1914年以降の「終わりの日には対処しにくい危機の時代」となり(テモテ第二3:1~5)、温和で義を求める人々にとって、心の痛むことの多い出来事が次々に生じて来ます。さらに、み言葉・聖書を学ばない人たちは神の王国を受け継がない「肉の業」を行ない、偶像崇拝や性の不道徳が蔓延し、絶えず敵意、闘争・抗争、分派、分裂が生じています(ガラテア5:19~21)。人間は長い期間をかけて様々な統治機構を試みて来ましたが、不公正や戦争、テロ、諸悪を克服し、無くすることができないでいます。大国が関与しているシリアの内戦、その内戦に伴う行き場のない大量の難民の問題や、北朝鮮の核爆発の実験や中距離弾道ミサイルの発射を受け、北朝鮮と日米韓の間でかってない緊張が高まっています。北朝鮮による日本人の拉致問題の解決に向けた取り組みは進展がありません。そればかりではなく自然災害も頻発し、人間の築いて来た文明も、開発し進歩を遂げている科学技術では、そうした自然災害も多発する諸問題も解決できないことも明かになっています。人類の前途はどうなるのか、と心配の高じる方もいらっしゃるに違いりません。
こうした日々の出来事を見聞きするたびに、善良な人たちは、預言者のハバククと同じように「有害な事柄をわたしに見せ、あなた(エホバ神)が難儀をただ見ておられるのはどうしてですか」と、エホバ神に問い尋ねた気持ちと同じ心境かも知れません(ハバクク1:1~3)。しかし、神エホバの約束の希望に堅く立ってください。愛と公正(義)の源の神エホバは、神の王国の王イエスを通して間もなく有害なことを習わしにする人々及び事物の体制を処断し、義の宿る新しい社会・地上の楽園を回復し、温和で義なる者である神エホバのご意志を守り行う臣民を、その楽園で真の平和を享受できるようにしてくださることが成就します(ペテロ第二3:10~13.詩編37:11,29.マタイ5:5)。その義の宿る地上の楽園での生活が歓呼できる理由を聖書の巻末の「啓示の書」は次のように保証しています。
「また神(エホバ)は彼ら(エホバのご意志を守り行なった臣民)の目からすべての(悲しみの)涙を拭い去ってくださり、もはや死はなく、嘆きも叫びも苦痛ももはない。以前のもの(この事物の体制下で悲しみや苦しみの原因)は過ぎ去ったのである」(啓示21:4)。
上の聖句に示されている通り、神エホバは神の王国によって地上に義の宿る楽園を回復し、ご自分の臣民・ご意志を行なって来た人々を、豊かに祝福してくださるのです(マタイ7:21)。義の宿る地上の楽園では、もはや悲しみの涙を流す事柄を経験することはありません。真の平和を享受することができるのです。しかも、み子イエスの贖いの死の適用によって死ぬることもなくなるのです(ヨハネ3:16)。約束通り諸悪のない楽園で、永遠の命を楽しむことができるのです。まもなく回復される義の宿る地上の楽園では、愛する人の死の悲しみもなく、かつ、不公正・不義や敵意や闘争による嘆きも、戦争やテロによる叫びたくなる苦しみや悲しみもなく、自然災害や病気や高齢化に伴う苦痛ももはやなくなり、各自の能力を存分に生かせる真の平和の宿る社会となるのです(イザヤ65:22~25)。この神エホバの約束は最高に良いたよりではないでしょうか。この神エホバの保証された神の王国の楽園での生活の希望に堅く立たれる方々は幸いです。
台風の 過ぎし夜半の 虫の声 今日の一句
庭に咲いている「秋のバラ」