報道によりますと、岐阜県内の学校給食で、虫などの異物混入が発覚した問題で、その場合に、取り除いて食べさせるか、廃棄すべきだといった議論が捲き起こっているとのことです。そして、生産管理や衛生管理に種々の問題が指摘されているそうです。
「除菌・消臭について思うこと」でも書いておりますが、最近の風潮として、このようなことに過剰に反応しているのではないかと思います。確かに、より清潔で衛生的にという気持も分からないではありませんが、では一体どこまでやれば良いのかといった疑問を持ちます。虫の混入など見えるものは気になるでしょう。微生物などの見えないもの、得体の知れないものに対する恐怖感といったことも分からないでもありません。このようなことに敏感な方々でも、保存料などの化学物質に対して、それほどの注意を払っているでしょうか。
野菜などの農産物に虫がついて(隠れている)いたり、虫食いとなっているのは、ある意味仕方のないことだと思います。これを防止するためには、「無農薬野菜と直売所」でも書いておりますが、農薬に頼らざるを得ません。全ての生産者が農薬やその残留性の正確な知識を持っているとは思えません。除菌・消臭を徹底するためには、除菌や消臭のための薬剤を多用していると思われます。こちらの危険性については、どのようにお考えなのでしょうか。
要は、見た目などの感覚的な問題であって、本質的な問題ではないように思います。ただ、一般論としては、名指しされた虫君がかわいそうですが、入っている虫によりけりかも知れません。それから、昆虫を食する国々や地方もあることですから、やはり感覚的な問題に帰結するのではないかと思いますが・・・。