落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

大相撲大阪場所三日目

2007年03月13日 | 日常・身辺
 二連敗の横綱奮起。

 朝青龍(寄り切り)普天王
 もうこれ以上は絶対負けられない朝青龍の表情は勝っても厳しいものがあった。出足は抜群、速攻で普天王を寄り切った。普天王は朝青龍の心理、状況がわかっているはずだと思うが平凡だった。

 豊ノ島(押し出し)琴奨菊
 ライバル対決、豊ノ島は堅実な相撲で三連勝。琴奨菊は腰の具合が万全でないらしい。

 白鵬(押し出し)雅山
 雅山は昨日の金星の勢いで白鵬と互角だったが、同体となった。取り直しで白鵬は落ち着きを取り戻したようだ。

 千代大海(押し出し)春日王
 千代大海は組むとうるさい春日王を速攻で押し出した。昨日魁皇を倒した春日王とは思えないあっけない一番。

 栃東(寄り倒し)安馬
 栃東は立ち会い出足が良く、安馬は腰がくだけたかと思ったが立ち直った。組めばやはり栃東は重く、安馬は善戦するが寄り倒された。土俵下に落ちるとき栃東は悪い膝を痛めたようで明日が心配。

 時天空(押し出し)魁皇
 昨日の魁皇といい、今日もあっさりと負けた。初日の旭天鵬戦では今場所が楽しみと思ったが、二連敗となった。解説に寄れば右足の動きが悪いとのこと。しかし足にはサポータも見えず、引き上げ方もサバサバしているのが何か気になる。

人民日報の「従軍慰安婦」報道

2007年03月13日 | 政治・外交
 「従軍慰安婦」問題で中共人民日報が「安倍首相が『心からおわび申し上げている』と述べたことを一斉に伝えた。」というニュースがあった。
慰安婦問題 中国で安倍首相の「おわび」一斉報道 産経(2007/03/12 21:28)
 【北京=野口東秀】12日付の中国共産党機関紙「人民日報」など中国各紙は、安倍晋三首相がいわゆる慰安婦問題に関し11日のNHK番組で「心からおわび申し上げている」と述べたことを一斉に伝えた。4月の温家宝首相の訪日を前に、両国の国民感情が悪化するなど影響が出るのを防ぎたい狙いもあるとみられる。
 「北京青年報」は「温首相訪日と(4月に予定されている)安倍首相の訪米を控え、慰安婦問題が大きくなれば(安倍政権は)苦境に陥る」ことが、安倍首相の「変化」の背景にあるとの専門家の分析を掲載した。
 国営新華社通信は安倍首相の「強制性を裏付ける証拠はなかった」との発言が「アジア各国の強烈な反発を招いた」として“おわび”につながったと指摘している。
 これに先立ち、李肇星外相は6日、慰安婦問題について「日本軍国主義者が犯した重大な罪。(日本は)この歴史事実を認め適切に処理する」よう要求していた。中国側は安倍首相の“おわび”発言を評価する一方で、歴史認識における外交的成果として国内向けにアピールする狙いもあるとみられる。

 歴史認識における外交的成果を中共国内にアピールする狙いとすれば、米議会での「決議」が中共の工作であることを証明しているようなものだ。日本語版「人民日報」にはこのニュースは見あたらなかった。温首相訪日を控えての戦略の一環だろうか。
 若者言葉で言えばまことに「ウザイ」問題だ。先日の国会発言では「謝罪しない」だが、日曜討論ではまたしても「河野談話を踏襲する」で就任当時の発言を繰り返している。これをうまく中共は「外交的成果」に利用したようだ。河野談話に事実誤認があったなら、「おわび発言」は矛盾している。外交の「おわび」は正に謝罪、日本人の謙譲の美徳(?)は通用しない。
 米下院はこの決議をもって日本に謝罪を要求し、日本が謝罪しなければ何らかの制裁を下すというアホらしいことをするのだろうか。かといって貴国はどうなんですかと、中共のチベット侵略や人権弾圧、米の原爆や占領下の米軍の行いなどをワーワーとあげつらうのは日米の分断を狙う中共の術中にはまり芸がないように思う。もともと「従軍慰安婦」問題は米中には関係ない問題であるはずで、史実を検証して粛々と反論し外交上の発言も矛盾のないようにすることで充分と思うのだが。