快風丸

俺の船に乗らないか。

失敗は成功のもと

2009-03-11 23:35:31 | Weblog
 そもそも「失敗」という漢字がよくない。
負けた上に失う。なんとノックアウトな表現であることよ。
 うまくいかなかっただけなのに。

 意図したと通りに物事が運ばなかっただけの話。
 意外な発展をしてしまったこと。
 思いもよらぬ反応を示されたこと。
 準備していたことが生かされなかったこと。

 どうですか、負けても失ってもいないのではないでしょうか。

 そもそも冒険、
 なんとか挑戦、
 イチかバチかの勝負。

 そんなところでしょ。

 よく失敗します。これがうまいんじゃないかなって買った酒が、意に反することがよくあります。たとえば、テキーラ。ホセクエルボの透明なヤツがとてもおいしかったので、もちょっと値段の張るゴールドを買ってみたところ、そうでもなかったと。甘すぎた。

 僕は、蒸留酒の甘いのが苦手。でも買った酒は責任を持っておいしく飲む主義だ。自分が選んだものだから。

 さて、炭酸で割ります。180mlのコップに、テキーラを3、水を2、炭酸を3、ステアして氷で満たします。これでだいたい、アルコール濃度がワインとか日本酒に近くなります。

 このアルコール濃度が、けっこう重要なんです。ビール並みの5%か、濃い目の8%か、日本酒、ワイン並みか、もっとストロングに25%か。言いかえれば「割りものの妙」を作り出すわけです。
 通の間には、日本酒を水で割るとか、ワインを燗つけるとか、シングルモルトウィスキーを氷を入れずに1:1で割るとか、結構、混ぜものするみたいです。

 さて、私流は、「甘すぎる蒸留酒は炭酸で割れ」です。
アクアヴィットもジンもラムも芋焼酎も、意に反して甘かった時は、そこがパーであれ、自宅であれ、とにかく炭酸で割ることです。

 まずい酒なんてないんだよ。それをいつくしむ心があれば。

 乾杯。