観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

1月の渡り鳥調査隊を開催しました。

2025-01-25 23:57:51 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間14時00分 潮位179cm

今日の干潮時間 8時56分 潮位142cm

今日は小潮で潮位も高くで最大干潮時間になっても干潟は大きく広がりません。

久しぶりに早朝の堤防に立つと冷たい西風が吹きとても寒い日でした。

 

堤防の目の前の浅瀬ではヘラサギが餌を探していました。
おそらく昨年から藤前干潟周辺をウロウロしている個体で、今年は1月5日から庄内川河口で見かける日が多くなりました。

昨年はクロツラヘラサギと共にヘラサギ1羽が観察出来ていました。
クロツラヘラサギは絶滅危惧種となっていて希少な種ですが、藤前干潟ではクロツラヘラサギよりもヘラサギの方が見る機会が少ない種です。

 

最大干潮時間が近づいた干潟には、ダイゼンやハマシギが休息していました。
他のシギ・チドリはシロチドリ、ハジロコチドリ、イソシギ、アオアシシギ・コアオアシシギ・タシギ、ダイシャクシギが観察出来ています。

今日のハマシギは1,054羽をカウント。

ダイゼンは39羽カウントされています。

カモメの仲間は今日は少ない日でしたが、セグロカモメやオオセグロカモメ、

ユリカモメ、

同じく冬に藤前干潟に飛来する絶滅危惧種に指定されているズグロカモメを観察できました。
ズグロカモメは40年前なら1・2羽の飛来だったのが現在では40羽以上が観察できています。

ズグロカモメは繁殖地である中国での保護が進んでいるのか、年々飛来数が増えてきています。
2月中旬を過ぎると黒い頭部の夏羽の姿を観察できるようになります。

 

また、今日の午前中は藤前干潟の渡り鳥調査隊を開催しました。

今回は昨年12月に引き続きNPO法人藤前干潟を守る会との共催で、カモのミニデコイ(模型)の色塗りもしました。

風が吹いていて寒かったので、短時間でしたが、屋外で野鳥観察と調査体験をしました。

その後、屋内でも観察などを行いました。みなさん、熱心にカモなどを観察していました。

その後、今日見られた野鳥の種類と数をみんなで確認。

今日はたくさんのカモの他、カモメやハマシギ、ダイゼン、ミサゴなども観察できました。

その後、カモのミニデコイ(模型)に絵の具で色を塗りました。

みなさんが塗るのに熱中していて、あまりに静かなので声をかけるのもためらわれるほどでした。

いろんなカモができあがりました。

寒い中、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

次回の渡り鳥調査隊は2月15日(土)に開催します。2月は干潟に入って鳥の足型を石膏でとることもします。

ご参加をお待ちしています。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ8、カンムリカイツブリ49、カワウ125、ダイサギ1、コサギ2、アオサギ4、マガモ8、カルガモ、コガモ82、オカヨシガモ6、ヒドリガモ8、トモエガモ20、オナガガモ1,252、ハシビロガモ1、ホシハジロ8、キンクロハジロ41、スズガモ675、コスズガモ1、ホオジロガモ2、ミサゴ17、トビ4、チュウヒ1、シロチドリ12、ダイゼン39、ケリ2、ハマシギ1,054、コアオアシシギ3、アオアシシギ1、イソシギ2、ダイシャクシギ1、タシギ4、ユリカモメ8、セグロカモメ4、オオセグロカモメ2、カモメ1、ウミネコ2、ズグロカモメ43

 

明日の干潮時間10時05分 潮位133cm

明日の満潮時間15時14分 潮位188cm

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 凪いだ干潟に | トップ | 新たな釣りマナー看板がとり... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

冬の藤前干潟」カテゴリの最新記事