偉大な創造者エホバに近づく、ということは、聖書を学ばれたことのない人たちにとって、考えたこともない事柄に違いありません。しかし、お父さんエホバ神は、ご自身に近づくように招いてくださっています(ヤコブ4:8)。しかし、神エホバとの恵まれた親密さを得られるのは、神エホバがそれを可能にしてくださったことを前回お伝えしました。どのように可能にしてくださったのでしょうか。今日はそのことについてお伝え致します。
不完全な私たちは、自分の力だけで、神エホバと近しくなれることは決してありません(詩編5:4)。「ところが神(エホバ)は、わたしたちがまだ罪人であった間にキリストがわたしたちのために死んでくださったことにおいて、ご自身の愛をわたしたちに示しておられるのです」と使途パウロは書いています(ローマ5:8)。そうです、神エホバは、イエスが「自分の魂(命)を、多くの人と引き換える贖いとして与える」ために地上に約束通り遣わされました(マタイ20:28)。私たちは、そのイエスの贖いの死の犠牲に信仰を働かせることにより、神エホバと近しくなることができます。神エホバは、「まずわたしたちを愛してくださり」、そのゆえにこそ、私たちをご自分との交友関係に入れるための基礎を据えてくださったのです(ヨハネ第一4:19)。
神エホバは別の手段も講じられました。私たちにご自身を啓示なさったのです。それはみ言葉・聖書を通し、もう一つはご自分の被造物を通して明らかにされました(ローマ1:20)。どんな友情関係においても、近しさの土台となるのは、相手をよく知り、その人の特質や物事の行い方の良さを認識することです。ですから、もし神エホバが、秘められた知りがたい神であったなら、その方と近しくなることは決してできないでしょう。しかし、神エホバは、ご自分を隠すどころか、私たちがご自分のことを知るように、と望んでおられます(イザヤ45:19)。しかも、ご自身に関する神エホバの啓示は、この世界の基準からすれば立場の低いされる人々も含め、すべての人に差し伸べられています(マタイ11:25)。
神エホバはどのようにご自分を啓示して来られたでしょうか。神エホバの創造の業・被造物は、強大な力、豊かな知恵、溢れんばかりの愛、多様な食物や植物など、神エホバの特質の幾つかの面を明確に示しています(ローマ1:20)。しかし、ご自身に関する神エホバの啓示は、創造物を通してなされるだけではありません。まさしく、偉大な情報伝達者である神エホバは、み言葉の聖書の中に、ご自身に関する書き記された啓示を備えておられます。聖書は世界中の人々が、いつでもどこでも手に取って調べることができるようになっています。そのようにして神エホバはご自分に近づく道を開いておられるのです。
次回は、神エホバの快さを見る、という内容でお伝え致します。引き続きお読み下されば嬉しく存じます。
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