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「七転び八起き」は矛盾しているぞ

昨日は前の職場の人たちに競馬場に連れて行ってもらった。
ボックス席というガラス張りでクーラーが効いていてきれいな空間で
ガラス越しにトラックが一望出来る贅沢なシートで競馬を教わった。

同じ情報を基にしてそれぞれ馬券を買ったのだが、
先生は1、2万円のプラスになり、僕は2、3千円位マイナスになった。
経験の差だと話してもらった。

その人生の大先輩の方と帰りに居酒屋に寄り、
食事も兼ねて酒も飲んだ。
競馬場でもずっと飲んでいたのだが・・・。

その席でおもしろい話をうかがった。
「七転び八起き」と言うが7回転んだのなら7回しか起きられないだろう。
8回は起きられないぞ。

確かにその通りだ。「七転び七起き」が正しいだろう。
ずっと人生40何年間生きてきたが、その言葉も何十回と聞いただろうが、
全く疑問に思わなかった。
すごい人だ。

大切なのは常に問題意識を持っているということだと話していただいた。
ただ話を鵜呑みにしていたのではだめだということだった。

さらに凄い話をうかがった。
「千円札の横幅はちょうど15センチメートルなんだよ」
たしかに部屋にもどってから千円札の横幅を測ったらちょうど15センチメートルだった。
これを知っているとたしかにもの凄く便利だ。
電器店や家具屋で買う物のサイズが分かる。2枚で30センチ、3分の一で5センチ。
凄い人と僕は知り合いにならせていただいたのだと思った。

飲みながらだったので話を忘れてしまったこともあるが、後で手帳にメモしたその人の言葉。
これからの僕の人生の道しるべになる言葉を聞かせていただいた。

「人は自分がした経験を次の世代の人に伝える。それが人が生きていることの意義」
僕は家庭を持たない選択をした。
その結果最近、何か自分はこの世界に生きてきた意義、証が、
自分が死んだら何も無いのではと思うようになってきていた。
でも子供を持って自分の遺伝子DNAを残せなくても、
自分の経験したことを伝えられれば、それが後の世代に残って伝わっていく。

すごく僕はこの話を聞いて勇気付けられた。
ちょうど今、先輩が僕に話してくださっているように、僕もいつか後輩に同じ様に出来れば。
先輩は僕をその相手に選んでくれたのだ。

偶然職場で知り合った人。つきあい、人との縁を大切にしようと強く思った。
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