普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

佐村河内守 2

2014-02-12 16:47:31 | 音楽にまつわる話<的>な
一つ前の原稿で、書ききれなかったことがある。

詐欺まがい、詐術という言葉を使ったが、実のところまっとうなことなど最近のご時世にはなくて、ギミックの塊のような、いってみれば「公然たる」作為のような事柄が多い。

本来ならCDだけを売ればいいものを、何かと抱き合わせで売るなども、ノーマルとは言い難いのだが、佐村河内守氏が、楽曲を売りたいと考えてあれこれと策を講じることは、その延長であっただろう。

自分では書かずに、さも自分が書いたように見せるというのは、皆で吊し上げるほどには悪辣ではない。売るための方法論であると相互が納得していれば、良いのだ。

犯罪を構成するわけでもない。聴く側に迷惑が及ぶものでもない。それはフィギュアスケートの高橋クンの発言であきらかだ。

問題があるとしたら、著作権が誰に帰属するのかといったことぐらいだろう。

今回のこの大人の寓話のような話は、作家の筆名、芸能人の芸名程度の話しかもしれない。日本人なのに横文字の名前を付けるのはOKなのか?

そのうち、ロボット、作曲マシンが作った曲を自作という時代がやってきたときに、この話しは、昔の笑い話のように思い出される程度のことではないかとも思う。

佐村河内守

2014-02-12 01:33:25 | 音楽にまつわる話<的>な
面白い。如何にも面白い。

こういう際物が、芸能の世界にはたくさんいる。

数年前、佐村河内を初めて見たときに、実は浅原彰晃を思い出した。

「まっとうでない感じ」

面白いのだが、書くべきことはなにもない。

正直なところ、この程度の詐欺まがいは、芸能の世界にはいくらでも転がっているだろう。

真っ正直にひたすら思いを凝らし自分の目的に向かって突き進む、という人々もいるが、どこかに常に一握りとはいえ、詐欺まがいの連中がいる。

それでもなんのお咎めもなく、あまつさえ大成功したりもする。それが芸能の世界なのだ。

かつて、の群れにあった芸能は、いつの頃からかわが世の春を謳歌している。

人とは異なる異能をもった者としての「芸能」者。

その異能の一つに、明らかに詐術が含まれていたことは、昔からわかりきったことなのだ。

それを現実のこと、明らかなこととして、この数年ボクは理解し始めている。

だから、ボクは日本の音楽を書くための情熱を失っているのかもしれない。

なにか、そんな感じがつきまとうのだ……そう、まっとうでない感じ、が。