山浦清美のお気楽トーク

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4K放送って本当に必要?

2013-01-28 | 政治・経済・社会

 総務省が2014年7月に4K放送を開始する方針を決めたそうです。世界で初めてとのことで先ずは喜ばしいことのように思われそうですが、果たしてどのような意義があるのか少々疑問に感じるところもあります。純粋に技術的に高画質化を追求することは必要なことであろうと考えます。しかしながら、地上デジタル放送に完全移行したのは、つい先ごろのことです。地デジ⇒4K⇒8Kと順次高画質化を図るとのことですが、であれば4Kをすっ飛ばして8Kの技術開発を急ぐといった考え方もあります。

 アナログ放送からデジタル放送への移行は、占有周波数帯を解放し電波の有効活用を図るといった大義名分がありました。しかし、高画質放送になればなるほど占有帯域幅が大きくなります。総務省は、当初はCSで開始して、順次地上波へ移行していくとのことです。一旦放送を開始したならば、その周波数は固定的に占有されます。地デジ、4K、8Kを並存させなければなりません。これでは、電波の有効活用に反することとはなりませんか。

 一方、これ以上の高画質化をして何をするのかといった指摘もあります。現在の地デジ放送でも十分すぎるくらい高画質です。これ以上出演者の皴を鮮明に見せても意味がないと思わないでもありません。つまらない下劣な番組が多い現状では、全くもって必要がないように思われます。4K、8Kを必要とするコンテンツとは一体どのようなものでしょうか。

 先ずは、映像コンテンツの充実にこそ金をかけるべきであって、その放送に是が非でも必要だから高画質放送が必要となるといった順序の方が好ましいように考えます。