曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

私の桜

2022年03月20日 | 日記

 春が目の前までやって来ているというのに、世の中は明るい気持ちになれませんね。

そんな中で今日私の桜の園へ行ってみると、嬉しいことに1本の山桜に少しばかりの花が咲いていました。
この桜の園はもとはみかん畑だったところです。
10年余り前からイノシシの被害がひどくなり、最も高い所にあるこのみかん畑は周囲を山林に囲まれているためイノシシの格好の餌場となってしまいました。
鉄の柵で囲ってもあちこちを破られてみかんの実を食べられます。食べるだけでなくだんだん被害はひどくなり枝ごと押し倒されたりして畑は壊滅状態になりました。
柵を何度も修理してもすぐに別の所を破られてしまい、イノシシとの戦いに私の方が負けてみかんを作ることをやめました。

そのみかん畑がそのまま山林になって行くのもなんだか寂しいので私の好きな桜の樹でも植えようと思い立ち7・8年前から桜の樹を植え始めました。
一番初めに植えたのは1本の枝垂れ桜です。今はもう6・7メートルもの高さに育っています。
次に植えたのがエドヒガンという山桜の一種です。この品種の桜の樹は寿命が長く、現在日本で最も古いと言われている桜は千数百年は経っているだろうと考えられています。
以前このブログの中でも書きましたが千年後の世界の人たちに贈る桜としてこのエドヒガンの木を沢山植えました。

その次に植えた桜の樹は自分で種をまいて育てた私のオリジナル品種でした。4年前でしょうか。その時数本植えた桜の樹の中の1本が今年初めて花を付けたのです。
今日その花を写真に撮ってきましたのでご覧になってください。

 


私の育てた新種の桜が5年目にして、初めて花を付けました。

何て名前を付けましょうか。

 

まだ3メートルもない若い桜の樹です。今年開花した初めての花はほんの少しですがやがて10メートルを超す成木となる頃には木全体に薄ピンクの花をつけるようになるでしょう。楽しみです。

 

この桜の園の樹ががみんな花をつけるようになるにはまだ何年かかるでしょうね。今年もまた新しい木を植えました。春だけでなく秋にも楽しめるよう楓も桜の樹の間に植えています。

雨が近いのでしょうね、目の前にある愛媛県の佐田岬がいつもよりとても近く見えます。地元では「島寄がするから明日は雨じゃあ。」と言います。今日は伊方原発も肉眼でよく見えます。