産経新聞に載る立命館大学の加地教授のコラムでの提言は、簡単、なるほどといつも感心させられる。
提言だけでなく、具体的な方策も付いているので、関係者は検討されては如何だろうか。
気分一新、総理を「将軍様」と呼ぶのもいいのではないか。北のミサイルも怖くなくなる。
沖縄辺野古基地移転問題での提言もよかった。
日本は海洋国家、空母は海上基地、しかも移動可能なんだな。
提言だけでなく、具体的な方策も付いているので、関係者は検討されては如何だろうか。
【古典個展】立命館大教授・加地伸行 「内閣総理大臣」という称号 2011.2.27 02:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110227/plc11022702170001-n1.htm
エジプト周辺からアラビア半島にかけて政変が続きそうである。それら諸国の長は、大デモに必死になって対応していることだろう。
しかし、わが国の首相はのんびりしたものである。大デモのないのをいいことにして、記者会見ごとに「国民の求めることをいたしたい」などと称して、実は何もしない、何もできないでいる。
だいたい「内閣総理大臣」という称号がよくないのではないか。「内閣」という語は、中国の明代の制度にあるが、それを借りたらしい。それはまあいいとしても、「総理」が問題だ。「総(すべ)て理(おさ)める」ということだから、それができるには抜群の力量が必要。その力量がないときは、良きに図(はか)らえ、と人まかせになる。自分は何もせず、チンと座っていることになる。無能な現首相はまさにそれではないか。
それでは困る。しっかりと指導性を示す首相でなくては、となれば、やるぞという気構えを起こす称号に変えることだ。例えば、「内閣総理大臣」をこう変えてはどうか。「征夷(せいい)大将軍」と。
わが国の周囲、四海波高(しかいなみたか)し。北方から南方に至るまで、夷狄(いてき)がわが国を狙っているではないか。「征夷」とは「夷(えびす)を征(う)つ」、これですがな。
奈良・平安の天皇御親政から、民間人の統治へとなった鎌倉幕府以来、江戸幕府に至るまで、幕府の長の職名として征夷大将軍があった。わが国の首相は、自衛隊陸海空3軍の長でもあるのだから、征夷大将軍とあればぴったりで分かりやすい。「征夷大将軍の所信表明」-なんて、かっこいい。
もっとも、この将軍職、たらい回しの世襲はいけない。民主党幕府はもはやもたない今、将軍の代替わりではなくて、国民に〈大政奉還〉すべきである。
聞けば、現首相は高杉晋作気取りとのこと。高杉は、欧米列強の中、藩を超えて日本国という国民国家を作らねば生き残れないという先見の明のあった人物である。この高杉を見習うならば、日本国という視点からは総選挙が大道だ。
そういう転換の大時機に、倒幕リーダーの自民党がいまひとつ頼りない。民主党幕府の周りをチャーチャー言って歩いているだけ。
こういうときは大死一番(たいしいちばん)、伸(の)るか反(そ)るか、大勝負に出ることだ。その覚悟があるなら、術(て)を教えよう。
谷垣総裁は、まず自民党全衆院議員の辞表(日付は空白)を集め(断る者は除名し)、それを懐にぶちこんで、内閣不信任案を自民党単独で出す。同調する別党派があれば拒まず。そして否決されるや、即座に全員の辞表を出して辞任する。
もちろん、全員ただちに選挙区へ帰り有権者に訴える。比例代表制があるので繰り上げ当選者が生まれるが、必要手続き完了後、国会を欠席する。すると、衆院は議員の約3分の1(自民党ら)の大量欠員・欠席となるわけであるから、いちいち各選挙区ごとの補欠選挙などできない状況となり、解散、総選挙とならざるを得ないではないか。
政権がまともで道義があるならば任せよう。だが、しがみついているだけの政権に対して、国民はもう黙ってはおれない。『論語』季氏篇(へん)に曰(いわ)く「天下 道有れば、則(すなわ)ち(われわれ)衆人(は)議せず」と。(かじ のぶゆき)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110227/plc11022702170001-n1.htm
エジプト周辺からアラビア半島にかけて政変が続きそうである。それら諸国の長は、大デモに必死になって対応していることだろう。
しかし、わが国の首相はのんびりしたものである。大デモのないのをいいことにして、記者会見ごとに「国民の求めることをいたしたい」などと称して、実は何もしない、何もできないでいる。
だいたい「内閣総理大臣」という称号がよくないのではないか。「内閣」という語は、中国の明代の制度にあるが、それを借りたらしい。それはまあいいとしても、「総理」が問題だ。「総(すべ)て理(おさ)める」ということだから、それができるには抜群の力量が必要。その力量がないときは、良きに図(はか)らえ、と人まかせになる。自分は何もせず、チンと座っていることになる。無能な現首相はまさにそれではないか。
それでは困る。しっかりと指導性を示す首相でなくては、となれば、やるぞという気構えを起こす称号に変えることだ。例えば、「内閣総理大臣」をこう変えてはどうか。「征夷(せいい)大将軍」と。
わが国の周囲、四海波高(しかいなみたか)し。北方から南方に至るまで、夷狄(いてき)がわが国を狙っているではないか。「征夷」とは「夷(えびす)を征(う)つ」、これですがな。
奈良・平安の天皇御親政から、民間人の統治へとなった鎌倉幕府以来、江戸幕府に至るまで、幕府の長の職名として征夷大将軍があった。わが国の首相は、自衛隊陸海空3軍の長でもあるのだから、征夷大将軍とあればぴったりで分かりやすい。「征夷大将軍の所信表明」-なんて、かっこいい。
もっとも、この将軍職、たらい回しの世襲はいけない。民主党幕府はもはやもたない今、将軍の代替わりではなくて、国民に〈大政奉還〉すべきである。
聞けば、現首相は高杉晋作気取りとのこと。高杉は、欧米列強の中、藩を超えて日本国という国民国家を作らねば生き残れないという先見の明のあった人物である。この高杉を見習うならば、日本国という視点からは総選挙が大道だ。
そういう転換の大時機に、倒幕リーダーの自民党がいまひとつ頼りない。民主党幕府の周りをチャーチャー言って歩いているだけ。
こういうときは大死一番(たいしいちばん)、伸(の)るか反(そ)るか、大勝負に出ることだ。その覚悟があるなら、術(て)を教えよう。
谷垣総裁は、まず自民党全衆院議員の辞表(日付は空白)を集め(断る者は除名し)、それを懐にぶちこんで、内閣不信任案を自民党単独で出す。同調する別党派があれば拒まず。そして否決されるや、即座に全員の辞表を出して辞任する。
もちろん、全員ただちに選挙区へ帰り有権者に訴える。比例代表制があるので繰り上げ当選者が生まれるが、必要手続き完了後、国会を欠席する。すると、衆院は議員の約3分の1(自民党ら)の大量欠員・欠席となるわけであるから、いちいち各選挙区ごとの補欠選挙などできない状況となり、解散、総選挙とならざるを得ないではないか。
政権がまともで道義があるならば任せよう。だが、しがみついているだけの政権に対して、国民はもう黙ってはおれない。『論語』季氏篇(へん)に曰(いわ)く「天下 道有れば、則(すなわ)ち(われわれ)衆人(は)議せず」と。(かじ のぶゆき)
気分一新、総理を「将軍様」と呼ぶのもいいのではないか。北のミサイルも怖くなくなる。
沖縄辺野古基地移転問題での提言もよかった。
【古典個展】立命館大教授・加地伸行 移設先は「原子力空母」 2011.1.8 02:50
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/110108/stt1101080250002-n1.htm
(前略)・・・
いま最高の重要課題は、経済でもなければ、社会保障でもなければ、…でもなければ、いかなるものでもない。ただ一つ、わが国の存亡に関わる沖縄の基地問題である。
それは、特に尖閣諸島において発生した、かの〈事件〉と連動していることは言うまでもない。
けれども、鳩山由紀夫前首相が破壊した辺野古移設案を再構築するのは容易ではない。時間もかかるであろう。それならば、沖縄県民が知事選において求めた県外ということへの配慮なくして話は前に進まない。
では、対案はあるのか。ある。それは辺野古への移設ではなくて、原子力空母を建造して、そこを移設先にすることだ。空母は沖縄南沖の公海上に停泊すればいい。そこは〈県外〉であり、かつ〈国外〉ではないか。沖縄県民の今の気持ちに応えるには、それしかない。
問題は建造費である。仮に1隻ににつき1兆円かかるとしよう。まず第一は、日本の定住外国人に対して、理由の如何(いかん)を問わず、1人につき年間平均30万円の防衛税を徴収せよ。聞けば、スイスは51万円を徴収とのこと。支払わない脱税不良外国人は強制送還せよ。すると、約220万人として約6600億円。 さらに、政府は日銀とは別に、通貨発行ができるのであるから、それによって年約3400億円。ただし3隻建造分で3年に限定するので、3年間総額は3兆円あまり。インフレにならない。
それどころか、年1兆円を集中的に投入すれば、世界一の技術を有する造船界は活気づき、周辺諸産業に経済効果を及ぼし、新しい形の公共投資となってゆくことだろう。私のような経済ド素人でも描ける今年の初夢ではないか。
そして何よりも、普天間飛行場移設問題を解決できる。日本の原子力空母を遊弋(ゆうよく)させよう、1隻は沖縄の南に、1隻は尖閣諸島付近に、1隻は日本海に。これがわが国の防衛第一線となれば心強い。中国軍のような驕慢(きょうまん)な行動ではなく、わが国は泰然として備えよう。『論語』子路篇に曰(いわ)く、「君子は泰(たい)にして驕(おご)らず。小人は驕りて泰ならず」と。(かじ のぶゆき)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/110108/stt1101080250002-n1.htm
(前略)・・・
いま最高の重要課題は、経済でもなければ、社会保障でもなければ、…でもなければ、いかなるものでもない。ただ一つ、わが国の存亡に関わる沖縄の基地問題である。
それは、特に尖閣諸島において発生した、かの〈事件〉と連動していることは言うまでもない。
けれども、鳩山由紀夫前首相が破壊した辺野古移設案を再構築するのは容易ではない。時間もかかるであろう。それならば、沖縄県民が知事選において求めた県外ということへの配慮なくして話は前に進まない。
では、対案はあるのか。ある。それは辺野古への移設ではなくて、原子力空母を建造して、そこを移設先にすることだ。空母は沖縄南沖の公海上に停泊すればいい。そこは〈県外〉であり、かつ〈国外〉ではないか。沖縄県民の今の気持ちに応えるには、それしかない。
問題は建造費である。仮に1隻ににつき1兆円かかるとしよう。まず第一は、日本の定住外国人に対して、理由の如何(いかん)を問わず、1人につき年間平均30万円の防衛税を徴収せよ。聞けば、スイスは51万円を徴収とのこと。支払わない脱税不良外国人は強制送還せよ。すると、約220万人として約6600億円。 さらに、政府は日銀とは別に、通貨発行ができるのであるから、それによって年約3400億円。ただし3隻建造分で3年に限定するので、3年間総額は3兆円あまり。インフレにならない。
それどころか、年1兆円を集中的に投入すれば、世界一の技術を有する造船界は活気づき、周辺諸産業に経済効果を及ぼし、新しい形の公共投資となってゆくことだろう。私のような経済ド素人でも描ける今年の初夢ではないか。
そして何よりも、普天間飛行場移設問題を解決できる。日本の原子力空母を遊弋(ゆうよく)させよう、1隻は沖縄の南に、1隻は尖閣諸島付近に、1隻は日本海に。これがわが国の防衛第一線となれば心強い。中国軍のような驕慢(きょうまん)な行動ではなく、わが国は泰然として備えよう。『論語』子路篇に曰(いわ)く、「君子は泰(たい)にして驕(おご)らず。小人は驕りて泰ならず」と。(かじ のぶゆき)
日本は海洋国家、空母は海上基地、しかも移動可能なんだな。