皆様方もきっと、個々の多くの人たちは平和を願っているのに、絶えず抗争が起こり、諸悪や不公正が蔓延するのだろうか、どうして平和な社会にできないのだろうかとお考えになられたことがあるのではないでしょうか。なぜ、国家間の戦争が起き、世界各地でテロが頻発するのか、と、心を痛めていらっしゃる方も多いに違いありません。ここ数日日本では、北朝鮮の中距離弾道ミサイルの発射実験や6回目の核爆発実験を経て、北朝鮮と日米韓の間で、厳しい対立が顕著になり、戦争の勃発を心配する声も報道されています。話し合いの平和外交ではなく、なぜ力の圧力のみが疾駆するのでしょうか。今日の新聞の読者の声の欄でも、非核、非戦が平和の道であることを投稿されていましたが、人々の願う平和とは反対に悲惨な結果をもたらす抗争政策が優先されるのでしょうか。聖書にその答えが次のように記されています。
「また、わたしたち(真のクリスチャンたち)は神(エホバ)から出ており、全世界(事物の体制)が邪悪な者(悪魔サタン)の配下にあることを知っています」(ヨハネ第一4:19)。
上の聖句に記されている通り、全世界、つまりこの事物の体制は邪悪な者・悪魔サタンの配下にあることを示しています。イエスが地上に遣わされ、水のバプテスマを受け、神エホバのご意志である神の王国の良いたよりの真理を証しの業を始める前に、悪魔サタンは「地のすべての王国(すべての国家)とその栄光」を手中に治めていることを示し、イエスが悪魔サタンに崇拝の行為をするなら、全世界の支配権をイエスに渡すと誘惑しました。イエスは悪魔サタンの誘惑をみ父エホバの言葉を用い退けました(マタイ3:13~17.4:1,2、8~11)。この事からお分かりいただけるように、悪魔サタンは早くから全世界・事物の体制を自分の配下にして来たことが分かります。
悪魔サタンの正体を聖書は明かにしています。悪魔サタンはエデンの園で蛇を使い、アダムとエバを唆し、神エホバに反逆させた張本人であり、全地で人々を惑わす者です(創世記3:1~6.啓示12:9)。その悪魔サタンの正体についてイエスは次のように証しされました。「その者(悪魔サタン)は、その始まりにおいて人殺しであり、真理の内に堅く立ちませんでした。真実さが彼(悪魔サタン)の内にないからです。彼(悪魔サタン)が偽りを語るときには、自分の性向のままに語ります。彼(悪魔サタン)は偽り者であって、偽りの父だからです」(ヨハネ8:14)。聖書が明らかにしている通り、悪魔サタンは、人殺しであり、全地で人々を惑わす、偽りの父なのです。その悪魔サタンが全世界を配下にしているのです。その悪魔サタンが間もなく神エホバに断罪されることを知っていて、この地上で「大きな怒りを抱き」大暴れしているゆえに、戦争、テロ、諸悪、不公正が絶えず生じます(啓示12:10~12)。悪魔サタンは人々を惑わす名人であり、巧みに諸政府、諸宗教、よこしまな心の人を背後から操り、不義を行なわせます。
しかし、落胆しないでください、神エホバは神の王国の王イエスを用い、間もなく、悪魔サタンを捕らえ無活動にし、処断することを明らかにしています(啓示20:1~3、10)。間もなく、神の王国によってこの地上に真の平和・義の宿る楽園が回復されます(ペテロ第二3:10~13)。あなたも悲しみの涙の拭われる、真の平和・義の宿る地上の楽園の希望に高く立つ方のお一人であれば幸いです(啓示21:4)。
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法師ゼミ 鳴き声盛ん 時移る 今日の一句
かかりつけの医院の庭の「ハイビスカス」