カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 」

2009年12月20日 | 映画
この作品はTVドラマでも放映されていたので、ご覧になられたご父兄も多いと思います。
私は、「映画」がダントツに良かったです。

私にとって本作品は、子供を育てていく上でのバイブルとも言えるものになっています。

作中の「僕」と「息子」が同年齢である、という事もあるかと思いますが、息子に腹が立ったとき等、本作品の事を思い出し「これではいけない、【おかん】を見習わなければ」と自分を戒めております。

「台所」から「糠床」が消え、糠みそをかき回す母の姿が消えてから久しくなります。
「母さんのうた」のように、夜なべをする母の姿もないかもしれません。
でも、時代が変わり、母の姿は替わっても「子」 を思う母の気持ちは変わらないし、変わってないと信じたいです。

「おかん」は素晴らしいお母さんです。
苦労して息子を女手一つで育てても、愚痴もこぼさず、恩にも着せず、それが、ごくごく当たり前の事でした。

余計な事は何も言わず。でも、子供の事をしっかりと見つめているから、子供が何を望んでいるかちゃんとわかっている。

世界中にたった一人でも、自分を理解し、応援してくれてる人がいるとわかっているから、子供は安心して我が道を歩める。
母とはそんな存在。

息子の大学の「卒業証書」を宝物のように大切にしてる母親
そんな母の思いが、僕にはしっかりと伝わってました。

樹木希林もオダギリジョーも癖のある役が多いですけど
その個性派の二人が演じた母と息子・・・本当に素晴らしかったです。

お腹の中で、十月十日共に生きていた子供は、母にとってはまさに自分の分身です。

とにかく、健康でいてほしい、事故に合わないでほしい、決して、決して自分より先に死ぬような事がないように・・・母の願いはいつも同じ。

私もこのような母でありたい。
「母」のあるべき姿を教えてもらえました。

まだ「映画版」をご覧になってらっしゃらない御父兄がおいででしたら、是非観て頂きたい作品です。


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