聖書の「ヨブ記」には、ヨブは「とがめなく、廉直で、神(エホバ)を恐れ、悪から離れていた」と記されています(ヨブ1:1)。そのヨブは「七人の息子と三人の娘が生まれ、それに畜類は羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百対、雌ろば五百頭で、それと共に非情に大勢の僕の一団を持っていた。それで、この人(ヨブ)はすべての東洋人のうちで最も大いなる者であった」と記されています(ヨブ1:2,3)。ヨブは10人の子供に恵まれ、非情に多くの家畜を保有し、大勢の僕を持って所有財産を管理し、東洋で最も恵まれた人でした。
悪魔サタンは、神エホバに対して、ヨブは、神エホバの保護の手があるので、とがめなく、廉直で、神エホバを恐れ、悪から離れているが、神エホバの保護の手を止めれば、ヨブも神エホバを「のろう」、つまり、神エホバに忠節をつくすことは無い、と主張しました。さらに、悪魔サタンは人類すべては、神エホバの保護のみ手を外せば、神エホバから離れ、神をのろう、と主張し、利己心から神エホバに忠節を保っているに過ぎない、とも主張したのです(ヨブ2:1~5)。そのため、神エホバは悪魔サタンの主張することが正しいか、神エホバが述べることが正しかを、悪魔サタンに試してみるようにさせました。その結果、悪魔サタンは、ヨブの子供10人の命を奪い、かつ僕たちや所有財産を一瞬のうちに奪いました(ヨブ1:13~19)。さらに、ヨブの体は「悪性のはれ物で打たれ」、ヨブは灰の中に座って、土器のかけらで身をかく状態に打ちのめされました(ヨブ2:6~8)。そうした中で、ヨブは妻からも馬鹿にされ、かつ、偽りの友から、エホバへの忠節を保つのを止めるように唆され、ヨブの心は揺れました。しかし、ヨブは若者エリフの助言を聞き、神エホバの諭しのことばに忠節を保ちました(ヨブ2:9~41章)。ヨブは自分が苦境に立ち、誤った考えをしたことを撤回し、悔い改めを示し、かつ、偽りを語った友のためにも祈りました(ヨブ42:1~9)。その結果、神エホバは「すべてヨブのものであったものを、二倍にして与え始められた」のです(ヨブ42:10)。次のように記されています。
「エホバは後に、ヨブの終わりをその初めよりも祝福されたので、彼は羊一万四千頭、らくだ六千頭、牛一千対、雌ろ一千頭を持つようになった。彼(ヨブ)はまた、息子七人と娘三人を持つことになった。・・・そして、全土にヨブの娘たちほどきれいな女たちは見つからなかった。その父(ヨブ)は彼女たちにも、その兄弟たちの間で相続物を与えた。
こうしてヨブはこの後、百四十年生きながらえて、その子とその孫を見た - 四代であった。そして、やがてヨブは年老い、よわいに満ち足りて死んだ」(ヨブ42:12~17)。
ヨブは苦難に直面しましたが、神エホバに忠節を保ち、悪魔サタンが偽り者であることを実証したゆえに、神エホバから豊かな祝福を、上の聖句に示す通り、受けたのです。私たちは、「終わりの日の対処しにくい危機の時代」に生活していますので(テモテ第二3:1~5)、様々な試練や苦難に直面します。ヨブに見倣い、神エホバに忠節を保ちたいものです。そうすれば、神エホバは豊かな植福を与えてくださいます。
黄金色 稲の実りに コンバイン 今日の一句
裏の畑に咲いている「花トラノオ」