曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

彼岸花と蝶

2018年09月22日 | 日記

今日の夕暮れ

秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

旅客機の山の端を岩国空港へ飛び急ぐさえあわれなり。



 9月と言うのに、日中はまだ暑いですね。でも明日はもう彼岸の中日、明後日から昼間より夜の方が長くなります。7月頃に比べると日の沈むのがすごく早くなりました。これから年末にかけて日の暮れるのはまだまだ早くなります。夏の間私はたっぷりお昼寝(スペイン風に)をしますが、これからは日の暮れるのが早いのでゆっくりとはしていられません。それでも10分ほどお昼寝をするととてもすっきりします。

今年は彼岸花の咲くのが暦にとてもよく合っているような気がします。早すぎず遅すぎずと言った感じでしょうか。我が家の庭や周囲には彼岸花がたくさんあります。赤・白・黄色・オレンジなどいろいろです。オレンジ色はまだ咲いていません。蝶たちはどの色が好みなのかいろいろ見比べていますが、ナミアゲハは赤が好きで白にはあまり行きません。白い彼岸花にはクロ系のアゲハが良くやってくるようです。キアゲハは彼岸花にあまり来ないような気がします。アゲハチョウにとって今は最後の活動時期ですからみんな頑張って吸密していますね。10月になって気温が下がるともうアゲハの姿を見ることはありません。10月に入ると北の方からアサギマダラが大挙して下ってきます。そして11月の半ばにはアサギマダラ達はもっと南の暖かい地方へと移動してゆきます。来年の春までのあいだ大島では蝶はほとんど見られなくなります。さみしいですね。

明日は彼岸の中日、明後日は旧暦の8月15日、中秋の名月は果たして見られるでしょうか。今夜の月は13夜です、早くから東の空に上っていました。

 


彼岸花咲く早すぎず遅すぎず

 

 

白花の彼岸花にはクロアゲハ

 

珍しい黄彼岸花は誰も来ず

 

彼岸花にカバマダラは似合うかな

カバマダラは南国の蝶です。

 

彼岸花月は東に日は西に

 

今夜は清少納言さんと与謝蕪村さんにお世話になりました。菜の花は春の彼岸、彼岸花は秋の彼岸、日は真西に沈みますが月は真東かどうか・・・


今年初めての栗拾い

2018年09月16日 | 日記

今日の花

朝顔と言えば夏の花のようですが、みかん畑で咲く雑草の朝顔の花はこれからシーズンになります。これから蔓をどんどん伸ばしてみかんの木に絡みついて大変迷惑な草です。とても「釣瓶取られてもらい水」の気持ちにはなれません。

 


 昨年は9月14日に初めての栗拾いに行きました。放っておくとみんなイノシシの餌となりますので今日はカミさんと二人で園内清掃をかねて拾いに行きました。今年の栗は大不作でした。例年の半分も実が付いていません。もちろん落ちていた実も本のわずかでした。

そして、日暮れ前にはアジを釣りに行こうと言うことになり急きょ準備をして出かけましたが、こちらもあまり釣れずアジが3匹と言う貧果に終わりました。釣り始めた時には曇り空でしたが帰るころなは半月が雲間より顔を出し海面にきらきらと姿を映していました。

この頃夜更かしがきかなくなっているのでブログもお休みがちですが、ふと夜中に目が覚めて外に出てみるとしばらく姿を見せなかったオリオン座が昇っていました。冬の夜と違って寒くはないのでカメラを取りに帰り、久々のオリオン座を写真に撮りました。さそり座とはしばらくのお別れですね。

 


初物の栗拾い

 

不作の原因は今年の夏の猛暑でしょうか。

 

夜釣り

 

いつもの波止で釣りました。沖を行くのは貨物船の光です。

 

夜中の夜空

南の空  オリオン座

 

北の空

カシオペア座と北極星

 


初秋の頃は空気がよく澄んでいます

2018年09月10日 | 日記

今日の蝶

飼育中のアサギマダラの幼虫  8月27日にレモン畑のキジョランで初齢だったものを捕って来ました。2週間でこんなに大きくなりました。毎日古い葉を取り除き新しい葉を与えます。糞の掃除もしなければなりません。

 


 あんなに暑かった今年の夏がウソみたいに涼しくなりました。最高気温が25~6℃くらいだったのではないでしょうか、今草刈りをしていますがもう汗びっしょりになることも無くなりました。みかん畑からの眺めも空気が澄んできて遠くまでくっきりと良く見えるようになりました。毎年思うのですが、8月の下旬ごろから9月にかけての間が一年のうちで一番遠くまで良く見えるのではないでしょうか。みかん畑から南を見まわすと愛媛県の佐田岬が見えます。伊方原発があるので有名ですが、大島は海に面した伊方原発の真正面にあります。40㎞くらいの距離がありますから普段はあまり良くは見えません。でも今日くらい空気が澄んでいるといやでも目につきます。トラックにカメラがあったので写真に撮って来ました。肉眼で見るよりははっきりと見えます。山の上には発電用の風車が立っているのですが普段肉眼では良く見えません。今日は私の視力でも見えました。ても私の眼では何本立っているか数えることはできませんでした。私の友人に裸眼で本数を数えられる方がいます。マサイの人みたいですね。もっと左の方を見ると肱川の河口が見えます。肱川の奥の方に大洲市がありますがそこんお住まいの方から以前このブログへ「こちらから大島が良く見えますよ。」とのコメントをいただきました。冬になると肱川の河口に霧が発生するのですがその様子はこちらから良く見えます。

この時期には遠くが良く見えることから、香川県の友人と四国の剣山へ登る計画を立てていました。剣山には登ったことはないのですが、石鎚山に次ぐ高い山ですから、天気が良かったら南は太平洋、北を見れば伯耆大山が見え、西を見れば石鎚山、東を見れば大台ケ原、そして夜には満天の星と天の川などが眺められるのではないかと楽しみにしていましたが、予定の日に台風21号がやって来て計画はお流れとなりました。誠に残念でした。

遠くを眺めて良く見えるのは嬉しいですよね。夢や希望につながる何ががあるのかもしれません。

 


いつものみかん畑からの眺め

 

 

 

伊方原発と風車

風車が11本立っていますが、肉眼で数えられる人がいます。私には無理ですけどね。

 

 

大洲市から流れ出る肱川の河口

冬には谷間を下って来る冷気と暖かい海の水がであって河口に霧が発生します。その霧は私の所から良く見えます。

 

 

位置を確認してみましょう。 矢印のAが伊方原発のある所です。 Bの山の上には11本の風車が立っています。海を渡ってくる風は発電には最適なのでしょう。 Cは肱川の河口です。

 


雨の日の手慰み

2018年09月09日 | 日記

今日の蝶

イタリアンパセリを食べて育つキアゲハの幼虫  玄関脇にイタリアンパセリがポットに植えてあります。キアゲハが良く卵を産みに来るのですが、今年はもう3度目です。この幼虫はもうすぐ蛹になる大きさですが、蛹になっても今年はもう羽化しないと思います。蛹のまま秋と冬を越して春になって蝶になります。

 


 昨日と今日とでかなりの雨が降りました。7月の早い時期の梅雨明けから、長い暑さの厳しい夏が続きました。この2か月間で雨は20mm程度しか降っていなかったので、みかん畑も相当乾燥していました。この秋雨前線を待ちに待っていたのです。みかんの木も一息ついたことと思いますが、私もホッとしています。

朝から飼育中の蝶の世話をして、10時頃から暇になったので、イチジクのジャムを作ることにしました。8月の末ごろからイチジクの秋果が成り始めましたが我が家では誰もイチジクを食べません。イチジクの品種はフランス生まれの「ヌアール ド カロン」と言う糖度30度にもなるとても甘ーい品種なのですが、誰も食べないものですから木で蟻や蜂が食べに来て後は腐って落ちるだけです。昨年、思い立ってジャムを作ってみたらとても美味しかったのでもう一度やってみることにしました。

 


素人のジャム作り

 

ヌアール ド カロンは完熟になって皮にひび割れが入るまで木にならせておきます。木なり完熟にすると果肉が軟らかくなりすごーく甘くなります。果皮は紫色が濃くなり、アントシアニンがたっぷりです。

 

イチジクだけでもいいのですが私はほんの少しの酸味があるといいのでレモン果汁を少し加えます。レモンの酸味がイチジクの赤みをさらに増します。

 

イチジクの下処理です。  なり口は硬くて味も良くないので切り捨てます。

 

皮ごとに込むので細かく切ってみることにしました。

 

下処理ができました。傷んだ所や先端の穴の所は捨てます。

 

グラニュウ糖を加えます。

 

良く混ぜて30分くらい置きます。

 

果汁が出てきて砂糖が良くなじんだら、過熱を始めます。

 

 

アクが出てきたら丁寧にとります。

 

良くつぶして火が通ったらレモン果汁を加えて出来上がりです。

 

出来あがったら熱いうちにすぐ瓶に詰めます。短期間の保存ならこれで十分です。

 

 

これで出来上がりです。イチゴジャムの様な赤い色でしょう。

 

 


突然の時化

2018年09月07日 | 日記

 家の窓から海の方を見ると白波が立っているのが見えました。台風でもないのに南風か吹き海が荒れています。

いつも穏やかな瀬戸内海の海ばかり写真に撮っていますのでたまには時化た海を撮るのもいいかなと思い海岸に出てみました。思ったほどの波ではありませんでした。ただ荒れ狂う海の写真を撮るとカメラが汐まみれになるのです。後で掃除が大変ですがここまで来たからには撮るしかありません。打ち寄せる波はやはり動きが大切ですから動画で撮る方が臨場感があり簡単ですが、波の動きを一瞬に止めて撮るのも楽しいものです。波は絶え間なく打ち寄せて来ますが同じものは一つもありません。遠く沖の方から近づいてくる波を見極めてあの波を撮ろうと待ち構えますが、岸に寄って砕ける時には意外につまらない場合もありますし、波と波の相乗効果ですばらしい波になることもあります。わたしなんか見ていても飽きないものです。

 


立岩海水浴場にて

 

 

残りはスライドショーでご覧下さい。拡大した全画面表示もできます。

 

突然の時化


海 と生き物たち

2018年09月03日 | 日記

 この頃のブログの記事は、蝶のことか海のことしかありませんね。

新聞やテレビを見ると世の中にはいろいろ大変なことがあちこちで起こっています。それに比べると私の身の周りは小さなグラスの中の水面見たいなものかもしれません。波も波紋もありませんが、それでも水は静かに蒸発しています。

海岸通りを車で走っていても人に出会うことはありませんが、自然の中の生き物に出会うとなぜか嬉しくなります。車を止めてカメラを取り出すのが楽しみです。

 


夏の終わり

 

 

食事も終わり、くつろぎの時間でしょうか。

何処へ行くのだろう

 

 

突然海面に大きな波紋が

ハマチが海面でイワシを追っています。そのイワシにも見向きもしないでカモメは飛び去りました。

 

 

 

 

 


ランタナ・トウワタに集まるカバマダラ

2018年09月02日 | 日記

 カバマダラは主に東南アジアからアフリカまで広い地域に生息する蝶ですが、日本はやや北にあるので本州ではめったに見られません。沖縄から九州の南部では生息できます。我が家の周りにはカバマダラの食草のトウワタが生えているので、そのせいかこの10年余りの間に3回やって来ました。庭をカバマダラが飛びまわるのには慣れています。今年の場合は飼育したものですが最近かなり数が増えてきました。

 


カバマダラはランタナやトウワタやフジバカマの花が好きです。

 

 

 

 

 

 

ランタナの花はアゲハチョウも大好きです

 

 

 

 

 

 


ツマムラサキマダラ 2回目

2018年09月01日 | 日記

今日の果物

もうスイカの季節ではないかもしれませんが、私の好物です。でも今シーズンの最後でしょうね。

 


 9月になりましたが、今年の夏はマダラチョウの飼育に明け暮れしました。蝶の飼育とは、卵から小さな幼虫が孵化してモリモリ餌を食べて蛹になり、やがて羽化して蝶になって終わりのようですが、所が生き物と言うのはこれで終わるわけではありません。オスとメスは交尾してメスはまた卵を産み同じことがまた繰り返されます。これらの蝶は南国の蝶ですからやがて冬が来ると我が家の飼育施設では生き延びることができないかもしれませんが、環境が良ければいつまでも続いて行きます。私は餌を運ばなければなりません。

ツマムラサキマダラは二回目の蛹になりました。

そして夏の間お休みしていた暑さの嫌いなアサギマダラが秋の発生を始めました。

リュウキュウアサギマダラとヒメアサギマダラは今次の子孫のために恋の最中です。

 


以前紹介したツマムラサキマダラのことを覚えていますか。

 

ツマムラサキマダラ オス

ツマムラサキマダラ メス

比較的大型で美しい蝶です。

 

終齢幼虫

蛹になる直前 前蛹

 

 

蛹化直後

 

蛹化後3日目  美しい金色になります。外敵から非常に目立つように思うのですがどうしてこんな色になるのでしょう。

 

 

アサギマダラの幼虫が成長し始めました。2齢です。イケマを食べています。

 

 

夜の飼育小屋でリュウキュウアサギマダラとヒメアサギマダラは紐にぶら下がって寝ます。きっと安全なのでしょうね。

 

 

 カバマダラは3回目の発生で初齢幼虫が多いです。年内にもう一回発生が可能かもしれません。