ダビデはサウルの息子ヨナタンとエホバの前で真の友の契約をしたしばらく後に、サウル王の謀り事に加担する住民によって、ダビデの隠れ場所ホレシャが告げられました。そのためサウル王は部下と共にダビデを追いました。ダビデは人々の知らせによって、ホレシャからオマンの荒野に逃れます。かろうじてダビデは逃れ、エン・ゲディの近寄りがたい所に住みます(サムエル第一23:19~29)。
しかし、サウル王に加担する人々が再びダビデの隠れ場所をサウルに告げます。サウルが再び、ダビデを三千人の部隊で追って行きます。ダビデが身を隠している洞くつで、サウル王が「用を足す」ために入り、その座って用を足している時に、ダビデとその部下はサウル王の命を奪う機会が生じましたが、ダビデはサウル王の命を容赦した記録が聖書のサムエル第一に次のように記録されています。ダビデがサウル王の命を容赦したダビデの言葉にご注目してくだされば幸いです。
「そして、サウルがフイリステア人を追うのをやめて帰るや、人々はサウルに報告しに来て、「ご覧なさい、ダビデはエン・ゲディの荒野にいます」と言ったのである。
「そこで、サウルは全イスラエルから三千人の選ばれた者たちを率いて、ダビデとその部下を山やぎのむき出し岩の上に捜しに出かけた。ついに彼(サウル)は道端の石造りの羊の囲いの所に来た。そこには洞くつがあった。それでサウルは用を足そうとして中に入った。ところが、ダビデとその部下がその洞くつの一番後部にいて、座っていた。それでダビデの部下は彼(ダビデ)に言いだした、「ご覧なさい、まさしくエホバがあなたに、「見よ、わたし(エホバ)はあなた(ダビデ)の敵をあなたの手に渡す。あなた(ダビデ)は自分の目に善いと思える通りに彼(サウル)に行うのだ」と言われる日です」。そこでダビデは立ち上がって、サウルのものであるそでなしの上着のすそをそっと切り取った。しかし、後になって、サウルのものであるそでなしの上着のすそを切り取ったことで、ダビデの心は彼(サウル)を打っていたのである。それで彼(ダビデ)は部下に言った、「わたし(ダビデ)は彼(サウル)に向かって、手を出して、わたしの主(サウル)に、エホバの油注がれた者(王)にこのような事(命を奪う事)など、わたしには、エホバの見地からして考えられないことだ。彼(サウル)はエホバの油注がれた者なのだ」。そこでダビデはこれらの言葉で部下を解散させ、彼らがサウルに向かって立ち上がるのを許さなかった。サウルのほうは、(ダビデに気付くことなく)洞くつから(用足しを終え)立ち上がり、去って行った」(サムエル第一24:1~7)。
上の聖句に記録されている通り、ダビデは、自分の命を狙って追って来たサウル王が、用足しに洞くつに入り、上着を脱いで用を足しているその時に、サウルの命を奪う絶好の機会が生じました。その時、ダビデの部下の言葉は、道理にかなっているように思えましたが、それはエホバがダビデに、その時に命じている言葉ではないことを冷静に理解していました。ダビデは思慮深く行動し、サウル王の脱いで置かれていた上着のすそを切るだけのことを気付かれないように行いました。そして、サウロは神エホバの油注がれた王であり、その王に手出しをするのは、エホバの見地から考えられない、ことを部下たちに伝え、部下の気持ちを抑えさせました。ダビデは、その時がエホバのご意志ではないことをわきまえ、自制心を働かせ、エホバの義を守りました。あなたがダビデの立場ならどう行動されたでしょうか。
人間の見地ではなく、神エホバのご意志を守ったダビデの義の考えに見倣う方々は幸いです。
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珍しき ミツマタの花 咲き始む 今日の一句
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ご近所の庭の「葉牡丹」