落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

大相撲大阪場所・中日

2007年03月18日 | 日常・身辺
 一敗 栃東白鵬
 二敗 朝青龍、琴光喜、豊真将、黒海、玉乃島、栃煌山

 安馬 4-4(送り出し) 琴光喜 6-2
 琴光喜立ち会い負け、安馬はスピードで送り出す。琴光喜、2敗に後退。

 白鵬 7-1(寄り切り)春日王 3-6
 春日王自分の力を試したいと思ったのだろうか、白鵬の両まわしに手がかかったがたちまち切られた。白鵬は立ち会い低く左をさして引きつけ完璧な本来の相撲。一敗を堅持。明日は大関栃東戦。

 千代大海 5-3(叩き込み)旭天鵬 1-7
 旭天鵬なんとか千代大海を捕まえたいが、千代大海上手く回り込んで叩き込んだ。

 魁皇 4-4(不戦勝)雅山 4-4
 雅山太ももを痛め休場。

 琴欧州 5-3(寄り倒し)栃東 7-1
 栃東は琴欧州の長い差し手を警戒しながら左上手をとる。しかし一呼吸置いてしまったため琴欧州にも右下手を与えた。琴欧州身体を低くし攻勢に転じもろ差しになり寄り倒した。栃東、今日勝てば勝ち越しだったが、「固くなってしまった」と反省。角番脱出はお預けとなった。

 朝青龍 6-2(送り投げ)稀勢の里 4-4
 朝青龍の気合いの入った激しい攻め。稀勢の里は朝青龍の動きについて行けず目の回るような忙しさ、厚いあつい壁を感じていることだろう。全勝がなくなり朝青龍の追い上げムードが一気に広がってきた。

蜃気楼

2007年03月18日 | 政治・外交
 産経抄 (2007/03/17 06:20)
 蜃気楼(しんきろう)の「蜃」とは、大はまぐり、もしくはそれに類した化け物の意味だという。昔の人は海の向こうに山や船、建物などが浮かぶのを見て、海中の大はまぐりが吐きだす気によるものだと考えたらしい。その豊かな想像力には感心させられる。
 ▼証券取引法違反に問われたライブドアの堀江貴文前社長は一貫して無罪を主張した。そのため弁護側は最終弁論で「事件は検察官らによって作りあげられた蜃気楼だ」と、声をはり上げた。検察という「大はまぐり」が吐きだした幻想に過ぎないということだろう。
 ▼確かに検察側が描いた事件の構図は、元側近の宮内亮治被告の供述がよりどころとなっていた。もしそれが認められなければ、文字通り蜃気楼のように事件は消滅していただろう。だが裁判所はその供述や証言をほぼ全面的に信用し、厳しい実刑判決を言い渡した。
 ▼堀江被告はただちに控訴したから、蜃気楼か否かの論争はまだ続きそうだ。だが、公判を通じて明らかになってきたことがほかにもある。当時のライブドアの仕事や、「時代の寵児(ちょうじ)」といったその称号こそが蜃気楼のようなものではなかったか、ということだ。
 ▼自らの企業イメージを上げることで投資家からカネを集め、それで別の企業を買収する。その手法は「虚業」でしかなかった。「覚えていない」や「知らない」を繰り返す法廷での態度から「時代の寵児」がいかに作られた「虚像」であるかに気づいた人も多いはずだ。
 ▼むろん堀江被告やライブドアのことだけではない。バーチャル(仮想現実)化が急速に進む社会の反映なのだろう。そういえば、ツボミに触れれば経験で分かりそうなものを、コンピューターに頼ったばかりに間違えた桜の開花予想もあった。
 株の世界では風潮や雰囲気が大いに作用し、粉飾決算で念押しすることで企業業績をよくみせかけ、ホリエモン自身も蜃気楼を利用したということだろう。

 外交の世界でも表と裏の動きが興味深い。米中は軍事上は仮想敵国のはずで水面下では熾烈な軍事競争がある。六ヶ国協議では進展があったように見えたが、結局の所、北は米の金融制裁を全面解除しない限り核の放棄はないといっている。それと並行するように何の関係もない様に見えるが60年以上も前の「従軍慰安婦問題」で米下院で対日決議案が出された。中共は米の反日団体に支援し、決議案を上程したマイク・ホンダ議員はそこからの献金が突出していたという。米の駐日大使もまたそのプロパガンダに乗って同調する有様だ。おまけに議会で証言したという人物は、かつてNHKの問題番組「女性国際戦犯法廷」の出演者と同じでバウネットなる日本の市民団体の一員であることまでわかったという。

 一連の動きをみると「日本の孤立」という蜃気楼を出現させようとしているにすぎないと思うのだが。