宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”生きるために食うか。食うために生きるか”俳優60年仲代達也(80歳)さんが、次世代に伝えたいこと

2013年11月09日 | 憲法・人間

 俳優60年、80歳の仲代達也さんが、「しんぶん赤旗日曜版」11月10日付で、「憲法・平和・人間」について熱く語っています。 無名塾の若者たちに、仲代さんは「生きるために食うか。食うために生きるか」と問いかけているそうです。
 そして「俳優は、ほとんどの者が食べていくのも大変です。 『俺は、生きるために食べるのだ』という精神を持たなければ、しんどい」と語っています。

 仲代さんは、今の政治の状況について、「一部の政治家が、『憲法を変えて国防軍だ』 『世界平和に貢献するためには、日本も積極的に軍隊を出すべきだ』などと言っています。 国民に真実を知らせない秘密保護法までつくろうという。 非常に危険な状況です」 自らの体験―空襲や 飢餓などにふれ、「日本は憲法があったおかげで、とりあえず70年、戦争を起こしたり、戦争で人を殺したりしてきませんでした。 その憲法を変えるという悪(あ)しき動きには、どうしても抗しなければならないと思います」と訴えています。

 また、黒沢明監督のエピソードも語っています。
 「映画『影武者』(80年)でカンヌ映画祭に向かう飛行機で、次回作『乱』(85年)について話しながら、僕にこう聞きました。 『人類は、滅びるまで戦争をやめないのかな。 どうしてだろう』と。 学生のような真剣な顔で、まっすぐ尋ねる黒沢さんに、僕は感動しました」

 若者たちに、「人間は生まれて死んでいきます。 その生きている間に、自分の生きる道というものを、異端でもいい、少数者でもいいから見つける―。残り少ない役者人生ですが、次世代の人に考えてほしいことです」と期待を寄せています。

 同紙に、吉岡道夫さんの小説「風雪のペン」が連載中です。
 私も毎号楽しみにしている読物です。 今の場面は、日清戦争で日本軍が朝鮮で戦争する様子が書かれています。
 従軍記者の黒沢が、同僚の記者の遺骨を持って、日本に傷病兵と共に帰国する途上の情景です。「『おおい、わしも連れて帰ってくれえー』 治る見込みのない重症の兵は、置いていかれるらしい。 充分な薬もなく、満足な手術もほどこしてもらえない彼らは、二度と故郷の土を踏むことはないだろう」

 仲代さんの話しと「風雪のペン」の場面が響き合って、勇気を与えてくれていよるようです。