曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

安下庄の御田頭祭 最終回

2016年07月20日 | 日記

 夕方7時少し前に鹿家の港を出港し、鹿家地区の沖で3周して、夫婦池の別荘村の沖で3周し、竜崎を回って安下庄湾に入り、原・安高地区の沖を3周してそのまま古城の漁港に入り、ここでも港の中を3回まわって、亀島の沖を通って真宮・西浦の港に入り、4隻の船は列を作って港の中を3周しました。海の上はすっかり暮れて走る船にとっては陸で炊く焚火は良い目印となってきました。

(10年前まで私は小さな船を持っていてよく夜釣りにも出かけたものです。冬は寒いので夜釣りに出ることはありませんでしたが、夏は夜釣りが好きでした。満天の星空を眺めたり、月の光が海にキラキラと映る様子や、また闇の夜には夜光虫が青緑色の淡い光を水面に墨のように流す様を眺めたり、夜の海の上はとにかく神秘的です。そしていざ帰港となるとたくさん瞬く陸の光りの中から港の明かりを見つけて闇の中を真っ直ぐにその光を目指して走ります。海の上の夜空はまた特にすばらしいものです。夜釣りをしていてとてつもなく大きい流れ星を見たこともあります。流れ星は北の空に現れて南の水平線まで夜空を真っ直ぐに走って行きました。その数秒の間に何度か爆発を繰り返しながら、爆発の度に海面を明るく照らしながら南の空に消えてゆきました。こんな夜空のショウは町や家にいては見ることができません。そんなことで夜の海は好きでした。)

今日は御田頭祭夜の部の最終回として三ツ松地区と大泊地区をまわって最後の港庄地区の港までをご紹介します。写真の数が少し多いのですが右スクロールでだらだらと観てください。祭りの終わりは何ともさびしいものです。

 


西浦の港を出て三ツ松の港へ向かいます。

 

三ツ松の沖にやって来ました。

御座船を迎えるごっそう火が大きく燃え盛っています。

かすかに嵩山が見えますか

沖の離岸堤をまわって港の中に入ってきました。

まったく夜になってしまったので、カメラ操作が難しくなってきました。船が揺れながら走っているのですからスローシャッターをうまく切るのにすごく気を使います。次の写真は普通にオートで撮るとこうなるという見本です。上下にも揺れていますからね。

よく燃えていますね。

空を見上げると薄い雲が広がり始めました。

 

火勢を保つのも大変です。

頑張っていますね。ありがとうございます。

 

三ツ松の港を後にしました。

沖に出ると月よりほかに何もありません。

大泊まりの沖に来て最後の3周です。

 

すべての旅の工程を終えて庄の港に帰ります。

港に着きました。多くの人たちが出迎えています。

神輿が船から桟橋にあげられます。

 

二つ目の神輿が桟橋に着きました。

神輿を運んだ漁船は帰って行きました。本当にご苦労様でした。

神輿は八幡宮へ帰って行きました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

マスネ: タイスの瞑想曲(フルートとハープ編)

今日の音楽は敢えて最後にもってきました。祭りの後は静かに我に返りましょう。

もしもお時間がございましたらこの音楽を聴きながら前回までの風景をもう一度見直してみて下さい。


誰もいなくなった広場です。残った私一人カミさんの迎えの車を待っています。

50年くらい前子供の時に一度乗ったことのある御座船に今回乗ることができました。感無量でした。ありがとうございました。