先週自民特命委が「尖閣諸島に上陸すべき」と決議案をとりまとめて早一週間。
とりたてて動きはなく、政府に危機感はあるのだろうか。
とりたてて動きはなく、政府に危機感はあるのだろうか。
論説委員長・中静敬一郎 無為無策が招く尖閣危機 2011.2.15 07:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110215/plc11021507540004-n1.htm
日本固有の領土である尖閣諸島の守りが揺らいでいる。海上保安庁巡視船によるパトロールに対し、中国が大型船による常時監視の態勢を着々と整え、切り崩しを図っているからだ。
1月27日朝、尖閣諸島の日本領海に隣接する接続水域に入ったのは中国の漁業監視船「漁政201」だった。昨年9月、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりしてから、この海域での監視船確認は6回目だ。監視船は領海に沿って反時計回りに航行した。巡視船が領海に侵入しないよう警告すると監視船は「尖閣諸島は中国固有の領土であり、我々は正当な任務を行っている」と答え、約4時間後、尖閣沖を離れた。
尖閣海域の監視業務を201に指示したのは中国の韓長賦農業相だった。事前に激励もしている。201は大型巡視船と同じ規模の1000トン級だ。昨年11月に初めて尖閣沖に姿をみせた「漁政310」はヘリコプター2機を搭載する2580トンの最新鋭艦でもある。
中国漁船衝突を契機に中国はいまや、尖閣沖で巡視船と対抗できるレベルになっている。3年前の12月、中国の海洋調査船2隻が尖閣沖の日本領海を9時間半にわたり侵犯し続けた。おそらく、監視船の次の行動は、領海侵犯の再現になるのだろう。そのときが日本の正念場だ。
現行法では、退去要請しかできない。座視するのか、それとも、「沿岸国は無害でない通航を防止するため、自国の領海内において必要な措置をとることができる」とする国連海洋法条約第25条にのっとって、領海侵犯して国益を侵害する行為を排除する強制措置を取れるようにするのかだ。
国交省が先月まとめた海上警察権のあり方に関する基本方針は、この問題に関し、「政府全体における検討が必要ではないか」にとどまっている。尖閣統治への強化策も取られていない。不備を放置している鈍感さと無策が国家の危機を呼び込んでいるのである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110215/plc11021507540004-n1.htm
日本固有の領土である尖閣諸島の守りが揺らいでいる。海上保安庁巡視船によるパトロールに対し、中国が大型船による常時監視の態勢を着々と整え、切り崩しを図っているからだ。
1月27日朝、尖閣諸島の日本領海に隣接する接続水域に入ったのは中国の漁業監視船「漁政201」だった。昨年9月、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりしてから、この海域での監視船確認は6回目だ。監視船は領海に沿って反時計回りに航行した。巡視船が領海に侵入しないよう警告すると監視船は「尖閣諸島は中国固有の領土であり、我々は正当な任務を行っている」と答え、約4時間後、尖閣沖を離れた。
尖閣海域の監視業務を201に指示したのは中国の韓長賦農業相だった。事前に激励もしている。201は大型巡視船と同じ規模の1000トン級だ。昨年11月に初めて尖閣沖に姿をみせた「漁政310」はヘリコプター2機を搭載する2580トンの最新鋭艦でもある。
中国漁船衝突を契機に中国はいまや、尖閣沖で巡視船と対抗できるレベルになっている。3年前の12月、中国の海洋調査船2隻が尖閣沖の日本領海を9時間半にわたり侵犯し続けた。おそらく、監視船の次の行動は、領海侵犯の再現になるのだろう。そのときが日本の正念場だ。
現行法では、退去要請しかできない。座視するのか、それとも、「沿岸国は無害でない通航を防止するため、自国の領海内において必要な措置をとることができる」とする国連海洋法条約第25条にのっとって、領海侵犯して国益を侵害する行為を排除する強制措置を取れるようにするのかだ。
国交省が先月まとめた海上警察権のあり方に関する基本方針は、この問題に関し、「政府全体における検討が必要ではないか」にとどまっている。尖閣統治への強化策も取られていない。不備を放置している鈍感さと無策が国家の危機を呼び込んでいるのである。