かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『大切だと思うものは場所や人によって変わる』

2015-05-15 21:36:33 | 写真

落ちている片手袋を誰かが拾い上げて生まれる介入型。やはり季節は冬場、素材は毛糸や革の手袋である事が殆どです。

114___3 65666__

Img_1884 Img_2263

「誰かが拾い上げる」という事は、そうさせてしまうくらいの“重み”が毛糸や革の手袋にある訳で。安価に替えの利く軍手やゴム手袋は普通拾われないですよね。

ところが「何が“重み”を持つか?」というのは、場所によって変わってくるようなのです。

毎度おなじみ、片手袋の聖地築地。河岸の男達が毎朝忙しく働き、東京の食を支えているこの場所では、毛糸や革の手袋よりも軍手やゴム手袋の方が“重み”を持つのです。

それが証拠に、築地では軍手やゴム手袋の介入型をよく見るんです。

Img_7876 36_2

62 64

何しろ大事な商売道具ですからね。拾い上げた人もおそらく河岸の人でしょうから、その“重み”が分かるんでしょうね。

「大切なもの、重要なもの、重みを持つものは、場所や状況や人によって違う」。そんな事まで片手袋は教えてくれます。

P.S 今日の深夜、タモリ倶楽部の落楽マニア二週目が放送されます。先週に引き続き、僕も少し出演してますのでよろしくお願いします!


『今日の深夜、ワケあり!レッドゾーン放送です』

2015-05-14 20:07:20 | お知らせ

今日の深夜26時39分より、日本テレビで『ワケあり!レッドゾーン』放送です。30分も片手袋研究だけを放送して貰えるので有難いです。

http://www.ytv.co.jp/wakeari/

何回も同じ事書いてますが、まさか片手袋研究が連続で取り上げられる事になるとは想定しておらず、タモリ倶楽部と重複する部分もあると思います。せっかく十年間で大量の写真を撮ってきたのだから、全て違う片手袋について話せば良かったんですが…。

あと一つ「ちゃんとしておけば良かった」と後悔してるのは、僕が今までに撮影した片手袋の枚数についてです。2013年に神戸ビエンナーレにプロフィールを提出する際、初めて今まで撮影した片手袋写真の枚数を確認してみました。ところがデータが散逸していてなかなか正確な枚数が分からず、取りあえず3,000枚以上撮っている事だけは確実でした。

あれからもう二回の冬が過ぎた訳ですから、写真の枚数は3,000枚から4,000枚の間、という所だと思います。メディアに取り上げて頂く事も徐々に増えているので、こういう所も正確に伝えないとまずいですね。

さて、『ワケあり!レッドゾーン』ならではの部分も当然沢山あります。中でも“片手袋の聖地、東京湾奥エリア”の調査ロケは最大の見所です。

タモリ倶楽部ではもう一つの聖地、築地の話をしました。築地は僕自身毎週通っているので自信を持っています。しかし東京湾奥エリアに関しては趣味の釣りで通る時だけの印象だったので、まだまだ調査が甘い部分がありました。

「自分から片手袋を探しに行く事はしない」というルールを設けているものですから、中々調査が深まることもなく。今回番組側から「片手袋探しのロケに行きましょう」というご提案があったので、湾奥エリアを選択したのですが内心ドキドキでした。

結果がどうなったかは、是非番組をご覧下さい!

最近告知ばかりになってしまってますが、築地を中心に相変わらず日々片手袋と出会っております。

Photo

片手袋に興味がない人は“10年で3000枚以上”と聞くと「一日1枚ペースかよ!」と驚くと思いますが、築地なんて一日10枚とか普通ですからね。冬が終わってもまだまだ片手袋ライフを楽しんでますよ!


『季節外れの男』

2015-05-13 19:04:19 | 写真

__

先週出会った片手袋です。

もう五月だというのに、季節外れの子供用ミトン。こういうタイプの片手袋なので、冬と同じように介入型になってました。

片手袋研究家を名乗ってますが、やはりどんなに研究しても分からない事ってあります。これを落とした子供は、何故この時期に手袋をしていたんでしょう?

ファッション類介入型は冬限定のイメージが強いですが、少数ではありますが夏に出会う事もあります。

Img_6732

昨年の例を調べてみますと、同じく子供用のミトンが介入型になっているこちら、7月4日に撮影していました。若干汚れが目立つので、冬の間に発生してずっとこのままだった可能性はありますが、暑くなり始めた時期にこんな片手袋を撮影するのは妙な気分でした。

どんなに追いかけても分からない事がある。それはもどかしいと同時に、一つの趣味をやめられなくなる理由でもある気がします。


『Short Shorts』

2015-05-11 19:22:55 | 雑感

いやぁ、タモリ倶楽部驚きました。

スタッフの方から事前に「今回の企画は二週連続なんですが、二週目の頭にも石井さんは出るのでチェックして下さい」と言われてはいました。でも当然、「前回のおさらい的に数秒間紹介されるんだな」と思うじゃないですか?でも予告を見る限り、割と今週も取りあげられるみたいですね。

あのですね、皆さん思ったと思いますが、「片手袋で週またぎかよ!」って誰よりも思ったのは他ならぬこの僕ですから。そして同時に、「我々はまだまだタモリ倶楽部を甘く見ていたようだ…」とも思いました。本当に昔から大好きな番組でしたけど、思い切りが良過ぎますよ!

タモリ倶楽部って、「ゆるい番組の代表格」みたいなイメージがありますけど、収録前には三時間近く片手袋についての話をしたり、細かいデータや用語の確認があったり、収録後も補足情報の確認など、こちらの活動意図を徹底的に反映してくれましたからね。ちょっと言い方は変ですけど、「スタッフの方達がゆるさを作り上げる為に一切の妥協をしていない」という印象を持ちました。

あらためて、こんなに攻めの姿勢を崩さない番組に出演させて頂いて光栄でした。

番組の感想を少し書くと、今まで全く気付いていなかったのも問題なんですが、片手袋の撮影指南をしている僕を客観的に見たら完全に盗撮魔でしたね…。「『愛のむきだし』かよ!」っていう。あれだったら一眼レフで撮った方がまだましかもしれないです。

あと、先週の内容を見た方はちょっと勘違いするかもしれない点を二つ書いておきますと、

①僕は“片方だけの軍手愛好家”ではなくて“片方だけの手袋愛好家”です。片方だけの手袋であれば、どんなタイプでも愛しています。

②片手袋は「落とし物」でもありますが、「拾われ物」でもあります。分類で言えば「放置型」と「介入型」二種類存在している、というのが重要なポイントです。

勿論、以上の二点は番組でも上手くまとめて下さっていたのですが、「落ちている軍手専門の愛好家」だと思った人もいたみたいなので。

今週の放送では恐らく軍手以外で拾われた片手袋の話題も出るかと思いますので、先週興味を持って頂いた方は是非ご覧下さいませ。収録時の思い出などもっと細かい話や感想はいずれ書くかもしれません。

それと今週木曜日の深夜は『ワケあり!レッドゾーン』の放送もあります。既に関西では先週放送されたみたいですが、面白かったみたいですよ!まさか同時期にテレビに出演するとは思っていなかったので、どうしてもタモリ倶楽部と重複する内容も出てくると思いますが、片手袋探しのロケもありますのでこちらもよろしくお願い致します。

Photo

写真はタモリ倶楽部収録後に収録現場の最寄り駅で出会った“ファッション類放置型横断歩道系片手袋”。現実とは思えない夢のような時間を過ごした後に、フワフワした気持ちで歩いていた僕を優しく見守っていてくれました。 


『久し振りに展示をします!』

2015-05-08 23:41:00 | お知らせ

今年は片手袋研究を本格的に始めてからちょうど十年。出来る事は何でも取り組む事で、この記念すべき年を賑やかに祝いたいと考えております。

有難い事に2013年の神戸ビエンナーレ以降、究極的に地味な片手袋研究に興味を持って頂ける方が飛躍的に増えました。今年も今日のタモリ倶楽部を頂点に新聞やラジオやテレビで度々取り上げて頂いてますが、毎回嬉しい感想を届けて下さる方がいらして本当に感謝しております。

その中で、「そろそろアートとしても久し振りに何か出来ないかな?」と考えていたのですが、「KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード 2015」というコンペに入選し、六月に行われる展覧会に参加出来る事になりました!会期は約二十日間くらいです。

このコンペは“ 「社会をより良いものにするアート・デザイン・アイデア」を広く募集するコンペティション”なのですが、その趣旨と片手袋がどう繋がってくるか、といった詳細はまた後日お知らせします。

ただ、今回は片手袋写真を展示するだけでなく、鑑賞者の方にも協力して頂く事で完成する作品になります。片手袋に興味がある、という皆様。是非是非いらして頂いて、参加してみて下さい。

場所は新宿のコニカミノルタプラザ、アート部門は15名が展示を行うので、勿論神戸の時ほど大掛かりな展示ではありません。凄く小規模です。でも考えてみれば東京では初めて片手袋作品を発表出来るのですから、頑張ります。

詳しい会期や時間、作品の紹介などはまた後日お知らせ致します。

http://www.konicaminolta.jp/plaza/social-design-award_2015/

(それにしても、元々は片手袋研究を書籍にまとめたくて色々と動き出したのに、相変わらずそこだけは何の御声も掛かりません…。面白い内容になると思うんだけどな~)