観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

1羽増えました。

2022-03-13 17:44:17 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

 

※お隣の稲永ビジターセンターは3月9日(水)~4月12日(火)まで臨時休館しています。

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藤前干潟

今日の干潮時間 9時55分 潮位138cm

今日の満潮時間14時43分 潮位159cm

 

昨日に引き続き、暖かい陽気になりました。

今日の干潮時間は早い為、早朝の干潟に出かけました。

明け方には干潟が広がり始め、ハマシギの群れが飛来して来ます。

今日のハマシギの飛来数は700羽以上。

一方、カモ達は北に向かい数を減らしています。

ハマシギの群れの中にキョウジョシギを見つけました。春の渡りには、まだ早いので冬を越した個体でしょうか?

葦原の陰にはタシギの姿も。他のシギ・チドリは、いつものハジロコチドリ4羽、アオアシシギ8羽、コアオアシシギ3羽、オオハシシギ4羽が観察できました。

干潟が広がってくるとズグロカモメが飛来して来ます。

この時期はまだカニの姿は少ないので、ズグロカモメはゴカイを捕らえている姿をよく見かけますが、この若いズグロカモメは大きなヤマトオサガニを捕まえることが出来ました。

他のズグロカモメに横取りされないように、くわえたまま干潟を逃げ回っていました。

3月になって頭が黒く換羽した、夏羽の成鳥個体が目立つようになりました。

成鳥は頭が黒くなると、幼鳥を残し藤前干潟を去っていくため、もう間もなく、旅立ちです。

導流堤の干潟を見ると、ヘラサギ1羽がサギの仲間と一緒に餌を追っています(上の写真の一番左端はツクシガモ2羽)。

いつもはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ1羽で集まって休んでいるのに、今日は1羽がやけにアクティブに活動しているなぁ?と思いながら、引き続き導流堤の鳥たちをスコープで覗いていくと、いつものヘラ&クロツラあわせて3羽!も休んでいます。

 

と言う事はヘラ&クロツラがあわせて4羽になりました!!

 

新たに飛来したヘラサギは、サギの群れ(主にコサギ)に遅れないように時々飛んでサギに付いていきます。

「たぶんサギに付いて、こっちに来るな」と思っていると、、、

やっぱり来ました!

こっちに飛んで来てもサギに遅れないように付いていきます。

↑スマホでノートリ

 

いつもは500m以上先のヘラサギ・クロツラですが、今日は近い!

クロツラヘラサギなのか、ヘラサギなのかを、迷わない距離です。

冠羽も短く冬羽のようですが、くちばしの先端は黄色いことから成鳥の個体です。

盛んにくちばしを左右に振り、水中の餌を探します。

時々捕らえた生きものを咥え直し、飲み込むときに餌となる生きものが写ることがあります。

↑ハゼの様な小さな小魚。

写真に撮ると、まるで小魚が自らくちばしに飛び込んでいるように写りますが、水からくちばしを引き抜いた時の水しぶきで、咥え直して飲み込む瞬間です。

今度はボラの幼魚の様な細長い体形の小魚です。

今日は餌を探す姿を長い間見ていたのですが、大きな魚を捕らえることは無く、全て小さな小魚やエビの仲間を捕らえているだけでした。

大きな動作で動きながらこんなに小さな餌を食べるだけで、この大きな体を維持できるとは驚きです。

 

その頃、いつもの3羽(クロツラヘラサギ1羽とヘラサギ2羽)はやっと目が覚めたようで、動き出しました。ただいつも通り餌を探すでも無く、まったりと過ごしています。

干潮時間が終わり、干潟に潮が満ち始めると今日飛来したヘラサギはサギの群れと一緒に導流堤の干潟に戻っていきました。

↑の写真:いつもの3羽(左からヘラサギ・クロツラヘラサギ・ヘラサギ)、そして手前の水辺を通り過ぎる個体は、今日飛来したヘラサギ成鳥。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ245、カワウ9、ヘラサギ3、クロツラヘラサギ1、ダイサギ3、コサギ29、アオサギ18、ツクシガモ2、マガモ35、カルガモ12、コガモ9、オカヨシガモ2、ヒドリガモ28、オナガガモ30、ホシハジロ1、キンクロハジロ3、スズガモ379、ミサゴ3、ハジロコチドリ4、シロチドリ6、ダイゼン44、キョウジョシギ1、ハマシギ722、コアオアシシギ3、アオアシシギ6、オオハシシギ4、イソシギ3、ダイシャクシギ2、タシギ4、ユリカモメ8、コユリカモメ1?、セグロカモメ5、オオセグロカモメ1、カモメ9、ズグロカモメ21

キジバト、ジョウビタキ、ビンズイ、ウグイス、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の干潮時間10時28分 潮位122cm

月曜日の満潮時間15時47分 潮位176cm

火曜日の干潮時間10時55分 潮位105cm

火曜日の満潮時間16時28分 潮位195cm

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ハッシュタグ藤前干潟キャンペーン開始!

2022-03-12 23:06:58 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

 

※お隣の稲永ビジターセンターは3月9日(水)~4月12日(火)まで臨時休館します。

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藤前干潟

今日の干潮時間    7時44分 潮位153cm

今日の満潮時間11時06分 潮位156cm

 

 

今日も暖かでしたね。野鳥観察館には、家族連れなど、多くの方が来館していました。

 

そして、昨日より、名古屋市港区が行う藤前干潟プロムナード事業「ハッシュタグ藤前干潟キャンペーン」が始まりました。

今日は土曜日ということもあって、キャンペーンに参加され、スマホ画面を見せていただいた方が複数いらっしゃいました。

ありがとうございます。

今年の11月、藤前干潟はラムサール条約登録20周年を迎えます。ぜひ、みなさんも一緒に藤前干潟の魅力を伝えください!

オリジナルピンバッジももらえますよー。

 

さらに、「藤前干潟スマホスタンプラリー」も始まりました。

アプリをダウンロードして、稲永公園の案内看板にある二次元コードを読むと、デジタルスタンプが集められます。

私たちスタッフもチャレンジしました。

公園内にある7つ全てのスタンプを集めると、7種の生きものの図鑑ができ、アプリ内でオリジナルフォトフレームが使えるようになります。

こちらは期限は特にありません。

稲永公園にお越しの際は、ぜひ、チャレンジください。

 

その他、今年度の藤前干潟プロムナードの工事も完了したそうで、階段の蹴込み、道路などに、藤前干潟の案内などができていました。

稲永公園にお越しの際は、注目してみてくださいね。

 

今日観察できた主な野鳥 ※( )内は昨日(11日(木))のカウント数

ハジロカイツブリ2(15)、カンムリカイツブリ168(328)、カワウ21(32)、ヘラサギ2(2)、クロツラヘラサギ1(1)、ダイサギ2(2)、コサギ15(9)、アオサギ8(16)、ツクシガモ2(2)、マガモ24(16)、カルガモ21(63)、コガモ2(15)、ヒドリガモ21(5)、オナガガモ12(28)、ホシハジロ2(3)、キンクロハジロ45(32)、スズガモ370(345)、ミサゴ9(9)、トビ0(1)ダイゼン7(0)、ハマシギ468(5)、ダイシャクシギ1(1)、ユリカモメ7(215)、セグロカモメ9(16)、オオセグロカモメ1(1)、カモメ17(37)、ウミネコ1(1)、ズグロカモメ30(43)、ハクセイキレイ3(1)、ビンズイ(1)、ジョウビタキ(1)、ツグミ(1)スズメ5(3)、ムクドリ(3)、ハシボソガラス1(3)、キジバト(1)

 

明日の干潮時間 9時55分 潮位138cm

明日の満潮時間14時43分 潮位159cm

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ヨシ原に響く春の声

2022-03-09 22:20:47 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

 

※お隣の稲永ビジターセンターは3月9日(水)~4月12日(火)まで臨時休館します。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時03分 潮位200cm

今日の干潮時間15時54分 潮位 66cm

 

今日は薄曇り。何だかはっきりしないお天気でしたが、風がないのはとてもありがたかったです。

今日は少し上流へ調査に行ってきました。

ヨシ原では、ホオジロがずっとさえずっていました(とまっているのはヨシではないですね)。

ヨシ原にはオオジュリンの姿もあり、ヨシからヨシへと飛んで餌を探していました。

ヨシの間のクリークでは、マガモのペアの姿も。ヨシ原の中にある干潟には、ヌートリアの足跡もみつけたりしました。

 

今日は3月初めての調査でしたが、カモの数が全体的に大きく減っていました。

しかし、この場所で最も多いカモであるキンクロハジロについては、まだ200羽以上をカウントできました。

白黒の群れが上流に向かって泳いでいきました。

キンクロハジロと同じ潜水カモであるホシハジロも発見。

途中、ケリが川の上を飛んでいくのも見られました。ケリは飛ぶと、翼の白い部分が見えて、きれいです。

 

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

★中部地方環境事務所レンジャー写真展(オンライン)(主催:中部地方環境事務所)

「白山国立公園」、「伊勢志摩国立公園」、「国指定藤前干潟鳥獣保護区」で活躍するレンジャーやアクティブ・レンジャーと呼ばれる環境省職員が現地で撮影した写真をホームページ上で展示しています。

開催期間:令和4年2月25日(金)から3月25日(金)

場所:中部地方環境事務所ホームページ→こちらよりご覧ください。

 

3月11日~ 藤前干潟プロムナード事業「ハッシュタグ藤前干潟キャンペーン」(主催:名古屋市港区役所)
「#藤前干潟」をつけて、InstagramやTwitterで藤前干潟の野鳥や風景の写真・動画を投稿しよう!先着200名様に記念品(ピンバッジ)をプレゼント!
 
期間:3月11日(金)~3月29日(火)

記念品交換場所:名古屋市野鳥観察館

記念品交換期間:3月11日(金)~3月29日(火)
 

★3月14日(月)メーテレ「おもてなし隊なごや」にて藤前干潟プロムナード事業が紹介されます
 番組名:「おもてなし隊なごや」(メーテレ)
 放送予定日:3月14日(月)18時57分~19時00分

 

★3月19日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~3月~@名古屋市野鳥観察館

【日 時】 3月19日(土)10:00~12:00
【場 所】名古屋市野鳥観察館
【定 員】 15名程度
【対 象】 概ね小学生~大人
【参加費】 無料
【持ち物】 マスク、防寒着、お持ちであれば双眼鏡
【申込み・問合せ先】名古屋市野鳥観察館 TEL:052-381-0160

 

明日の満潮時間 9時24分 潮位187cm

明日の干潮時間16時53分 潮位 78cm

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小鳥が次々と

2022-03-08 23:55:11 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

 

※お隣の稲永ビジターセンターは3月9日(水)~4月12日(火)まで臨時休館します。

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時44分 潮位212cm

今日の干潮時間15時15分 潮位 55cm

 

今日は穏やかな日でした。だんだん春めいてきましたね。

 

朝、導流堤を見ると、先週は姿を見せなかったヘラサギとクロツラヘラサギが3羽並んで休んでいました。

どうも、あの3羽がまた戻って来たようです。

 

干潟はオナガガモがほとんどいなくなり、さみしくなりましたが、今日の松林は小鳥たちでとても賑やかでした。

野鳥観察館の水たまりには、次々とお客さんが。

ツグミ↓。

ビンズイ↓。

最近はよくビンズイがやってくるので、歩いて石に乗ったり、尾羽を振る姿を何度も見ることができ、セキレイの仲間なんだな、と納得しています

こちらは水浴びをしていったシロハラ↓。

外側の尾羽の先が白色なのがはっきりわかりました。

この他、メジロ、スズメ、ジョウビタキ、カワラヒワが水たまりに訪れていました。

 

そして、急なご案内ですが、明日よりお隣の稲永ビジターセンターが工事のため、1か月ほど休館することになりました(期間:3月9日~4月12日)。

当館は通常通り開館していますが、稲永ビジターセンターの川側の通路が狭くなっている他、周辺を工事車両が通ることがありますので、来館時にはお気をつけください。

 

【稲永ビジターセンターの臨時休館のお知らせ(名古屋自然保護官事務所より)】

稲永ビジターセンターは、下記の期間中、センターの外装工事を実施いたします。

工事中は、センター周辺を工事車両が出入りする他、センターの周囲に足場を組み、屋根や柱の撤去など、危険な作業をともなうため、来館される皆さまの安全配慮の観点から、臨時休館することになりました。
 
工事期間中は臨時休館となりご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
  
○臨時休館:令和4年3月9日(水)~令和4年4月12日(火)まで(予定)

○問合せ先:環境省名古屋自然保護官事務所(Tel.052-389-2877)
 
※休館中は、ウッドデッキも立入り禁止となります。
※工事の進捗状況により、期間は予告無く変更される可能性があります。

 

 

 

 

3月6日(日)に観察された主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ42、カワウ16、ダイサギ6、コサギ23、アオサギ1、ツクシガモ2、マガモ5、カルガモ68、オカヨシガモ4、ヒドリガモ16、オナガガモ44、スズガモ233、ミサゴ3、ハマシギ230、ダイシャクシギ3、ユリカモメ44、セグロカモメ10、オオセグロカモメ1、カモメ11、ズグロカモメ33

 

明日の満潮時間 9時03分 潮位200cm

明日の干潮時間15時54分 潮位 66cm

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初干潟

2022-03-05 23:54:36 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時43分 潮位238cm

今日の干潮時間13時42分 潮位 43cm

 

今日は14時過ぎ頃まではとても穏やかで暖かな日でした。

そして、お昼過ぎにはとても広い干潟が出ました。

今年は寒い、寒いと思っていましたが、ようやく春になったと実感します。

3月に入り、カモの中でも渡りが早いオナガガモが急激に減りました。

護岸沿いの干潟にはオナガガモの姿はなく、コガモの群れが採餌していました。

 

そして、今日は稲永ビジターセンターで「初干潟」を楽しむ観察会が行われました(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)。

初干潟とは、春になって気温が上がり、干潟の泥の中の生きものが動き出した干潟に初めて入ることを意味しています。

観察会の場所へ行くと、本当に干潟が広く出ていました。

天候もバッチリで、風も無く、暖かだったので、干潟の上ではカニが活発に動いていました。

ヤマトオサガニ↓。

足元にはチゴガニのカニの巣穴もいっぱい↓。

白いハサミが目立つチゴガニ↓。

今日は、この場所では近年減少していると思われるゴカイの仲間がたくさんみつかりました。

さらには、クラゲがたくさん漂着していました。恐らくドフラインクラゲではないかということでした。

この他、ソトオリガイ、ヤマトシジミ、タカノケフサイソガニ、ヒラムシの仲間、カワザンショウガイの仲間、ヒロクチカノコ、コウロエンカワヒバリガイ、マハぜ、トビハゼなどがみつかりました。

今日は想像以上に多くの種類の生きものが見つけられ、参加者の皆さんはとても楽しんでいましたし、スタッフも久しぶりの干潟を堪能しました。

やっぱり、干潟って楽しい!という思いを新たにできた日でした。

干潟のベストシーズンはこれから。

春のシギ・チドリもしばらくするとやって来るはずです。

待ち遠しいです!

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ30、カンムリカイツブリ288、カワウ109、ダイサギ1、コサギ23、アオサギ4、ツクシガモ2、マガモ6、カルガモ10、コガモ13、ヒドリガモ12、オナガガモ72、ホシハジロ3、キンクロハジロ57、スズガモ662、ホオジロガモ3、ミサゴ9、ダイゼン47、ハマシギ205、イソシギ3、ダイシャクシギ1、ユリカモメ143、セグロカモメ8、オオセグロカモメ2、カモメ31、ズグロカモメ34

ハクセキレイ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キジバト

 

明日の満潮時間 8時05分 潮位231cm

明日の干潮時間14時11分 潮位 43cm

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