詩編78編64節~72編には、神エホバは、「ご自分の僕ダビデを選んで」、ご自分の民を導くようにされたことが記されていました。そのダビデは、「心の忠誠によって」、民を牧し、導いたことも記されていました。ダビデは忠節をもって神エホバに仕えたのです。今日紹介する詩編79編は、諸国民がエルサレムの神殿を汚し、エルサレムを廃墟の山とした言葉で始まっています(詩編79:1)。この言葉は西暦70年に、エルサレムはローマ軍によって滅ぼされ、成就しました。さらに、アサフは、神エホバのみ名を呼び求めなった諸国民に激しい怒りを注いでください、と祈った言葉が記されています(詩編79:6)。さらにアサフは、神エホバに「隣人が、あなた(エホバ)をそしったそのそしりを、七倍にして彼らの懐に返してください」とも祈っています(詩編79:12)。同時にアサフは、神エホバに「感謝をささげ、代々あなたの賛美を告げ知らせる」と、全き信仰を業で示すことを表明しています(詩編79:13)。
詩編79編には次のように記されています。皆様方はみ言葉からどのような教訓を見いだされるでしょうか。
アサフの調べ。
「神(エホバ)よ、諸国民があなたの相続物の中に
入り込みました。
彼らはあなたの聖なる場所を汚し、
エルサレムを廃墟の山としました。
2 彼らはあなたの僕たちの死体を天の鳥に
食物として与え、
あなたの忠節な者たちの肉を
地の野獣に与えました。
3 彼らはそれらの者の血を水のように
エルサレムの周囲に注ぎ出しました。
しかも、葬ることをする者は
だれもいません。
4 わたしたちは隣人のそしりとなり、
わたしたちの周りにいる者たちの
嘲笑やあざけりとなりました。
5 エホバよ、あなたはいつまでいきり立たれるのですか。
永久にですか。
あなたの激情はいつまで火のように
燃えつづけるのですか。
6 あなたの激しい怒りを、あなたを知るように
ならなかった諸国民の上に、
あなたのみ名を呼び求めなった
もろもろの王国の上に
注ぎ出してください。
7 彼らはヤコブを食い尽くし、
その住まいを荒廃させたからです。
8 わたしたちに対して先祖たちのとがを
思い出さないでください。
急いでください!あなたの憐れみが
わたしたちに向かい合いますように。
わたしたちはひどく弱り果てているのです。
9 わたしたちの救いの神よ、
あなたのみ名の栄光のために
わたしたちを助けてください。
あなたのみ名のためにわたしたちを
救い出し、わたしたちの罪を覆ってください。
10 どうして諸国の民が、「彼らの神(エホバ)は
どこにいるのか」と言ってよいでしょうか。
あなたの僕たちの流された血に対する復しゅうが、
諸国民の中で、わたしたちの目の前で
知らされますように。
11 捕われ人の溜め息があなたのみ前に
届きますように。
死に定められた者たちをあなたの
み腕の偉大さに従って保護してください。
12 そして、エホバよ、わたしたちの隣人が、
あなたをそしったそのそしりを、
七倍にして彼らの懐に返してください。
13 しかし、あなたの民、あなたの放牧地の羊である
わたしたちは、
定めのない時に至るまで
あなたに感謝をささげ、
代々あなたの賛美を
告げ知らせるのです」(詩編79:1~13)。
上の聖句に記されている通り、アサフとエホバのご意志を行う民は、隣人からそしりを受けましたが、「定めのない時に至るまで、あなた(エホバ)に感謝をささげ、代々あなたの賛美を告げ知らせる」と、神エホバへの全き信仰を告げ知らせる業をもって示すことを祈りの言葉の中で表明しています(詩編79:4、13)。また、詩編79編の中では、神エホバのみ名の重要性も強調されています(詩編79:9)。
弟子ヤコブは、信仰は業によって示さなければならないという点を強調し、神エホバの霊感を受けて、このように書き記しています。「実際に、霊のない体が死んだものであるように、業のない信仰も死んだものなのです」(ヤコブ2:26)。しかし、その全き信仰にも愛がなければ何の価値もありません(コリント第一13:2)。あなたは愛に基づき、全き信仰を業で示される方のお一人であれば幸いです。
水仙香 車に満ちて 出荷かな 今日の一句
ご近所の庭の「ロウバイ」