落葉松亭日記

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北ミサイル・中共黒幕説

2006年07月09日 | 政治・外交
 中国通ジャーナリスト宮崎正弘氏メルマガ(2006/07/07)より
北朝鮮のミサイル発射は武器輸出のデモンストレーションだ!
中国の「経済植民地」としての代理第一撃(日本向け)の可能性も考えられる
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 頓珍漢なコメントが日本のマスコミに散見されるので、すこしコメントを。

 テポドンを含む北のミサイル発射の目的は、
 第一に輸出商品の性能を潜在バイヤーに誇示する「武器展覧会」の性格がつよい。
潜在バイヤー? これまで北のミサイルを買った国々はイラン、イラク、パキスタン、リビアなど。
金融制裁と麻薬を締め上げられて、北は現金に窮しているからだ。

 第二は中国の戦争代行。
 拙著にも述べたように中国は北の核ミサイルを代理使用して日本に先制攻撃をかけるというシナリオも用意している。
「超限戦」というのは戦術、手段は何でもあり、孫子の兵法の基本は徹底的な騙し、謀略である。そもそも中国人は伝統的に自分では闘わない。共産党は国民党に抗日戦をやらせて、自らは逃避行、勢力を温存していた。
 誇り高き北が北京のパシリをやるかって? 元寇を思い出してください。

 第三に北朝鮮はすでにかなりの程度に、「中国の経済植民地」と化しており、北岸の港湾は中国資本で工事を急いでいる。
輸出基地は中国の製品のほか、もし羅津などを中国海軍が借用すると日本海は「中国海」とばける。ウラン鉱区などがすでに中国企業に抑えられ平壌のデパートは温州商人が買収している。

 第四にアメリカと交渉するための目的が含まれるかも知れない。だが、巷間いわれるようにこれが優先順位のトップとは言えまい。
 国連の非難決議にさえ、中国が渋々として簡単に乗ってこない事実を見ても、背後にある「かれらの」陰謀は手に取るようにわかるというものだろう。

 日本などが提出した北朝鮮への制裁措置を含む安保理決議案について、理事国15か国のうち、拒否権をもつ中国とロシアだけが早速反対している。