大学院の入試が始まった。
昨日も通学制大学院修士課程の入試が高梁で行われた。
私は研究科長として通学制、通信制および今年から始まった学部大学院一貫教育の特待生入試の全てに参加する義務がある。
さらに、入試が終わる度に理事長のヒアリングに対応し、入試委員会で報告し、さらに研究科委員会で報告・議決を取る必要がある。
これに入試問題の作問や受験志望者の事前問い合わせにも対応しなくてはならないから入試に費やすエネルギーは膨大である。
なぜこれほど入試に手間暇をかけなくてはならないかというのは、当たり前のことながら大学の経済的基盤のほとんどが入学者が納める授業料にあるからである。
学部入学者が減少している現状では、大学院生の数も相対的に重要性を帯びてくる。
ところが、最近の不況によって大学院の志願者も減る傾向にある。
通常は大学院は親がかりというのはめずらしいので、授業料を賄えるほど豊かな社会人大学院生が減っていると言うことである。
奨学金を充実させて経済的負担を軽減すれば良いのであるが、学生数の減少している大学にはその体力がない。
ジレンマに陥っているのである。
このジレンマの解決方法はシンプルである。
学部においては卒業後就職に有利な資格や技術を保証することであり、大学院ではステップアップにつながる学位を保証することである。
「どうやったらダイエットに成功しますか。」
という質問の答えは簡単で、
「必要とされるカロリーを下回る食事を続けなさい。」
ということになるのだが、こんなシンプルな解決法が分かっていても実際に成功する人は少ない。
それと同じように、大学改革も原則はシンプルなのだが、実現は非常に困難である。
何でもそうだが、人の活動にも物理学と同じで「慣性の法則」が働いているので、そんなに簡単に変えることができないのである。
昨日も通学制大学院修士課程の入試が高梁で行われた。
私は研究科長として通学制、通信制および今年から始まった学部大学院一貫教育の特待生入試の全てに参加する義務がある。
さらに、入試が終わる度に理事長のヒアリングに対応し、入試委員会で報告し、さらに研究科委員会で報告・議決を取る必要がある。
これに入試問題の作問や受験志望者の事前問い合わせにも対応しなくてはならないから入試に費やすエネルギーは膨大である。
なぜこれほど入試に手間暇をかけなくてはならないかというのは、当たり前のことながら大学の経済的基盤のほとんどが入学者が納める授業料にあるからである。
学部入学者が減少している現状では、大学院生の数も相対的に重要性を帯びてくる。
ところが、最近の不況によって大学院の志願者も減る傾向にある。
通常は大学院は親がかりというのはめずらしいので、授業料を賄えるほど豊かな社会人大学院生が減っていると言うことである。
奨学金を充実させて経済的負担を軽減すれば良いのであるが、学生数の減少している大学にはその体力がない。
ジレンマに陥っているのである。
このジレンマの解決方法はシンプルである。
学部においては卒業後就職に有利な資格や技術を保証することであり、大学院ではステップアップにつながる学位を保証することである。
「どうやったらダイエットに成功しますか。」
という質問の答えは簡単で、
「必要とされるカロリーを下回る食事を続けなさい。」
ということになるのだが、こんなシンプルな解決法が分かっていても実際に成功する人は少ない。
それと同じように、大学改革も原則はシンプルなのだが、実現は非常に困難である。
何でもそうだが、人の活動にも物理学と同じで「慣性の法則」が働いているので、そんなに簡単に変えることができないのである。