権現砦 - ごんげんとりで ー

自由人カメさんの日常

村の鍛冶屋

2011-11-13 21:16:34 | 日記
以前山県郡在住の「刀鍛冶」の人と話をした時、加計に有名な鍛冶職人がおられる話になりました。刀鍛冶いわく「あぁ野鍛冶か」でした。
同じ鍛冶職人でも偉くプライドが違うようでした。刀鍛冶は「武士の魂」を作る。野鍛冶は「農鍛冶」から来ているようで、農作業専門の道具を作る鍛冶屋さんです。

最近はほとんど見かけなくなり、文部省唱歌でも昭和60年から消えてなくなっているそうです。
最近、加計に残っている鍛冶屋さんが跡取りがいないので廃業すると出ていました。「五サー市」ついでに見に行ってきました。まだ今日はふいごを焚いて仕事はしておられましたがまさに風前の灯みたいです。
鍛冶工場の向かいの店に入りいろいろ並んでいる製品を見せてもらうと、懐かしい道具たちがそろっています。
もう私も新しい道具を買う世代でもないのですが、どうみても中古の枝打ち用の鎌が目につきました。山に入る時とっても便利な道具です。格安の値段でもあり買ってしまいました。どうして中古が鍛冶屋さんにあるのか聞いてみると、持ち主が修理・あるいは刃砥ぎ持ってきてから、亡くなってしまったりして所有権を放棄されたものだそうです。おかげで歴史ある鍛冶屋さんの作品を手に入れることができました。価格?1,800円です。
五サー市も近在の町からお店が出てにぎわっていましたが、今日の出費はこれだけです。
軽トラ市も途中立ち寄りました、なかなかの盛況で今後定着することを願います。


筒賀のイチョウが最高の見頃です



懐かしいですね、ダイハツミゼット?



加計隅屋の庭、吉水園(よしみずえん)です

「しばしも止まずに槌(つち)うつ響(ひびき)。
  飛散る火の花、はしる湯玉(ゆだま)。
  ふいご の風さへ息をもつがず、
  仕事に(せい)出す村の鍛冶屋(かじや)。」



コメント
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