正直どうでも良いことでしょうが、酒飲みの戯言と思ってください。
焼酎のお湯割を作る時、お湯の中に焼酎を注ぐか、焼酎にお湯を注ぐかといったことです。私はというとロック派で氷がないときだけのお湯後派なのですが、以前飲み会で人にお湯割を作ってあげていたら、「お湯が先だろ!」と怒られたことがありました。その時は何となく釈然としませんでしたが、こんなことで揉めてもと思い、作ったお湯割りは私がいただき、お湯先で作り直しました。
その後、私の廻りの方々に聞いたり、ネットで調べてみますと世の中の趨勢はお湯先派のようです。お湯先の理由も諸説あるようです。①焼酎と水の比重が異なるので、お湯先が混ざり易い。②熱湯を冷ますためにお湯先にする。③お湯先がまろやかになり、お湯後だと尖ったような感じになる。④湯棺を連想させる。⑤焼酎の本場の南九州では、お湯先が常識となっている。・・・。
②は、冷まして使えば良い話で積極的な理由にはなりませんし。③は感覚的なものですから、先行記憶に左右されることが多いでしょう。④は仏教習慣的なことですので、酒席には相応しくないといった理由は頷けます。
調べた中で一番多かったのが①の理由でした。念のいったサイトではサーモグラフィーで比較した結果まで掲載されておりました。それをみるとなるほどなーと思わないでもありませんが、そこで自説を曲げないところが私の悪いところです。お湯割り作るのに、両方の液体が混ざり合わないほどゆっくりと注ぐでしょうか? 仮にソット注いで液層が出来たとしてもサーモグラフィーは、あくまでも温度分布であって、成分は混ざり合うのではないか? 第一アルコールは親水性が高い性質を持っています。ということで、①の理由にもすぐさま賛同する訳にも参りません。
⑤の理由は、習慣であって理由になりません。その習慣が形成されるに至った理由を知りたいのですから・・・。さらにネットで調べていたら、南九州出身の方が、焼酎を入れてからお湯を注ぐといった書き込みもありました。
結局のところ未だに納得できておりません。そうそう私がお湯後派である理由ですが、焼酎はそもそも原酒に近い方が美味しいのではと考えているからです。40度の焼酎は別ですが、25度のものでしたら、そのまぬるめの燗をつけた方が本来の美味さを味わえると思っております。
どうしてもお湯割が良いと思うのであれば、徐々に温度を上げるためには焼酎にお湯を徐々に注ぐといったスタイルになります。熱湯に焼酎を徐々に注ぐと温度が下がるまでに必要以上に焼酎の成分が揮発することにはなりはしないかと思う次第です。もっとも割るという行為はアルコールを飛ばしたいのですから、お湯先の方が合理的ともいえますね。
現実的には、かなりの勢いで注ぎますのでお湯先であろうとなかろうと大差はないと思います。であれば、同時に注ぐやり方もありではないかとも思ってしまいます。
せっかくの焼酎の話題ですので、私のお勧め焼酎をご紹介します。以前鹿屋市に出張に出掛けたときに出会った、小鹿酒造の「小鹿」という焼酎です。鹿屋に出張に行くたびにまとめ買いしておりました。最近は鹿屋に行くこともなくなってしまいましたので、黒霧などが中心となっておりました。ところが地元(佐賀)のディスカウントストアで偶々一本置いてあるのを見つけ、久々に小鹿を堪能させていただきました。ストアに取寄せできるか聞いてみましたら、比較的簡単に手に入るとのことでしたので、その場で依頼してきたことは言うまでもないことでしょう。
やはり飲んべぇーはいけませんな。お湯割の作り方をはじめ、多くのこだわりを持ち、結局は飲むことに終始するわけですから・・・。