普通な生活 普通な人々

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父・加藤千代三の短歌 7

2021-05-11 15:19:33 | 父・加藤千代三の短歌
くれていく 雲のうごきの おごそかよ
片空かけて 晴れていくなり


前回紹介した2首とは、趣が変わる1首。同じ時期の作品だ。19歳というから1925(昭和元)年頃の作品と思われる。

次から紹介する数種の端書に、こうある。
「潮音を去ってから作歌をはなれてしまった。折にふれて浮かんでは消えていったものは多い。以下はそのときどきに、どこかの隅に書きつけていたものである」
ここでは内1篇だけ紹介する。冒頭の歌とどこか対比できる歌のように感ずる。

夕あかり まさに消えつつ 西空の
雲ひとひらの 赤のきびしさ

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