普通な生活 普通な人々

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島田 紳助!!

2011-08-27 18:56:03 | 普通な人々<的>な
 島田 紳助に関しては、正直なんの思い入れもないのだが、二つのことは書いておきたいと思った。

 一つは暴力団との関係。一つは「引退」の意味。
 
 暴力団との関係については、まずマスコミについて書かなければならない。
 それは、島田 紳助の暴力団との関係を、まるで鬼の首でもとったような報道をするマスコミは、それ以前に暴力団との密接な関係を持っているということ。大きなニュースソースの一つは暴力団がらみだということだ。よく、顔隠しの声変えで、暴力団関係者が映像に登場する。
 それ自体おかしいとは思わないか? 暴力団関係者との関係がなければ、そういう筋者とコンタクトなど取れない。
 そして、今回のようにどこからかのリークでことが運んでいるということは、警察関係者か、暴力団関係者いずれかの情報漏えいによるものであり、それ以外では、紳助を「引退」にまで追い込めるファクターにはなり得なかっただろうということ。
 マスコミは密接に暴力団とのからみがあるということなのだ。
 
 芸能界と暴力団との関係は、なにをどう糊塗したところで、当たり前にある。
 思い返せば、昭和の歌姫・美空ひばりがマイトガイ・小林旭と結婚した時、その結婚会見だったか離婚会見だったか、いずれにせよ記者会見を取り仕切ったのは山口組三代目・田岡一雄であり、記者会見の席上にも当たり前のように美空ひばりの後見人として参加していた。
 その映像は、どこにでもあるだろう。「明星」や「平凡」にだって田岡の顔は載っていたはずだ。この当時美空ひばりは、田岡が設立し社長だった「神戸芸能社」の専属歌手であり、この芸能社はのちに「ひばりプロダクション」になるのだ。
 暴力団は、戦後の日本の興行を一手に取り仕切っていたし、芸能ばかりでなくスポーツの興行も同様だった。
 彼等がいなければ、地方での興行はうてなかったし、興行主としての暴力団は当たり前のように芸能関係者との関係を公にした。それが暴力団にとっては、明確な社会的アイデンティティ足りえたから。それは今でも影の部分では変わりない。
 だからといって暴力団が闇の世界から、日の当たる世界で自由奔放に活動することが良いわけでも許されるわけでもない。だが、それをすべて否定できるものでもない。狭間に生きる人々はいるし、そこに有り得ないほどのクリエイティビティが横たわっている可能性だってある。
 シンセサイザーで世界的な権威である喜太郎の元奥さんは、先述の田岡一雄の娘・由伎だった。

 そして紳助の「引退」。なんだかこれほどラクチンな話もないのではないかと思う。もう稼げるだけ稼いで、ある意味悠々自適で残りの人生を送れるだろう紳助が、「一番重いペナルティ」的な発言をするのは、なにやら不思議な感じだ。
 「一番重いペナルティ」は、批判を受けつつ出続けることだろう。そして忘れ去られていくこと。
 「引退」という言葉の重みは、紳助の会見にも、その後の報道の中にもまったく感じなかった。むしろほっとしてるんじゃないかという感じすら受けた。

 すぐに復帰しそうな気もするが、まあ、金もあることだし、石垣島でペンション経営(若手芸人育成という名の只働きもいい加減にして)でもしていれば良いのではないかと思う。毎日朝日と共に起きて、夕陽とともに寝て、いつか本でも書いて小銭稼ぎでもすれば良いのではないかと思う。

 なんだか島田 紳助にこれほどの紙幅を費やすのもどうかと思うが、まあいいか……。
 
 ごくろうさん。


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