宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「今大切なのは生きること。命を落とせば全てが終わってしまう」-ニューヨーク市の看護師キヨコ・キムさん

2020年04月18日 | 新型コロナウイルス対策

「『日本では起きてほしくない』同僚と家族を亡くしたNY看護師の訴え」が、シェリーめぐみ(ジャーナリスト、ミレ二アル・Z世代評論家 早稲田大学政治経済学部卒業後、1991年からニューヨーク在住)さんの記事として、4月15日付でネット上に掲載されました。

 シェリーめぐみさんの記事は、医療崩壊に直面しているニューヨークの病院に勤務する看護師キヨコ・キムさんの直撃取材記事です。その現場のリアルな状況と家族への思い、葛藤が溢れています。

 同記事の最後の部分を紹介させていただきます。

【仕事の前に”自撮り写真”を撮る理由】

「『看護師というのは、自分を犠牲にしてでも患者の世話をしたいと思う生き物なのかもしれません』彼女はそんな風に言う」

「『仕事をしていて心が満たされたり助けられたりもしますし、患者さんや家族の方に感謝することもたくさんあります』」

「キヨコは最近、毎朝仕事の前にセルフィー(自撮り写真)を撮ることにしている。戦場に乗り込む前に、今日1日頑張るぞ!という気持ちを込めて、時には気分を上げるために同僚とおどけたポーズで写真を撮ることもある」

「もう一つは、いつ自分の身に何が起きてもいいように、記録を残しておく目的もあるという。そんな彼女は『こういうことは日本で決して起こってほしくない』と語る」

「若ければ重症化しないと思っている方も多いと思いますが、私が担当した1番若い患者さんは19歳でした。幸いにも回復しましたが」

「若い時は私もそうでしたが、自分は感染しない、自分1人くらい出かけても大丈夫だろうと思ってしまうものです。でもそれが他の人の命を危険にさらすことになるのです」

「仕事がなくなって収入が減ることを恐れている人も多いと思いますが、今大切なのは生きること。私たちは毎日命と向き合っています。命を落とせば全てが終わってしまう。でも生きていさえいれば何とかなるものなのです」

「ゴーグルにマスク、ジャンプスーツに身を包んだ彼女は、今日も水を飲む時間すらない12時間シフト態勢で患者と対応している」

「しんぶん赤旗」18日付は、WHO事務局長上級顧問の渋谷健司医師のテレビ発言を紹介しています。渋谷医師は次のように語りました。

「(日本の医療体制について)日本は一番肝心な集中治療のベッド数が医療崩壊したイタリア、スペインの半分ぐらい。集中治療医も非常に少ない」

「そもそも日本はコロナに対応する強靭さがない。そこを今こそサポートしないといけない」

 今日もニューヨークの情報が報道されていましたが、トランプ大統領の経済活動再開に向けた指針をめぐる内容が多く、アメリカの先行きも心配されます。