寝つきの悪い夜に、寝床の中でぼんやり思い出していた。
もうずいぶん前のこと、毎週のように名古屋から大阪まで通っていたことがあった。
ユーノスロードスターは東名阪を120km/hで巡航するのが常だった。
仕事が終わってから深夜走るのだが、ある日、パトカーに止められた。
ケーサツ、にやにや笑ってやがる。いけすかねぇヤツらだぜ。
「おにいさん、パトカー抜いたらあきまへんで。」
まったく気が付かなかったのだが、笑うしかなかった。
なんで急にそんな古い話を思い出したのか不思議だった。
日曜日は10時半に起きた。
リサイクルショップにカバン、Tシャツを売りに行った。
思ったより高値でうれしかった。
後ろからパトカーに止められた。
「今の交差点、直進禁止、左折のみ可なんですよ、免許証見せて下さい。」
あべ静江の歌が聞こえる。
水色は涙色そんな便箋に泣きそうなこころをたくします。
良く見てみると便箋じゃなくてキップだ。
この地に住んで20年、何百回と直進してきました。
まったく気づきませんでした。
改めて現場をみてみると、止まれの標識の上に小さな青い丸い標識が確かにあった。
気が付かんて、そんな小さい標識。
後ろからついてきたんなら、直進完了する前に止めろ。
罠だ。
詐欺だ。
常習犯だろ。
やってることがウス汚ねぇ。
2点減点、7000円。