カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

「魔法の靴」

2009年09月10日 | 「レッスン日記」
発表会でペダルを使用する子で当日履く靴が決まった子は
レッスンに来る時に靴を持って来るようにお話ししてあります。
慣れる為です。

昨日、小学4年生の女の子Nちゃんが
「先生、靴持ってきました」と言って見せてくれました。

デパートの紙袋から、白い箱が出て来ました。
箱の蓋を開けると、「それ」は白い薄紙で包まれてました。

その時点で、私はもう「感動」です。
多分、お家でも何回か空けたでしょうに
その後又買った時と同じように薄紙に包んで保管してる事に
大切にしてるんだな~と思い、その心がとってもいじらしいでした。

「どんな靴が出て来るのかな~?」と楽しみに見てると
そこからは「黒い靴」が現れました。
かかとがちょっと高く、可愛いリボンがついてるとても素敵な靴です。

多分、4年生のNちゃんにとって、ヒールの有る靴は始めてでしょう
凄く嬉しかったと思います。

早速、靴を履いて弾いてもらいました。
Nちゃんの曲はずっとペダルを使用します。
少し離れた所から見てましたが
かかとの有る靴を履いて弾いてるNちゃんが、一回りも二回りも大きく見えました。


実は、Nちゃんは、去年、3年生になってからピアノを始めました。
未だ習い始めてやっと一年経った所です。
3人兄弟の末っ子のNちゃんは
おっとりしてて、マイ・ペースで、ピアノもゆっくりゆっくり進んでました。

それで、発表会の選曲はちょっと悩みました。
「超初心者」と言っても、4年生です。
それなりの曲は弾かせてあげたいです。
選んだ曲は少女らしいとても綺麗な曲
しかし、可なり苦戦しました。

でも、昨日、新しい靴を履いての演奏は見違えるように素晴らしいものでした。
きっと、お家でもこの靴を履いて一生懸命練習したんだろうな~と思いました。

正に「魔法の靴」ですね☆

帰る時も、きちんと紙に包み箱に入れてました。
ちょっとしたきっかけでこんなにも変わる事と
物を大切にする心をNちゃんに教えてもらいました。

Nちゃん、初めての発表会、楽しみですね
きっと、素晴らしい演奏が出来ると思います。

コメント
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