先日、大学所在市の市役所の方とお話しする機会があり少し感じることがあった。
私はこれまでリハ器機を開発するという研究を行ってきた経過から自然と地元のリハメーカーとの産学連携が成立した。
今ではある程度良好な関係が築けている。
しかし、ここに至るまではいろいろと行き違いもあり数々のトラブルも経験した。
それでも何とかやってこられたのは双方にメリットがあり、その時々で無理のない範囲でお互い譲り合ってきたからだと思う。
一方、官との連携であるが、これまで依頼されて講演など行ってきたが、いつも一方的に呼ばれて講演してはいさよならという形であった。
僅かな講演謝金はいただくが、あまりこちらにとってメリットはなかった。
一時期健康作りの講演をするために岡山県下のいろいろな市町村から声をかけられてあちこち回ったことがあったが、ひたすら消耗した。
県北に行くと一日がつぶれた。
そのうちあるところから極めていい加減な講演依頼があり、それにクレームのメールを送ったらそれ以来講演要請はぴたりと止まった。
こちらは多少なりとも地域貢献ができればと思って頑張っているわけで、行政のスケジュール消化のための便利な講師ではないのだ。
昨年行った保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室は私にとっては初めての官学連携成功のモデルケースであった。
こちらの負担は大きかったが、貴重な研究のためのデータが数多く得られた。
また、参加者の方にも喜んで頂けた。
しかし、それがうまく行ったからと言って介護予防事業を大学で引き受けて大々的に行ってくれと言われてもそんなことできるはずがない。
冷静になって考えると、これまでお互いに連携したことがないので相手の事情がまるで分からないのだろうと思う。
私が産学連携で試行錯誤してきたようなことを、少しずつ官学連携事業でも試行錯誤して、相手の事情と求めているものを理解することが必要なのだと思う。
外部からの大学に対する理解で一番困るのは、授業がないときは大学の教員は暇なはずだというものである。
例えば今現在は後期試験期間であるが、試験が終われば採点しなければならないし、その結果を学内LANで登録しなければならない。落第者がいれば再試験もしなければならない。
また、この時期は来学期に向けてシラバスを用意しなければならない。
これが学部だけでなく、大学院修士、博士それに通信制の大学院の物も新しく作らなくてはならない。
まだまだ入試は続くので試験問題も作らなくてはならない。
大学院生は卒業のため修士論文・博士論文を提出しているのでそれを審査しなければならない。
後期試験が終わったら、学部生のゼミで卒論のためのデータを取らなければならない。
2月の頭には通信制大学院生のスクーリングがある。
修士1年生はそろそろ研究に着手するので倫理審査のための準備も必要だ。
今年からは人事評価が始まったので評価表を提出しなければならない。
大学の学内の仕事だけでもすぐに思いつくのはこれくらいある。
さらに、研究の仕事では
2月上旬に共同研究報告会のための3ページの抄録を提出
2月下旬アメリカへ出張してORSで学会発表
アメリカ出張中に共同研究報告会が行われるため、代理発表者のために発表スライドと原稿を用意しなければならない
3月上旬に九州延岡の関連校で高梁学園学術研究コンファレンスで発表
さらに、学会の仕事では編集委員をしているので
新規担当論文が複数
2月上旬までに昨年一年間の掲載論文を全て審査して点数を付ける
さらにさらに一番大変な大仕事が、研究所の補助金の締めのために予算をぴったり使い切るという神業を3月には成し遂げなければならない。
こうしたルーチンワークの合間にオリジナルな学術論文を書かねば生き残れない。
要するに寝ても覚めても仕事の山と言うことである。
私はこれまでリハ器機を開発するという研究を行ってきた経過から自然と地元のリハメーカーとの産学連携が成立した。
今ではある程度良好な関係が築けている。
しかし、ここに至るまではいろいろと行き違いもあり数々のトラブルも経験した。
それでも何とかやってこられたのは双方にメリットがあり、その時々で無理のない範囲でお互い譲り合ってきたからだと思う。
一方、官との連携であるが、これまで依頼されて講演など行ってきたが、いつも一方的に呼ばれて講演してはいさよならという形であった。
僅かな講演謝金はいただくが、あまりこちらにとってメリットはなかった。
一時期健康作りの講演をするために岡山県下のいろいろな市町村から声をかけられてあちこち回ったことがあったが、ひたすら消耗した。
県北に行くと一日がつぶれた。
そのうちあるところから極めていい加減な講演依頼があり、それにクレームのメールを送ったらそれ以来講演要請はぴたりと止まった。
こちらは多少なりとも地域貢献ができればと思って頑張っているわけで、行政のスケジュール消化のための便利な講師ではないのだ。
昨年行った保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室は私にとっては初めての官学連携成功のモデルケースであった。
こちらの負担は大きかったが、貴重な研究のためのデータが数多く得られた。
また、参加者の方にも喜んで頂けた。
しかし、それがうまく行ったからと言って介護予防事業を大学で引き受けて大々的に行ってくれと言われてもそんなことできるはずがない。
冷静になって考えると、これまでお互いに連携したことがないので相手の事情がまるで分からないのだろうと思う。
私が産学連携で試行錯誤してきたようなことを、少しずつ官学連携事業でも試行錯誤して、相手の事情と求めているものを理解することが必要なのだと思う。
外部からの大学に対する理解で一番困るのは、授業がないときは大学の教員は暇なはずだというものである。
例えば今現在は後期試験期間であるが、試験が終われば採点しなければならないし、その結果を学内LANで登録しなければならない。落第者がいれば再試験もしなければならない。
また、この時期は来学期に向けてシラバスを用意しなければならない。
これが学部だけでなく、大学院修士、博士それに通信制の大学院の物も新しく作らなくてはならない。
まだまだ入試は続くので試験問題も作らなくてはならない。
大学院生は卒業のため修士論文・博士論文を提出しているのでそれを審査しなければならない。
後期試験が終わったら、学部生のゼミで卒論のためのデータを取らなければならない。
2月の頭には通信制大学院生のスクーリングがある。
修士1年生はそろそろ研究に着手するので倫理審査のための準備も必要だ。
今年からは人事評価が始まったので評価表を提出しなければならない。
大学の学内の仕事だけでもすぐに思いつくのはこれくらいある。
さらに、研究の仕事では
2月上旬に共同研究報告会のための3ページの抄録を提出
2月下旬アメリカへ出張してORSで学会発表
アメリカ出張中に共同研究報告会が行われるため、代理発表者のために発表スライドと原稿を用意しなければならない
3月上旬に九州延岡の関連校で高梁学園学術研究コンファレンスで発表
さらに、学会の仕事では編集委員をしているので
新規担当論文が複数
2月上旬までに昨年一年間の掲載論文を全て審査して点数を付ける
さらにさらに一番大変な大仕事が、研究所の補助金の締めのために予算をぴったり使い切るという神業を3月には成し遂げなければならない。
こうしたルーチンワークの合間にオリジナルな学術論文を書かねば生き残れない。
要するに寝ても覚めても仕事の山と言うことである。