今日の花
お休みです
今年初めての布刈に行ってきました。午前3時に起きて支度をして、4時に待ち合わせの海岸へ着きました。今日は日曜日だし朝方にしては暖かいからなのか海辺にはすでに懐中電灯の明りがあちこちで光っていました。こんなにたくさんの人が来ているのは初めてのことです。以前から夜中の海を写真に撮ってみたいと思っていたので布刈の仕事を始める前にカメラを潮水にぬらさぬよう気を付けながら撮ってみました。月明かりだけの風景はシャッター速度が1/2秒から1秒くらい必要なので手持ちではかなりキツイものがありました。
月夜の笹佐島
フラッシュを焚くと夜の感じがなくなります。岩に着くワカメ
懐中電灯の光でワカメを探します。
遠くに柳井の発電所が見えます。
食べられるようになるまで結構手がかかります。
葉と茎を別に湯通しします。
すぐに食べきれないものは冷凍保存
取り立ての茎ワカメは酢橙と醤油でシンプルに食すのが一番
ワカメはやはり若いうちが美味しいようです。
こんな夜景を撮りたくてわざわざ??
と思いながら見ましたよ、あははは 和布の布刈ですね。
わかめ取りのことを布刈というのですね。
ク~~ 懐かしいこの夜景! よぼり、ヨボリ・・? 漢字がない、よぼりって言いマセンでしたかねぇ・・・?? ・・・カンテラ下げてヨボリに行く父に付いて行ったことがあります。
真暗闇の中であっち、コッチ、ぽつり、ポツリと灯りが見えて僅かに動いている様子が分ります。
蛸だったかイカだったか? ・・・なんだったかは思い出せません><;
・・・・ん? なんで? なんで和布を取るのに夜中に行くの??? 新鮮さが違うの?でしょうか・・・・
和布はやはり自分で取ってきてすぐに湯を通したものが、おいしい!! 最近はスーパーで見かけたときに買ってみるけど、味が違います。
そういえば和布は朝とってきて、すぐに縄に引っ掛けてずら~っと干してましたネェ、いい匂い!^^!
こんなことをしたことのある方に見ていただいて嬉しいです。
フジさんとこでは「よぼり」と言うのですか。初めて聞きました。
私たち仲間内では「夜漁り」と言っていますが真冬の寒い時でしかも夜中に出かけるわけですからよほど物好きな人でないとこの様な事が行われていることを知らないでしょうし一般的な呼び方があるとは思えません。
今回はワカメを取るのが目的でしたが、時には磯でアワビ・サザエ・ナマコ・タコ・ウニ・などがメインになることもあります。要するに海の幸ならば何でも歓迎と言ったところです。
この時期に海に行くのは訳があります。大潮での干潮が1月・2月ごろが一年の中で一番大きくてそれは驚くほどよく潮が引きます。よく引くのは夜中の干潮です。
それからワカメに関しては早い時期の小ぶりなワカメが品質的に良いからです。
4月ごろになるとワカメは大きく成長して1m以上もの大きさになりますが美味しくありません。
フジさんが書いておられたようにスーパーで買う生ワカメとは比べ物にならないほど美味しいのです。
海水で洗ったまま干してパリパリになったものを粉々にして作った振りかけは熱々のご飯にかけて食べると香りといい塩加減といい素晴らしいものです。
海の夜景は思ったほどうまく撮れませんでしたが雰囲気だけでも感じていただけましたら嬉しいです。
皆さんの様に5・7・5文字でお伝えできるといいのですが画像でしか能がないものですみません。
もうずいぶん昔から毎年欠かさず夜漁りに行っていますが普通の人にはまず体験できないようなこともたくさんありました。満月の夜海辺をさまよっているうちに皆既月食が始まって真っ暗になったり、途中で猛吹雪になって真っ暗な海から白い雪がわきだすように吹き付けてくることもありましたが光景など想像ができますか。
今はもうアワビなどめったに獲れませんが昔は手のひらを越すような大きなアワビがいっぱい獲れてさしみ・酒蒸し・てりやき・その他なんにして食べようかと思うほどいい目にあったこともあります。
7・8・9月は海に潜れますので昼間ですが、
夏は岩ガキが美味しく、5・6月にはモズクが美味しいです。
秋は山でキノコ狩り。
貧乏人は自給自足で暮らしています。
私も 子供の頃 ワカメ取りにいったことがありますよ~。
渡船に乗って 沖家室に渡り、島の裏側に行きました。懐かしい思い出です。
ところで、俳句では、「和布刈神事」(めかりしんじ)と言うのが冬の季語にあります。「和布刈」(めかり)も冬の季語。
それから、「若布刈」(わかめかり)・「めかり」・「若布干す」などは 春の季語になります。
同じ「めかり」なのに 漢字を変えて 冬の季語 と 春の季語 に区別しています。ちょっとややこしいですね。