現在の社会は、高学歴化が進んだものの利己主義でごう慢な者が蔓延する社会となっています(テモテ第二3:1~5)。皆様方はどのように感じておられますか。聖書の箴言(しんげん)には、神エホバの忌み嫌われる事柄が、記されています。それは、高ぶる目・ごう慢な者、偽り者、殺人、有害なことを企む心、直ぐに悪を行う者、偽りの証人、口論をする者です(箴言6:16~18)。ですから、神エホバはご自分の契約下の民にも,ご自分の教えを公正に適用されました。イザヤは次のように記しています。
「民はみな、エフライムもサマリアの住民も、必ずそれ(神エホバの警告の言葉)を知るようになる。そのごう慢と心の不遜のためである」(イザヤ9:9)。
イザヤ9章8節にも記されている「ヤコブ」、「イスラエル」、及び上の聖句の「エフライム」、「サマリア」はすべて北のイスラエル王国を指しており、エフライムはその有力な部族であり、サマリアはその首都です。その王国に対する神エホバの言葉は強力な裁きの声明です。エフライムは神エホバの教えに背き、厚かましくもごう慢であり神エホバに感謝することなく、心が不遜な態度を表しているからです。神エホバが、その邪悪な歩みの結果から保護を受けることはありません。民は、神エホバの言葉を聞く、もしくは神エホバの警告に対して注意を払わなければならなくなります。神エホバは侮られるような方ではありません(ガラテア6:7)。
北のイスラエル王国は、予告通り、状況が悪化するにつれ、民はひどい損出を被り、住まいも失います。そうした損失の結果、民は神エホバの預言者たちの言葉に留意し、真の神エホバのもとに窓るでしょうか。イザヤは民の心の不遜な態度をこう記しています。「れんがは倒れたが、我々は切り石で建てる。エジプトいちじくの木は切り倒されたが、我々は杉をもってこれに代える」(イザヤ9:10)。
イスラエル人は公然と神エホバに反抗し、民の辛苦の理由を告げる神エホバの預言者の言葉をはねつけます。民は、上の聖句の通り、「壊れやすい泥レンガと安手の木材で出来た家を失っても、もっと良い材料、つまり切り石と杉で家を建て直し、前よりも良くするのだ」と反論しています(ヨブ4:19と比較)。神エホバのご意志を無視して、果たして物事が順調に進むでしょうか。そのため、神エホバは民が従順になるようにさらに懲らしめざるをえなくなります(イザヤ48:12と比較)。神エホバはイザヤを通して何と告げられるでしょうか。その内容を次回にお伝え致します。
あなたは、心が温和で従順な特質を表す方々のお一人であれば幸いです。
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桜咲き 車を止めし 妻と見る 今日の一句
次々と咲く庭の「椿」