快風丸

俺の船に乗らないか。

超特急の夢

2009-03-24 01:09:00 | Weblog
 すごいスピードでどこまでも落ちて行く夢を見ていた。
 
 目が覚めても夢の中だった。時速300kmで走っていた。
窓の外の全てが時速300kmでこの列車と関わっていることがなんだか滑稽だ。

 雨も電信柱も遠い山も学校も池も、ぜんぶ300kmで過ぎてゆく。

 もやのかかった山水画のごとき里山、トンネルでそれまで。
 
 お次は広がるコンビナート。国道。山桜。踏切。またトンネル。

 さびれた駅舎と木造モルタルの住宅群。
暗転しては次々と映し出すは時速300kmの幻灯機。

 あ、今、君の住む街を時速300kmで通り過ぎたよ。