勇敢だった羊飼いの少年ダビデは、サウル王から任命をフイリステア人の身長約2.7mの巨人ゴリアテを、武具を装備することなく、羊飼いとして使い慣れていた石投げ器と5個の滑らかな石を用意し、最初の1個の石で、巨人ゴリアテを討ち倒しました。それは神エホバに対する全き信仰によるものでした(サムエル第一17:1~50)。
しかし、サウル王はその後、ダビデを憎み、槍で二度も殺そうとしました。それは何故でしょうか。聖書のサムエル第一に次のよに記録されています。
「そして、ダビデがフイリステア人(巨人ゴリアテ)を討ち倒して帰ったとき、彼らが入って来ると、女たちは歌ったり踊ったりしながら、イスラエルの全ての都市から出て来て、タンバリンと歓びとリュートを持って王サウルを迎え始めたのである。そして、祝っていた女たちは答え応じてしきりに言った。
「サウルは千を討ち倒し、
ダビデは万を」。
それでサウルは非常に怒るようになり、こう言われたことが彼(サウル王)の見地からは悪かったので、彼は言った、「ダビデには万を与えたが、わたし(サウル王)には千を与えた。まだ彼(ダビデ)に与えていないのは王権だけだ!」。そしてサウルはその日以降、絶えずダビデを疑るように見ていた。
そして、その翌日、神(神々)の悪い霊がサウルの上に働いたので、彼(サウル王)は家の中で預言者のように振る舞うのであった。一方、ダビデは以前の日々のように、その手で音楽を(神エホバに)奏でていた。サウルの手には槍があった。するとサウルは槍を(ダビデに)投げつけて、「わたしはダビデを壁にでも突き刺してやる!」と言ったが、ダビデは二度も彼の前から身をかわした。そしてサウルはダビデを恐れるようになった。エホバは彼(ダビデ)と共におられたが、サウルからは去ってしまわれたからである。それゆえ、サウルは彼(ダビデ)をその交わりから退け、自分のために千人の隊の長に任じた。彼(ダビデ)はいつも民の先に立って出入りした。そして、ダビデはそのすべての道で終始慎重に行動し、エホバは彼(ダビデ)と共におられた。そしてサウルは彼(ダビデ)が慎重に行動するのを見ていたので、彼(ダビデ)のことでおびえていた。ときに、イスラエルとユダは皆、ダビデを愛する者であった。それは彼(ダビデ)が民に先だって出入りしていたからである」(サムエル第一18:6~16)。
上の聖句に記されている通り、サウル王は、少年ダビデに向かって槍を二度も投げつけ、刺し殺そうとしました。サウル王は何故そのような行動に出たのでしょうか。それは、イスラエル中の女たちが、「サウルは千を討ち倒し、ダビデは万を」と、ダビデを称賛すのを、ねたみの心が誘因となり、気短に怒りを抱き、「絶えずダビデを疑るように見ていた」からです。神エホバは、「ねたみ」や「怒り」、自己本位な疑いの目を退けられます(ガラテア5:20、26)。
一方ダビデは、自分を高めることなく、神エホバに音楽を奏で、いつもエホバと共に歩んでいたので、神エホバはダビデと共におられました。さらにダビデは、エホバのご意志に沿って慎重に行動をすることを決して忘れない人であったことが分ります。私たちもダビデの模範に見倣って歩みたいものです。
あなたも、ダビデの模範に見倣って歩む方々のお一人であれば幸いです。
輪切りする 白菜鍋に 満たしけり 今日の一句
庭に次々と咲く「カタバミ」