落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

アンディ・チャン「靖国と民主国家」

2006年08月27日 | 政治・外交
 アンディ・チャンという方のメルマガがある。「靖国と民主国家」という明快な論説があり感銘を受けた。
 (米カリフォルニア在住台湾人・地球物理学博士)
 以下に一部書き出しの部分をご紹介させていただく。
 是非こちらの詳細(http://www.melma.com/backnumber_53999/)をご参照ください。

●国ありてこその民主自由
靖国に参拝すれば「正常な日中関係」を結ぶ事が出来ないと言うのは中
国側の言い分で、日本国の首相が自国の英霊に詣でる事さえ中国の思惑
を考慮しなければならないなら、両国間に正常関係はない。外国の勝手
な言い分は許さない、それが首相の責任である。

靖国に祀っているのは「護国の英霊」であって「侵略の悪霊」ではない。
だから靖国に詣でることの是非を論じる必要はなく、外国人の主張を聞
く必要もないのである。

●外交官は国の尖兵
日本は戦争を放棄したという。戦争を放棄しても敵がいないわけではな
い。しかし、国の防衛が出来なければ侵略を防ぐことは出来ない。平和
になって戦争がなくなったら、外国の侵略は外交官が防ぐのである。
つまり外交官とは「戦争を放棄した日本国の尖兵」である。外国の無理
な主張を前線で防衛するのが外交官である。
・・・

●政教分離と政経分離
首相が靖国参拝をするのは政教分離に反するというので最高裁が最終判
決を下した。政経分離はどうか。経済界のリーダーが中国要人の警告を
首相に伝えるとか、首相に「参拝したら大変な事になる」と警告して参
拝に反対するのも政経分離の原則に反している。

経済活動とは双方の利益になるから成り立つもので、片方が利得でもう
一方が不利と言うことはない。中国に製造業を移転するのは中国にとっ
ても有利だから出来ることで、日本側だけが有利なのではない。

それなら靖国参拝をすれば日本経済が不利になるという中国側の理屈は
通らない。それがわからない経済人は失格である。
・・・・

●霊魂に階級はない
生きている人間が自由で平等の権利を持つというのに、死者の霊魂に等
級をつけて差別するのはどういうことか。戦争裁判があり、戦犯は裁か
れた。すでに裁きを受けて処刑された霊魂を生きた人間が差別する権利
はない。
・・・

●分祀とは生きている人間の傲慢である
分祀の問題は生きている人間の誤った観念に他ならない。生きた人間が
死者の霊魂を招致して、何年も経ってから、この人たちの霊魂が「合祀
されているのは不都合だ」と勝手に判断して、「出て行ってくれ、他の
ところに移ってくれ」と言えると思うのは傲慢無礼、言語道断である。
・・・

●朝日新聞は中国の代弁者?
私はふつう朝日新聞は読まないが、今回の靖国問題で朝日の報道ぶりを
比較するためアサヒ・コムを読んでみた。読んで朝日新聞は日本の敵で
あると感じた。
・・・

●政治家の無知と無思慮
同じくアサヒ・コムから8月15日「与党内から賛否両論、首相の靖国参
拝」と題した記事がある。

谷垣財務相は「アジア外交がうまく進まなくなったのは靖国(問題)が
ある」と指摘し、「私が首相になったら参拝しない」と従来の考えを繰
り返したと言う。

谷垣財務相の所信かもしれないが、外交がうまく行かなくなった責任は
首相ではない。靖国問題を使って日本から賠償金を強奪する中国側に問
題がある。
・・・
日本外交がうまく行かないのは一部の日本人が自国の尊厳を損なう行為
をしている、恫喝に怯えて売国行為をしているからである。■

 その他「台湾の独立」についての論説もある。