり。
しょうがないなぁ、おふくろは…、と思いながらも母の願いを叶えてやる。
その小さな小さな親孝行ぶり。
それがなんとも心に残るのです。
かけたレコードはいしだあゆみさんの「ブルーライトヨコハマ」でした。
それを聞きながら、ははぁ~と気づくことがあったり、
このレコードにまつわる夫婦の会話を聞いてドギマギしたり、
音楽が与える影響の大きさをひしと感じたのでした。

遊びに行った孫が摘んで帰った百日紅の花がありました。
その花がいつのまにか花瓶に生けられ、食卓にポツンと飾ってありました。
私にとってはこのシーンが忘れられないほど印象的でした。
食卓ほど絵になるシーンはないなぁ~と思ったのです。

あるときは食材が山のように積まれ、
あるときは家族の顔がそろって食事をし、
あるときは花瓶が一つだけ飾られている。
まさに食卓劇場、食卓は何でも知っている…。
そして食卓こそ、家を預かる人たちの心のよりどころなのだなぁ~と。

両親役は母親が樹木希林さん、
父親役が原田芳雄さん。
樹木希林さんのお母さん役がたまりません。
もう、なんというか、あっぱれなのです。
素敵なのです。
あの一心不乱ぶりが最高でした。
コメント (2)
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