山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

オスプレイの安全性について

2012-08-30 | 政治・経済・社会

 モロッコで墜落したオスプレイに関して、防衛省の専門家チームが事故原因調査の分析結果を公表したと報道されておりました。それによりますと、機体自体の問題でなく、パイロットの操縦ミスが原因であるとのことです。

 そのことに関して、あれこれと言及するつもりはありませんし、そのようなことを議論する知識も情報も持ち合わせておりません。しかしながら、政府関係者や評論家の皆さんがオスプレイの安全性を議論していらっしゃる内容や報道に接すると何ともしっくりこないものがありますので、言わずもがなではございますが・・・。

 そもそも航空機の安全性って何でしょうか。100%安全な航空機って存在するのでしょうか。民間航空機ならば種々の安全全装置を装備し、パイロットの不用意な操作で墜落に至らないようにすることも可能かも知れません。それでも100%安全なシステムとはいえないでしょう。ましてやオスプレイは軍用機です。この操作を行えば、100%墜落するといった操作に対する安全が取られることはあっても、必要以上の安全対策が取られることは無いものと考えます。それは航空機としての性能を犠牲にすることに繋がるからです。例えば、作戦中に性能ギリギリで操縦したいのに、安全装置が働き思い通りの操縦が出来なかった。その結果、作戦が失敗したでは話にならないでしょう。安全性のためと操縦操作をがんじがらめにするより、できる限りパイロットの判断で自由に操作できる余地を残す方が、結果的に良い場合もあると考えます。そのためにパイロットは、日夜訓練を行っているのです。そして軍用機である以上、全て計算ずくであるはずです。計算の結果、合理的であるから配備するのであって、安全だから配備するのではないのです。そして、安全はその項目の一つに過ぎないのです。

 要は、民間機と軍用機では設計思想が根本的に異なっているのです。それを民間機と同じレベルで議論するから、議論は平行線を辿らざるを得ないのではないでしょうか。

 政府がオスプレイは安全であると言うこと自体が無理筋なのです。安全でないものを安全であると言い張り、無理にことを進めようとすることに基地周辺の皆さんは不信を抱いているのです。原発問題にしても然りです。原発が危険だと言っていたら、誰も受け入れる筈もありません。ゆえに安全神話を作り、そして虚構の安全性は見事に破綻したことを直視すべきです。同じ過ちを再び繰り返すことの無いようにしなければならないと思います。

 政府がやるべきことは、危険なものを安全だと言い張ることより、危険なものは危険なものと認め、それとどのように付き合っていくかといった議論をすべきなのではないでしょうか。


解析ノイズ・メカニズム

2012-08-30 | 本と雑誌

 岡村廸夫著「解析ノイズ・メカニズム 雑音の発生の原因追及と誤動作防止対策」CQ出版社

 音声録再ボードを開発したとき、ノイズに悩まされた時に手にしました。以来、ノイズ問題が発生した場合には、必ず参照させていただいております。そして何らかの示唆が得られる頼りになる一冊です。


飛行機の操縦

2012-08-29 | 本と雑誌
 土屋正興著「飛行機の操縦 基礎編・航法編・応用操作編」鳳文書林出版販売

 飛行機操縦に関するお勧め書籍として「スティックアンドラダー」をご紹介しておりましたが、何せ初版が1944年ですので若干の古臭さを感じます。だからと言って記述されていることは、本質的なことであるので、現代的意義を失っているものではありません。

 これを現代的視点から補足しているのが今回ご紹介する書籍です。飛行の原理を「スティックアンドラダー」で、実際に日本の空を飛ぶには本書でといったことになろうかと思います。

 土屋正興著「VFR計器航法」鳳文書林出版販売

もお勧めです。「統合飛行(Integrated flight)」の基本が学べます。また、VOR/DMEの利用法について大変参考になりました。











外気温追従型エアコン温度管理システム

2012-08-28 | うんちく・小ネタ

  暑い屋外から戻ってきた場合のように、室温は外気温と数度の差があれば当初は十分涼しく感じるものです。しかし、同じ室温に長時間滞在すると身体が慣れてきて、室温に物足りなさを感じてきてしまいます。そこで、ついつい温度設定を低くしたりといった行動に繋がっていきます。

 また、外気温がさほど高くない場合にも節電のためということで28℃の温度設定にこだわる必要があるのでしょうか。下図のように外気温が低い時には設定温度も低く、外気温が高くなれば設定温度も高く、しかも外気温度変化に自動追従して変化すれば合理的な温度管理が可能となります。但し、外気温が高くなっても冷房上限温度以上にはならない。逆に、外気温度が低くなっても、冷房下限温度以下にはならないように温度管理をするようにします。

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 この原型は、2002年に開発した「時間帯別空調温度管理システム」にあります。このシステムは、エアコンの温度管理をスケジュール化することに主眼をおいたものです。これでも外気温度と連動させることが出来なくもないのですが、ここはやはり外気温度を計測した上で、室温管理をおこなった方が望ましいと考えておりました。

 そこで、時期バージョンでこの仕掛けを組み込むことにしていたのですが、諸種の理由でお蔵入りしていたものです。

 今日、これだけ節電の機運が盛り上がっておりますので、そこそこニーズはあるのでは無いかと思っております。エアコンメーカーさんでしたら、個々のエアコンにこの機能を搭載することは簡単にできると思います。しかしながら、エアコンメーカーさんは冷やしてなんぼの世界でしょうから、自ら冷えの悪さを売りにする製品は作り難いでしょうね。

 また、既存エアコンのようにメーカーや機種が異なるエアコンに対して後付けで機能を実現するとなると、その解決方法に苦しむことになるでしょう。これらの解決方法等にご興味がおありの方は、当事務所管理のWebサイト「空調温度管理による省エネルギー(空調温度管理とは?)」をご参照ください。

 聞けば熱中症は夜間にも発症することがあるとのことです。真昼の暑い時ならばいざ知らず、電力の余裕のあるときには心地よく過ごせるようにしたいものです。


境界争い-隣地境界から国境まで

2012-08-28 | 政治・経済・社会

 最近、竹島や尖閣列島の話題が賑わっております。個人間であれ、国家間であれ隣同士の争いは、そもそも必然的に発生するものなのでしょう。個人間であれば国内問題です。このため民法等の関連法規が整備されており、最終的には裁判により決着がつくような仕組みが国家に備わっております。

 しかし、国家間の争いになるとそう簡単にはいかないようです。最終的には武力紛争まで発展する可能性があります。我が日本国は、先の大戦を踏まえ、このような紛争を武力で解決しようとすることを放棄(日本国が先制攻撃することは)しました。このような立場からして、国際司法裁判所に提訴することは、日本国の姿勢として尤もなことであると考えます。紛争当事国同士が公の場で主張し合い、公の裁定による問題解決を図ることが大切でしょう。でなければ、行き着くところは武力紛争に他なりません。

 個人間のトラブルでも種々の主張がなされます。何十年も何百年も前に起こったこが持ち出されることもあるでしょう。しかし、現実には現在の法律によって問題解決が図られることとなります。立証できない水掛け論は意味がありません。

 歴史をどこまでも遡ると止めどもない泥沼に入り込みかねません。よく先の大戦のことや文禄・慶長の役まで遡って日本を批判する論調があるようですが、それを言うのであったら元寇はどうなんだ、西欧列強の植民地支配はどうなんだと売り言葉に買い言葉になってしまいます。何時までも、このような感情的な議論をしていても何の役にも立ちません。現代に生活する我々は、歴史は歴史として多くを学ぶ必要があるでしょうが、そのことを論拠に相手を批判しても得るところが少ないと思います。

 今出来る事は、双方の国民が双方の主張を知り、それを公の場で議論することでしょう。自国の主張のみを論拠に感情的に非難合戦をしても無意味です。そして、直接行動によることなく問題解決を図ることが、文明国の真価として問われているのではないのでしょうか。


生きている土壌

2012-08-28 | 本と雑誌

 エアハルト・ヘニッヒ著・中村英司訳「生きている土壌-腐植と熟土の生成と働き」日本有機農業研究会発行

 「農業ことはじめ(5)-有機農業」でもご紹介しております。農業を始めたころ、色々思い悩んでいたときに出会った一冊です。農業に携わっている方のみでなく、消費者の方々にもご一読いただければと思います。そして「植物工場(野菜工場)」を推進させていらっしゃる方々にも。


一票の格差を是正せずに解散か?

2012-08-23 | 政治・経済・社会

 「会期末解散だ!」いや「10月解散だ!」と種々情報が乱れ飛んでおりますが、自民・公明は、週明けにも問責決議案を提出するとのことですので、そうなれば衆議院議員の一票の格差是正が行われないまま、解散・総選挙となる可能性が高いと思われます。

 「早期の総選挙実施を!!」で指摘しておりますように、今度こそ選挙無効の判決を突きつけられる可能性があります。もし、選挙無効の判決が出たらどうなるのでしょうか。大いなる社会的・経済的混乱が起こります。

 この場合、一票の格差が違憲状態にある選挙区のみを無効とする一部無効と総選挙全体を無効とする全部無効の判決が想定されるのではないでしょうか。一部無効の場合には、当選が有効とされた議員で、格差是正を議決した上で無効とされた部分の再選挙を実施するか、再度全体の総選挙を実施することが考えられます。

 全部無効判決の場合には、そもそも憲法は想定していない。(私の不勉強で、何らかの規定があるのかも知れませんが・・・。)ので大変困ったことになるでしょう。この場合には、参議院の緊急集会の議決により格差是正を行った後、総選挙を実施した後、衆議院で追認するといったことにでもするのでしょうか。これも何だかしっくり来ませんよね。国会開会後十日以内に衆議院で同意が得られない場合には、無効になってしまいます。もし、無効になった場合には、どうなってしまうのでしょうか。

 この無効判決の原因を作ったのは、元々国会の方にあるわけですから、そもそも当事者能力が無いと言うべきかと考えます。いっそのこと最高裁判所の管理下で、暫定的な格差是正法案を緊急避難的に決定し、これに基づき総選挙を実施するといった方法もあり得るのではないかと考えます。

 何れにしても、このまま漫然と解散・総選挙に突入することは、民主政治を崩壊させてしまうことにもなりかねません。国会議員の皆さんは、危機意識を持っていただきたいと切に望みます。 


佐賀弁・筑後弁お国言葉比較考(7)

2012-08-22 | うんちく・小ネタ

 佐賀弁で、たいそう疲れた時に「ほねやみした」と言います。おそらく「骨病み」からきているのだと思います。用例として「ほねやみすっけん。ちかっと(少し)休まんね。」とか「きゅー(今日)は、がまだし(頑張り)過ぎたけん、ほねやみすっかん(するかも)知れん。」とか言ったりしております。

 筑後弁に似たような言葉に「ほにょる」というものがあります。これは「骨折る」からきていると思います。「ほにょる」は、もっと広い意味に使われております。例えば、重いものを持った時など「こりゃ、ほにょるっばい。」と言うように「大変だ」みたいにも使います。主に肉体的苦痛に対して使われているようです。精神的苦痛も含む言い方として「じゅつなか」といった言い方もあります。 

 これは、佐賀弁・筑後弁共通だと思いますが、「きつか」、「やおなか」、「ざっとなか」とかも使ったりします。「やおなか」は、「あの子は、とびぬくっごと(飛び抜けるように)はしりぐっちょ(走り比べ)の速かけん、やおなかねー。」とか、良い意味で尋常ではないことを意味することもあります。「やおなか」とは、軟でない⇒難いといったことであると思います。

 このように方言では、疲れただけでもニュアンスの違いによって使われる言葉が微妙に異なります。これが良いところでもあるし、異文化を受入れ難くしている要因であるのかも知れません。しかし、色々と表現の言葉が豊富なことは、細やかなコミュニケーションにも繋がることにもなり、ギスギスとした人間関係とならないような役割を担っているのではないでしょうか。


佐賀弁・筑後弁お国言葉比較考(6)

2012-08-21 | うんちく・小ネタ

 当地に来てしばらくしたころ岳母が「今からひつけに行ってくっけん」といって出かけて行きました。かなりの衝撃を受けたことを思い出します。「ひつけ」と聞けば思い出すのが「火付盗賊改方」、まさか放火に行くわけでもあるまいにと訝しがったものでした。

 「ひつけ」とは「燈(灯)付け」と書くようです。当地区では、8月16日のお地蔵さんの火付けに始まり、お観音様、お大師様、妙見神社と灯付けなる行事が行われております。

 当初は、「ひつけ」という言葉に少々穏やかではないような印象を受けておりましたが、慣れればそれほど違和感を感じなくなりました。

 筑後では「とうみょう」と言っていたような気がします。というのも若かりし頃はあまり関心が無かったので、正直よく憶えておりません。ただ、近くの水田天満宮に「千灯明」という行事が行われていたのは良く憶えております。毎年8月25日に行われておりました。当日は花火大会も開催されて、たいそうな賑わいでした。

 「千灯明」は筑後弁では「せんとみょ」となります。「おとうみょさん」とも言っていたような記憶があります。小さい頃は、毎年のように参拝に行っておりました。夏の終わりの楽しみといったところです。これが終わると夏休みも終わりだなーと溜まった宿題に取り掛かる時期でもありました。

 水田天満宮の「水田」は「みった」という具合に詰まります。これも筑後弁の特長です。もちろん「筑後」も「ちっご」です。それはそうとして水田天満宮は由緒ある神社です。祭神は菅原道真公です。先に挙げた「千灯明」は福岡県の無形文化財に指定されております。

 また、幕末の勤皇の志士であり、久留米の水天宮の神職でもあった真木和泉守が、水田天満宮の神職である弟の大鳥居家の一隅(山梔窩)に一時期蟄居謹慎していたことでも知られています。


終戦の日に思うこと

2012-08-15 | ブログ

 この日を迎えるたびに私自身は平和への思いを新たにするのですが、それを次の世代に引き継いできたかといわれると自信がありません。

 私の父母の世代は、終戦を迎えたのが小中学生の時でしたので、幼いといえども戦争体験をした世代です。私の祖父の弟さんは、硫黄島にて玉砕しました。祖父からは、戦時中の話をしょっちゅう聞かされました。近所には、シベリア抑留から帰還された方がいらっしゃいましたので、その話も色々と聞いたことがあります。また、親戚に憲兵上等兵だった方もいらっしゃいましたので、酒が入ると自慢話を聞かされたことも記憶しております。

 このように、私が育った時代は戦争体験者が身近に存在し、直接体験談を聞くことができました。しかし、時間の経過とともに語り継ぐことが困難になりつつあると感じます。先に述べましたように、私自身が子供達に伝えていないことを反省すべきではなかろうかと思います。既に直接体験者から伝えることは困難になりつつあります。しかしながら、又聞き、伝聞となろうとも、私の考えるところを子供達に伝えることが親としての責任ではなかろうかと今更ながらに考えた次第です。

 私が住まう西晴気地区は、敬老会の行事と同じ日に戦没者慰霊祭を毎年挙行しております。以前、50回忌にあたる年に遺族の側から、本年をもって最後にとの意向もありましたが、参列者から今後も続けて行くべきだとの意見によって、現在も引き継がれてきております。このような気持を持ち続けていくことが何よりも大切なのではないかと思います。


佐賀弁・筑後弁お国言葉比較考(5)-「ととしか」と「ぶきっちょ」

2012-08-13 | うんちく・小ネタ

 現在でもあまり意味が判らないのが「ととしか」という言葉です。佐賀弁辞典(?)によりますと不器用という意味のようですが、日常会話の用いられ方からすると不器用とは少し違ったニュアンスで使われているようです。連れ合い(佐賀人)に聞いても明確な解答を得られませんでした。

 地元に溶け込むには地元言葉を用いるのが良いのでしょうが、不充分にしか意味が判らない言葉を使って失敗するといったことも考えられます。当初は随分と気を使いながら言葉を選んでいたように思います。

 筑後弁では、不器用のことを「ぶきっちょ」と言います。調べておりましたら、茨城弁でもそのように言うとかで、これまた意外なところで共通点があったものです。

 余談ですが、西晴気地区にある晴気城址は、かつて千葉氏の居城であったところです。鎌倉時代から千葉氏の所領となっていたようです。このため千葉氏の妙見信仰がもたらされたようで、山の麓には妙見神社、見明寺といった千葉氏縁の神社仏閣があります。当地(晴気地区)の方言を調べれば、千葉弁由来の言葉が見つかるかも知れません。

 当初は、佐賀弁と筑後弁の比較といったことで始めたシリーズですが、新たな展開となるかもです。


早期の総選挙実施を!!

2012-08-11 | 政治・経済・社会

 野田首相が政治生命、命をかけてまで実現したいとしていた消費税増税法案が成立したわけですから、もう思い残すことはないでしょう。この上は、一刻も早く国民に信を問うべきであると思います。

 民主党政権にとっても、とりあえず重要法案が成立した今が、唯一にして最後の解散のチャンスです。このままズルズルと先延ばしても何も良いことはありません。状況が悪化することはあっても良くなる可能性は限りなく低いでしょう。

 その前に、衆議院議員の一票の格差の問題だけは片付けておいてください。違憲状態を放置したままの総選挙は、今度こそ選挙無効の判決を突きつけられる可能性がある重大な問題です。しかし、このことを理由に解散総選挙を引き延ばす作戦を取らないようにしてください。このような動きが見透かされたら、いよいよ国民の不満は募るだけですよ。


密室談合政治の復活

2012-08-09 | 政治・経済・社会

 内閣不信任決議案に関する取り扱いは、すったもんだの挙句、最終的には党首会談にて収束がはかられました。国民から見れば、何とも不透明な形で決着してしまいました。これでは密室談合政治の復活と言われても仕方ないものと思われます。

 そもそも政権交代の最大の眼目は、自民党政治にみられた悪しき慣習との決別にあったのではないでしょうか。民主党も権力を握ると結局は、悪しき因習にとらわれてしまったということでしょう。

 何も党首会談が悪いと言っているのではありません。最終的に政治決着を図るためには必要なことでしょう。しかしながら、今回の党首会談においては、余りにも不自然な決着であると思います。何らかの密約がなされたものと想像されます。

 国家・国民のために必要なことを私心を捨てて出した結論であれば、それなりに評価できるでしょうが、今回の党首会談で個人的な利益が微塵も無かったと果たしていえるのでしょうか。そうであるならば、途中まで同席していた幹事長や幹事長代行が席を外す必要があったでしょうか。

 何れにしても、今回のごたごたが国民の政治不信を増幅したことは間違いないものと思います。


佐賀弁・筑後弁お国言葉比較考(4)-「くちぞこ」と「くっぞこ」

2012-08-06 | うんちく・小ネタ

 舌平目のことです。形が靴の底に似ているので「くつぞこ」と呼ばれています。これも筑後弁の特長である促音化で「くつぞこ」が「くっぞこ」と発音されたものです。「ちくご」が「ちっご」と発音されるのと同様です。

 「くつぞこ」⇒「くちぞこ」への変化がよくわかりません。

 実は子供の頃は「くっぞこ」が大好物でした。「くっぞこ」には赤と黒の二種類あります。私は断然に黒が好きです。筑後では、ほとんど黒だったような記憶があります。佐賀ではあまり黒を見かけませんので、佐賀ではあまり「くっぞこ」を食べません。まさかとは思いますが、赤のことを「くちぞこ」と言っていたりして?


佐賀弁・筑後弁お国言葉比較考(3)-「おこもじ」と「つけもん」

2012-08-05 | うんちく・小ネタ

 いわゆる漬物のことです。筑後弁は「つけもの」の「の」が筑後弁の特長であるナ行・マ行音節の撥音化で「ん」となったもので、あまりに月並みで面白くはありませんね。漬物のことを「こんこん」という言い方もします。これは、沢庵漬けのような根もの野菜の漬物からきているものと思われますが、あまり使い分けていたような記憶はありません。

 「おこもじ」というのは、私が聞いた話では「お香りのもの」からきているらしいということでした。そこはかとなく趣のある言葉だと思います。福井県でも使われているようですので、昔どこかで使われていた言葉が伝わったか、以前は多くの地方で使われていた言葉が、特定の地方に残ったとかしたものでしょうか。それにしても佐賀と福井という取り合わせも面白いですね。