イエス・キリストは神エホバから権威を委ねられ、神の王国の良いたよりの真理を証ししながら、あらゆる疾患とあらゆる病の人を治されました(マタイ4:23)。人々は夕方になり、日が沈んでからも病んでいる者や悪霊に取りつかれた者をみなイエスのもとに連れて来るようになりました。そこで、イエスはさまざまな病気を病む大勢の人々治し、多くの悪霊を追い出されました(マルコ1:32,34)。イエスは神の王国の良いたよりを証ししながら、移動すると、「人々が四方から絶えず彼(イエス)のところにやって来る」ようになりました(マルコ1:45)。イエスがカペルナウムの都市に入り、ある家に入られたことが伝わると、多くの人々が集まり、家の入口にも近づくことができない状況になりました(マルコ2:1,2)。すると、四人がかりで体のまひした人を寝台に乗せ、イエスの入った家に連れて来ました。しかし、大勢の人が来られていて、イエスの入られた家の戸口にも近づくことができません。それで、寝台に体のまひした人を乗せて運んで来た人たちは、屋根に上り、屋根に穴を掘って、寝台に乗せた体のまひした人をイエスの前に下ろしました(マルコ2:4)。イエスは体のまひした人と、寝台を四人がかりで運んできた人たちの信仰をご覧になり、イエスは「子供(体のまひした人)よ、あなたの罪は許されています」と、言われました(マルコ2:5)。ところが書士やパリサイ人たちは、イエスに向かって「神(エホバ)を冒とくしている」と、非難をしました(マルコ2:7)。
イエスは、そうした中で、体のまひした人をいやした場面が次のように記されています。
「しかし、人の子(イエス)が地上で罪を許す権威を持っていることをあなた方(書士やパリサイ人たち)が知るために」 - そしてまひした人に言われた。「あなたに言います、起き上がって寝台を取り上げ、自分の家に帰りなさい。すると、彼(体のまひした人)はまさしく起き上がり、すぐに寝台を取り上げ、みんなの前を歩いて出て行ったのである。そのため、彼らは皆ただあっけにとられ、「わたしたちはかってこのようなことを見たことがない」と言って、神(エホバ)の栄光をたたえた」(マルコ2:10~12)。
上の聖句に記されている通り、体のまひした人をイエスが治されたのは、その人の信仰の強さによるものでした(マルコ2:5)。他の人の家の屋根に上り、屋根を破って、四人がかりで体のまひした人を寝台に乗せたまま、イエスの前に下ろした行動は、確かに強い信仰がなければできない行動でした。
さらに、注目すべき点として、集まっていて、体のまひした人がすぐにいやされたのを見た人々は、「神(エホバ)の栄光をたたえた」と記録されていることです。イエスに栄光を帰したのではなく、神エホバに栄光を帰している点です。こうしたことを正しく理解される方々は幸いです。イエスの奇跡の業はみ父エホバから出ているのです。
塀を超え 鮮やかなりゃ ノウゼン花 今日の一句
庭に咲いている「デュランタ」