曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

みかん作りの 秘かな楽しみ

2020年05月04日 | 日記

今日の椿

椿   秋の10月から咲いている椿の花はいまだに咲いています。我が家の椿で花の見られない月は6月から9月までの4か月だけです。

 


 椿の花が一年のうちで長い期間楽しめるように、私の家業であるみかん作りにおいても柑橘の仲間は早いものは9月末から食べることが出来ますが遅く熟するものは翌年の7月ごろまで食べられます。貯蔵すれば8月・9月も食べることが出来ますので一年中いろんな品種でつないて行くことが出来るわけですが、やはり旬というものがありますので我が家の柑橘類では7月までとしています。そして我が家で育成している新しい柑橘や国内や外国で生まれた品種を新しく導入するとその柑橘がどの季節に入るのか味わいながら決めてゆくのが私にとってとても楽しいことです。今夜は今頃が旬ではなかろうかと考えている新しい柑橘をご紹介しましょう。

紹介するのは果皮が黄色い柑橘が2種類です。黄色の柑橘は見た目に甘さより酸っぱさのイメージを与えるものです。なぜか赤い果物の方が甘さを感じさせますよね。今日の柑橘は外観では似ていますがそれぞれ名前がまだないので柑橘Aと柑橘Bということにしておきます。柑橘Aは2019年に初めて結実したもので食べるのも初めてです。柑橘Bは7年前に結実を始めた品種で毎年味見していて美味しいのは分かっています。初めて食べる柑橘Aと柑橘Bとを今夜は食べ比べてみようというわけです。世界に(地球上に)たった1本のみかんの木の実を一人で味わうことが出来るのはみかん作りの秘かな楽しみといえるのではないでしょうか。

 


柑橘Aと柑橘Bの食べ比べ

右が柑橘A、左が柑橘Bです。

共に木からもぎ取って来たばかりです。

 

柑橘A

剥皮は難しくはありませんがみかんの皮よりは少し硬いです。酸味はそれほど感じませんが甘さはほどほどといったところでしょうか。

中袋はやや硬くそのまま食べるには難しい。種は全体で10数粒入っていました。

 

糖度計で簡単に測ってみましょう。

糖度11.5度は甘さを感じるギリギリでしょう。

今年だけで結論は出せませんが不合格になるやもしれません。

 

柑橘B

この柑橘は私は以前から美味しくて合格の柑橘と思っています。まだ名前を付けるまでに至っていませんが、これから何年か栽培試験をしてみて栽培上問題がなければ名前を付けてあげたいと思っています。甘さも十分ありますが果肉のツブツブ感が他の品種に無い特徴となっています。

 

糖度を計ってみましょう

15.2度はみかんとしてはかなり甘い方です。

5月になって柑橘類の少ない時期に登場させれば消費者にも喜ばれるかもしれません。