普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

佐井好子という稀有のアーティストの復活

2021-05-06 16:07:56 | 音楽にまつわる話<的>な
1976年から1980年まで、日本の音楽シーンの最先端で仕事をさせてもらった。

国内外を問わず多くのアーティストと接し、インタビューをしたり、音源の紹介をしたりしたのだが、何度か言及しているように、その間にボクが心震わせたアーティストは3組だけだった。

沖縄のハードロックバンド・コンディショングリーン、P-MODEL、そして佐井好子だ。

ロック雑誌を作っていたが、当時の世界はハードロック全盛でことにギタリストの人気が高かった。E・クラプトン、J・ペイジ、J・ベック、R・ブッラックモア、サンタナなどなど、ワンフレーズ聴くだけですぐにそれとわかるギタリストが、大勢いた。
 
だが日本では、彼らのコピーすらままならない時期が続いていたが、海外ギタリストとの差を一気に詰めたのがコンディショングリーンのシンキだった。沖縄の海兵隊のキャンプにあったライブハウスまで聴きに行った彼のギターは、心技体が一体化した聴く者の心揺さぶるものだった。

コンディションは、作っていたロック雑誌の要請に則した中でのマイ・フェイバリット・アーティスト。

そうではなく、ボク自身が聴き手として心を打ちぬかれたのがP-MODEL。Punk New Waveとカテゴライズされた一群のアーティストの中で、彼らの存在は群を抜いていた。カテゴリーに縛られないという意味での彼らの斬新な音とライブ感は、いまでもピカ一の最先端だ。

そして、佐井好子だ。当時は、山崎ハコ、森田童子、中島みゆきなど、まさに時代を体現するような女性アーティストが元気で、初めは佐井さんも、そんな一人に見られていたような気もするが、それはとんでもない間違いだった。

テイチクから1975年8月のファーストアルバム『萬花鏡』をリリースしたのを皮切りに、翌1976年にはセカンドアルバム『密航』。1977年にはテイチクから日本コロムビアへと移籍『胎児の夢』を、1978年には『蝶のすむ部屋』をリリースする。1977年には詩集『青いガラス玉』(婦人生活社)、日活映画『夢野久作の少女地獄』の主題歌を担当するなど、音源制作以外でもその才能を発揮していたが、『蝶のすむ部屋』を最後に、1979年、突如活動を停止する。

なぜ活動を停止したのかは、以前一緒にお茶を飲んだ時に「憑物が落ちたみたいに」と言っていたが、彼女とは現役時代からよくお茶を飲んで話をした。彼女と話ができたのは、ボクが新青年系の作家(夢野久作、小栗虫太郎、橘外男、久生十蘭、横溝正史などなど)が好きで、佐井さんもまた彼らが好きだったことによる。話しはSF小説にまで及んだ。

まだ覚えているのは、彼女が活動休止してしばらく経った頃に、荻窪の喫茶店で話した内容。SF小説の潮流、サイバー・パンクと代表作家・ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』について。ボクは「指輪物語」について話した記憶があるが、間違いかも。

その後、音信が途絶えたのだが、このブログが再会のきっかけになったことは書いた。再会後は友人を交えて飲んだりしたが、先日驚きの電話があった。東京に家も買って生活の基盤は東京と思っていて、近々連絡しようと思っていた矢先だった。「奈良に帰る」というのだった。

そしてこんなメールが。

「加藤さん、その後お元気ですか?
私は前にお話した通り、奈良に引っ越しました。元気にしています。
件名に書いた通り、私の過去の作品が、CDのタクラマカンを含め、すべてレコードで再発されます。ライブのアンコールで歌った新曲を入れたBOXも」

おっと、これは! 少しフライング気味だけれど、再発レコードの情報を掲載する。

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<アナログBOX情報>
280_plbx1

『佐井好子特別限定アナログBOX』
品番:PLBX-1
定価:¥29,700(税抜¥27,000)
発売日:2021年7月7日
★ディスクユニオン & P-VINE OFFICIAL SHOP限定販売
★完全初回数量限定生産

<ディスクユニオン 予約ページ>
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008258701


https://anywherestore.p-vine.jp/pages/saiyoshiko-box

<特製BOX内容>
●今回発売のLP5枚
『萬花鏡』『密航』『胎児の夢』『蝶の住む部屋』『タクラマカン』
●7inch record 
A面:「日本一小さな村」(山本精一が監修 / コラボした新曲です)
B面:「暗い旅」(書籍『 青いガラス玉 』にのみ付けられたCDから日活映画『少女地獄』(1977年)挿入歌のフルヴァージョン。バックはコスモス・ファクトリー)
●ブックレット(B5判24~30Pを予定)
秘蔵写真や本人による詩、イラストそしてJOJO広重による「佐井好子ストーリー」をまとめたもの。
●7inchとブックレットを投げ込んだ直筆サイン入りの白ジャケット(直筆ナンバリング付き)

<商品情報>

240_plp7122

佐井好子 / タクラマカン
Sai Yoshiko / Takla Makan
品番:PLP-7122
定価:¥4,180(税抜¥3,800)
発売日:2021年7月7日(水)
夢野久作/谷崎潤一郎/つげ義春の世界観が!独自の幻想ワールドでファンを魅了する佐井好子が2008年にリリースした30年振りの新作!
1978年の4枚目を最後に「自分の気に入った歌が出来るまでは」と休止宣言をして、、30年。
その幻想魅惑の世界をサポートするのは山本精一、早川岳春、芳垣安洋、JOJO広重、片山広明、プロデュースは吉森信。
更に渚にての柴山伸二も参加!より熟成し妖艶な佐井好子の世界が堪能できる!ジャケは勿論本人によるイラスト!

240_plp7123

佐井好子 / 萬花鏡 
Sai Yoshiko / Mangekyo
品番:PLP-7123
定価:¥4,180(税抜¥3,800)
発売日:2021年7月7日(水)
極めて耽美幻想的歌手=佐井好子1975年衝撃のデヴュー・アルバム。
日本的な土着性~民謡的歌唱が幽玄な空想世界へ誘う名作。大野雄二のアレンジも冴えわたる。

240_plp7124

佐井好子 / 密航 
Sai Yoshiko / Mikkou 
品番:PLP-7124
定価:¥4,180(税抜¥3,800)
発売日:2021年7月7日(水)
「密航」をテーマにシルクロードあたりの異国情緒溢れる佐井好子幻想ワールドが炸裂する傑作アルバム。
まさに女性にしか描けない世界、、聞くものをゆるやかにインナートリップさせる。眠れぬ夜の脳内に彷徨うシルクロード。

240_plp7125

佐井好子 / 胎児の夢
Sai Yoshiko / Taiji no Yume 
品番:PLP-7125
定価:¥4,180(税抜¥3,800)
発売日:2021年7月7日(水)
1枚目に続き大野雄二がアレンジャーとして参加しより音楽的要素を支えた夢野久作的怪奇性極まる佐井ワールド。
タイトルの「胎児」が示すようにより内なる精神世界への旅。佐井好子弱冠24歳、詩人で画家で歌手としての孤高なる存在。ジャケも傑作。

240_plp7126

佐井好子 / 蝶の住む部屋
Sai Yoshiko / Chou no Sumu Heya
品番:PLP-7126
定価:¥4,180(税抜¥3,800)
発売日:2021年7月7日(水)
山本剛トリオをバックにした極めてジャズ色の強いアルバム。
内なる精神世界から外の世界へ出口を見出したかのようなシュールでダイナミズムな世界。
この78年のアルバムの後、佐井は「自分が気に入る曲が書けなくなった」と世界に旅に出る
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解説は、多分JOJOさん。

いま当時のままに、レコードと言うのが良い!

皆さんの手元に届けと、ご紹介。

とうとう我慢し切れなくなって 佐井好子

2021-01-16 01:22:21 | 音楽にまつわる話<的>な
佐井好子について、なんとなく書いてきたけれど、我慢し切れなくなったので「万華鏡」聴いてみてください。1975年の、デビューアルバムです。

以来、ボクの側にはずっと彼女がいます。

たまに飲んだりもしますが、佐井好子は何も変わりません。2008の「タクラマカン」も名作です。

あっ、変わらないと言うのは、居住まい、佇まいのことです。

これが「万華鏡」です。

https://youtu.be/lBeiuhb36RY(購入はwww.amazon.co.jp)
ジャケ写は、いずれ。



歌・姫

2020-05-06 17:04:13 | 音楽にまつわる話<的>な
2013年8月のこのブログで、「宇多田ヒカルがやっとわかった」というタイトルで原稿をアップした。

それ以前に「J-cast news」で連載していた「音盤見聞録」で既出の原稿だったが、このブログではとてもたくさんの方々が目を通してくださっている、原稿。

ありがたい限りなのだが、いまから1、2年ほど前(えらい違いだが)だったか、宇多田さんが自分のTwitterで「歌姫って、なに?」というようなつぶやきをされたのを目にしたことがあった。

その時は何気なく見過していたのだが、最近それをふと思い出し、なんとなく気になって、自分の「宇多田ヒカルがやっとわかった」という記事を読み返してみたら、案の定「歌姫」という言葉を使っていた。それも何度も。

もとより、宇多田さんがボクのブログの原稿を読んでつぶやいたわけではないだろうが、「歌姫」と書いたボクとしてはやはり気になる。

だからボクとしても、「歌姫」という言葉を使ったからには、その理由を開陳しておきたい衝動に駆られるわけだ。

というわけで、開陳する。

「歌姫」というのは、有体に言えば「素晴らしい女性の歌うたい」ということだ。それは、はっきり言って聞き手の評価。だから、歌を歌うアーティストが気にすることではない。

言葉のニュアンスがなんとなく、スッキリと腹に落ちないということもあるだろうが、単に歌を歌うアーティストへの肯定的な評価と思えば良い。

このブログでもボクは、「ボクにとっての…」と書いている。

宇多田さんのTwitterの言葉のニュアンスは、「歌姫」という表現を否定的に受け止めていたと思えるのだが、正直それは、宇多田さんが考える必要のないことだろうと思う。

言葉のニュアンスとして、気に入らないということであれば、ボクは宇多田さんに対しては二度と使う気はない。ただ、僕自身の思いとしては、宇多田ヒカルは僕にとっての「歌姫」であり続ける。

そういうことなのかな…。



核P-MODEL 回=回 at ZEPP東京

2018-11-19 23:53:28 | 音楽にまつわる話<的>な
11月17日。記憶に残る1日となりましたでございます。

核P—MODELの『回=回』発売記念ライブ最終日。ZEPPの正面入り口はとんでもない人の数でした。



入場は制限され、人数を切って少しずつ入場が開始されましたが、全然減らない。

こんなP—MODELライブの入場風景は初めて見ました。

ライブの様子などは、おそらく多くの皆さんがSNSなどでさまざまな報告をされるでしょうから、ボクは書きません。

はじめに書いた、ボクの「記憶に残る」ファクターが何だったのかを書こうと思います。

それは2つのことです。

一つは、1曲終わるごとの観客の「雄叫び」にも似た歓声の凄さです。

天井が高く、ほぼ何も遮るものもない四角い箱という、会場としてのZEPPの特性もあるのかもしれませんが、雄叫びは会場を揺らすほどのものでした。



P-MODELのファンは過激な人々ではないにも関わらず、それは空気が震え、音の圧力すら感じさせるものでした。

実はそこに、ひょっとすると音楽の原点があるのではないか、そう思いました。

音楽を成す者と、それを受け取る者との精神の打ち合いのような印象を受けたわけです。

ライブ後、楽屋を訪ねて平沢先生と話しましたが、先生も「あれは何だったのだろうか?」と、次のステップを模索し始めていました。決して負の印象ではありません。

もう一つは、これはボク個人の大雑把な印象ですが、ほぼ120を刻むリズムの連続です。これがなんとも心地良く、気が付けば始まりから終わりまで壮大な1曲を聴き終えた満足感に包まれました。いつもそうですが、音の演劇舞台です。

もちろん1曲1曲それぞれに、進先生らしい細かくシャープでこれぞ平沢進という繊細な音色彩が施され驚かされるものでしたが、ボクには壮大な1曲と思えました。

そして、白会人(白松 / 白鶴)はまるでボクの好きなアニメ映画(タイトル忘れてしまった! 人形アニメのダークファンタジー。思い出したら書き込みます)の長老たちのようで、ちょっと心が震えました。

平沢進という並外れた才能は、何者も寄せ付けない、そんな印象を抱かせるライブでした。

そして1月(半ば頃だそうです)に追加公演が決定という話もありました。



今回不参加を余儀なくされた方、なんとしても参加してくださいませ。

価値ある時間が手に入りますです。





s-kenと会う

2017-10-25 00:56:58 | 音楽にまつわる話<的>な
先週、20日の金曜日。夕方からs-kenの事務所を訪ねた。久方ぶりに会う。

用件は、s-kenの書いている本に関して、情報の整合性を分かる範囲で伝える目的。

s-kenは原稿を書き上げて、使う写真の整理にまで着手している。大変な労作業だが、年齢を感じさせないパワフルさで、前のめりに事に当たっている。

なぜだか、昔話に花が咲いた。

ボクがs-kenと知り合ったのは、22歳の時。彼の結婚披露宴の時だった。s-kenの結婚相手がボクも仲の良い、小学校の同級生の女性だったから。

それ以来、間は空くが45年以上の付き合いになる。

ボクがロッキンFの編集者になったのも、s-kenとの関りがあったからだ。東京ロッカーズも編集者として影ながらバックアップしていた。

フリーになってからも、一緒に本(ソニー出版の『PINHEAD』)を作ったりもした。

話していて、もう少し以前から一緒に話ができていればよかったなと、思った。

お互いに歳を取ったが、なにかしら、いまさらながら浅からぬ接点を感じたわけだ。

好きな本も似ている。

時々連絡を取り合って話をしようということになって別れた。

今度はゆっくり酒を飲みながら、あんなことやそんなことを縦横無尽に話せたら良いなと思いながら、帰りの電車に乗った。

良い感じの一時だった。


ローファーズ! 中・高等学校時代のバンド!

2017-05-22 00:42:43 | 音楽にまつわる話<的>な
5月9日! もっと早く書こうと思っていたのに、時間がしっかりと過ぎてしまった。

およそ半世紀ぶりに、中・高等学校時代のバンド仲間と酒を飲んだ。

50年! 時はまさに「矢の如く」に飛び過ぎ去ったのだ! だが、会えば50年など昨日のことのようで、「じゃ、また明日練習な!」とでも言って別れた翌日に、会ったようで……。

柴山、内野、二人とも昔の儘で、まるで違和感がない。

楽しい酒だった。良い酒だった。

バンドの名前、忘れていた。ローファーズ。ROFER'S!

もう、当時としてはど真ん中の名前だ。キャンパス・フォークの雄、キングストン・トリオのコピー・バンドだったボクらは、縦ストライプのボタンダウンのシャツに、コッパン、それにローファーというアメリカの東部アイビーリーガーの学生のファッションまで、しっかりコピーしたもんだ。

このスタイルのバンドはたくさんいたが、中学生のバンドは、ボクらだけだった。

柴山が、その後も早稲田大学でバンド活動(二代目のザ・リガニーズ!)を続けていて、彼の仲間が作ったHPに、当時のボクらのステージ写真(Copyright 2003 RAMBLERS)があったので、ちょっと拝借。載せます。


ボクは右端。ネアンデルタール人のようだ。みんなイイ男だな。

どうやら、地元杉並公会堂で自主イベントをやったみたいだ。

高校時代の写真みたいだけれど、なんだか懐かしくて、不細工なのも許せるな。

それにしても! 50年は凄いな。


平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW「WORLD CELL 2015」!!!!

2015-11-29 15:08:44 | 音楽にまつわる話<的>な
いやあ、エライものを観聴きしてしまったな!

本当に正直に告白するけれど、これほどのステージにはそうそうお目にかかったことがない。

始まるまでは、置いてけぼりを食らうかなと少し恐れていたんだけれど、その杞憂は最初の15分で払拭。

なぜなら、「これはコンサートでもなく、ライブでもなく、劇的空間でもなく、世界観である」と言う結論に達したから。

分厚い書物を読むに等しい作業で、一つ一つの舞台上での作業、営為はボクの頭の中で進行しているものと理解したのだ。

つまり、置いてけぼりを食らうことなどない。なぜならボクの頭の中で進行していることなのだから、素直に従えばいいわけで。シンクロニシティという言葉に置き換えても良いかもしれない。

いままで見聞きしてきた音楽のライブ、コンサートとはまったく異なるもので、例えばセットリストなどと言うものはまったく不要で、感覚的な受容がすべてを決定づける感じ。

正直なんと表現していいのか、戸惑うんだけれど、いまのところ言葉にできるのは、こんなところ。

また改めて、解析作業をする機会があるかもしれない。

それにしても、「世界観」だけで成立するパフォーマンスってものを、初めて観たのだよ!!

楽屋で平沢先生に会ったけれど、なにか平静でとうとう「仙人か?」という印象を受けるところまで来てしまった。

いくら名前に「進」と入っているからと言って、どこまで行ってしまうのだろう? 平沢進先生。





平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW「WORLD CELL 2015」、今から行ってきます!

2015-11-28 14:59:42 | 音楽にまつわる話<的>な
いやぁ、楽しみだな!

というスタンスで出かけていって、ガツンとやられるというパターンもありで。

心静かに出かけて行った方が、ストレスも衝撃も少ないかな。

そうだ! 行きの電車の中で、ゆっくり寝ていくことにしよう!

GOOD IDEA だな。

そろそろ行ってまいります。

11月28日(土)、平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW「WORLD CELL 2015」

2015-11-25 22:33:51 | 音楽にまつわる話<的>な
東京ドームシティホールでの3連チャン・ライブ。ボクは中日の28日に参戦します。

平沢先生は、今度はなにを聞かせてくれるのだろう。

すでに遥かな高みへと上り詰めている平沢先生の、どのあたりをボクは見聴きすることになるのだろうかと、期待半分、猜疑心0.17%、残りは納得半分弱、と言った割合で出向こうと思う。

とにかく、楽しみなわけだ。

皆さん、東京ドームシティ―ホールでお会いしましょう!


閉店! GAZIO つまんねーよー

2015-09-25 00:37:44 | 音楽にまつわる話<的>な
GAZIOが閉店だって。なんとなしの予感はあって、超能力者の奥さんは、8月15日のトークショーの時に、「GAZIO、やめちゃうかも」と言っていた。

それにしたって! ライフワーク的なトークイベントをさせてもらえるかなと思っていた矢先で、ちょっとつまんねーよー!

なにか機会があったら、どしどし前に出ていこうと思うけどね。

これからもよろしくです。

8・15 いよいよ再びのGAZIO

2015-08-13 14:23:39 | 音楽にまつわる話<的>な
ワクワクさんですね。

昭和のミュージック。いつ頃の話をしようかまだ、迷っています。

生井さんはすでに皆さんにお見せしたい写真のセレクトを終え、ゆうゆうとワインを飲んでいるというのに……。

いっそのこと、ノープランで臨むか……。それもどうかと思うよな……。

川上音二郎、添田唖蝉坊(二人とも正確には大正までの人だけれど、昭和に与えた影響は大きい)のことも話したいが……戦前の流行歌は芸者さんが支えていたこととか……なにか話してもチンプンカンプンかもな……。

戦後に絞ろうかな……。

!!!

よっしゃこれで行こう!

8・15敗戦記念日 at GAZIO with 生井

2015-07-31 01:12:44 | 音楽にまつわる話<的>な
8月15日、つくばのGAZIOで、再びのトークイベント。with 生井。

ご多分に漏れず、ドランクトーク。

今回のテーマ、もしくはモチーフは「昭和ミュージック」。

あまりに混沌としていて、おもしろすぎて、なにを話そうか思案中。

一つだけ約束できるのは、おもしろい話になる!

どこを切り取るか……政治か、純粋に音楽か、カルチャーか……どこをとってもおもしろくならないはずがない。おもしろくならない理由がない。

もし、おもしろくなかったら、それはボクの所為。

てか?

◆ドランク・トーク in GAZIO

生井秀樹(写真家)× 加藤普(編集者)

イベント詳細ページ:http://gazio-tx.com/info/?p=3291

2015年8月15日(土) 開場:15時 開演:17時 CHARGE:\1500

翌週には、ホントかよの企画


◆“プレ”アンプラグド@GAZIO

イベント詳細ページ:http://gazio-tx.com/info/?p=3154

2015年8月22日(土) 開場:15時 演奏開始:16時 CHARGE:\1500

P-MODEL or 平沢先生の曲をアレンジしてみるという、神をも恐れぬ企画。

留香さん、なぜうまく事が運ばないのだろう?

2015-07-29 01:18:48 | 音楽にまつわる話<的>な
伊吹留香は、まるでボクのために歌を歌ってくれているのではないかと、それこそストーカーのように思い込んで、CDを抱きしめて音に聞き入る。

そのジャケットは、なぜかちっとも明るくないウェディングドレス姿の伊吹留香。好きだなこの感じ!

なにしろ、彼女はイカシてる。

なのにだ! 彼女のライブはことごとくスケジュールが詰まる。

8月15日に彼女のライブがある。だがこの日ボクはつくばでトークライブをやっている。

伊吹留香を聞きたいのに、同時に人に語り残しておきたい、聞かせたい話がある。

なんでなんだろう?

彼女がCDを送ってくれた。まるでライブを聴くような音源で、皆に聴かせたい。

本当に留香さんの言葉は、切れる。

CDのタイトルに、ボクは釘づけ。

「病める時も健やかなる時も」

結婚式の常套句だが、ここで使われているこの言葉のニュアンスは、まったく異なる。伊吹留香の装い。

病める時も 健やかなる時も   どうするんだ?


伊吹留香
『病める時も 健やかなる時も』



ミニアルバム YTST-0710 \2,000(税込)
LOOK OUT

【収録曲】
1・ポインセチア
2・ざまあみろ
3・cloudy days
4・swing spring
5・リバーシブル
6・dying message
7・音信

4、5、6曲目、相も変わらず好きだわ!

5・29 佐井好子ワンマンライブ at TSUTAYA O NEST

2015-05-31 14:24:49 | 音楽にまつわる話<的>な
5・29 TSUTAYA O NEST 佐井好子ワンマンライブ、行ってきました。聴いてきました。

佐井さん、リハーサル結構やったのかな。声が全盛期(ボクの記憶の中では青年館かな)かと思えるほど出ていました。素晴らしいライブでした。

驕りも昂りもなく、それでいながらきちんと前に歌が出てくる、こういう歌には最近出会っていませんでしたから、震えました。

去年の(タイトル忘れましたが)夜通しのロックライブの時は、まだオブラートに包まれたみたいなもどかしさがあったけれど、払拭されてました。

幕開けの「遍路」も嬉しかったけれど、4曲目に「あの青い空には神様がすんでる」を聴けたことも相当嬉しかった。この曲、良く聴いたんだ、当時。

7曲目の「冬の地下道」も。奈良の西大寺駅の地下道を歌ったというMC、興味深かった。ボクも冬の地下道には思い出があって、若い頃、六本木のテレビ朝日(六本木から麻布方面に行った左側にあったんだ、昔は)近くにあった地下道で、いまなら即刻逮捕されるだろうけれど、一人芝居を演って、通りすがりの人を驚かせていました。寒い冬の地下道だったなぁ。

そんなことも思い出しつつ、なにかゆったりと聴いていました。

そして、不意に佐井好子は「龍」のようだと思ってしまったのだ、これが。災厄の元となる龍ではなく、空を漂うようにただある「龍」、あるいは「龍脈」とも呼ばれる大地の気の流れそのもの。

要するに、他のためになどと考えながら何かをするのではなく、やったことがなぜか他のためになっているような、そんな人の佇まいを、佐井さんから感じてしまったわけです。
それのどこが「龍」なんだ? と聞かれても、答えようもないのですが……。

なんだかとても良かったと、渋谷駅までの道すがら、一人で傘をさして歩きながらニヤニヤしていました。

at GAZIO with 生井

2015-05-24 19:16:20 | 音楽にまつわる話<的>な
5月23日(土)、つくばのGAZIOで、カメラマンの生井さんとトークショー。

なにしろGAZIOの開店2周年という、非常に意義あるタイミングでの爺さん二人のトークショーで、途中で入れ歯でも飛びだしゃしまいかと(二人ともまだ自前でした)心配しながら、それでも90分をふっ飛ばしました。

来てくれた皆さん、あの場でお一人おひとりにお礼を言わなければならないところ、全員と言ういわけにいかなかったのが、心残りです。

はるばる名古屋から来てくれた方や、ワインのお土産を携えてきてくれた方、お礼の言いようもありませんでしたが、不満があれば言ってくださいね。このブログに書き込みでもなんでもしてください。直ぐ反省しますから。

話の内容は、二人の馴れ初め(違うな!)、じゃなくて二人の仕事での音楽との関わりはじめから、どんな仕事をしてきたのか、その中で二人がP-MODELとどう関わってきたのかなどなど、まったくランダムに、ドランクトークに相応しい、カオスな内容でしたが、なにか二人とも「やったぜ!」感はそこそこにあって、非常に楽しい時間でした。

途中、平沢進先生のスカイプでの参入などもあり(その折の平沢先生から生井さんとボクへ「贈られた言葉」は、爺さん二人の寿命が3年が処は伸びたものでした!)かなりの充実した時間でもありました。

これに懲りずに、またあんな場を設けてもらえませんか、YOU1さん。もっともっとカオスな感じになっていくでしょうけどね、歳も歳だし……。それもまた、おもしろがってもらえれば。