河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

海外協定校学生研修団歓迎会

2012-06-28 | 大学
本学園の交流協定校であるフィンドリー大学、パラナ連邦大学、パラナカトリカ大学より学生研修団が来日し、昨夜、岡山駅前キャンパス5階多目的室で歓迎会が行われた。

会場に着くとテーブルが用意されており、すでに座席も決められていた。
なぜそうなったのかは分からないが、私の席は一番前の特等席で、同じテーブルには理事長、岡山の各テレビ局の局長、山陽新聞社社長が同席されていた。さらに右隣には高梁市長が、左隣にはゲストとしてフィンドリー大学のE. Gordon Gillespie教授が着席されていた。
どうもフィンドリー大学のE. Gordon Gillespie教授のお相手をし、各マスコミのトップに学外連携室長としてご挨拶をせよというのが理事長の意向のようであった。

1階のイタリアンレストラン、クラクラから料理がケータリングされて歓迎会がスタートした。
海外のゲストのために高梁の地酒が振る舞われて、私も勧められるままについ飲み過ぎてしまった。

ゴードン先生は大きな体の割には気が小さく、挨拶のスピーチが済むまでしきりに原稿を読みながら緊張されていた。
一方、高梁市長はスピーチはお手の物で、英語とポルトガル語を織り交ぜていつものように弁舌あざやかに挨拶をされた。

日本の太鼓や、新田先生のウクレレが披露され、ゲストはカラオケで得意の英語の歌を歌ってくれた。
ここでもゴードン先生は指名されても一人で歌を歌うのはいやだと固辞されて、教え子の学生を呼んでみんなで一緒に歌っておられた。
もちろん私はカラオケは絶対に歌わない。

もてなす立場ながら、楽しいひとときであった。


ゴードン先生は今日は高梁キャンパスで講演をされる予定である。

Global Climate Change
- Human Health Implications-
グローバルな気候変動
~ 人の健康へのインプリケーション~

講師: E. Gordon Gillespie 先生
The University of Findlay
日時: 6月28日(木)
    午後1時25分 ~2時55分
会場: 吉備国際大学・高梁キャンパス 
    10号館 4階 10406教室

地球規模での気候変動は、人の健康にとって何を意味するのでしょうか。
 環境、健康、福祉のいずれにも深く関わる複合領域の課題について講義します。
 
この講演会は、本学の海外協定校フィンドレー大学との教育交流の一環として開催されます。
  学内外からのご来聴を歓迎します。



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梅雨の休日は庭の草むしりから

2012-06-23 | Private
今日は滅多にない土曜の何も仕事のない休みである。
しかも梅雨だというのに雨が降っていない。
こんな日は気になっていた庭の草むしりをするしかない。
雨で土が緩んでいるのでちょうど良い。

もう一つ気になっていたのが、ハイノキに絡んだつる性植物である。
いつの間にか気がついたらハイノキの一番てっぺんまで絡んで巨大な葉っぱを茂らせている。

ハイノキは私がこだわってわざわざ鹿児島から山取の立派なのを取り寄せて庭に植えたのだが、どうも、もともと山で蔓が生えていたようで、暖かくなってくると芽が出てどんどん伸びてきたのである。
最初は夏の強烈な日差しからハイノキを守ってくれるのではないかと思い、そのまま様子を見ていたのだが、放っておくとハイノキを覆い尽くすのではないかと思えるほど伸びてきたので、この際根っこから処分することにした。
一応ネットで検索してみると、やはりつる性植物が絡まるのは木を傷める原因になるようだ。

さらに踏み込んで検索していくと、葉の形から絡まっていた蔓の名前が特定できた。

なんと『ヘクソカズラ (屁糞葛) 』というらしい。
茎をちぎった時や生の実がいやなにおいを発生することからついた名前らしい。
写真を見ると夏には白色のそれなりにきれいな花をつけるようだ。


ことわざではこんなのがあるらしい。

「屁糞葛も花盛り」
いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ。
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大学改革実行プラン

2012-06-18 | 大学
今朝の新聞各紙に文科省がまとめた『大学改革実行プラン』のことが掲載されている。
文科省のホームページを見ると6月5日付けになっているので、既に2週間近く経過していることになる。

そのホームページには以下のようなことが記載されている。

現下の日本の状況下においては、大学改革は待ったなしの状況であり、実行が求められている。
この「大学改革実行プラン」により、大学の持っている本来の役割を社会全体に認めてもらえるよう、精力的に大学改革に取り組んでいく。

「大学改革実行プラン」は、2つの大きな柱と、8つの基本的な方向性から構成されています。
1つ目の柱が、「激しく変化する社会における大学の機能の再構築」であり、
 1. 大学教育の質的転換、大学入試改革
 2. グローバル化に対応した人材育成
 3. 地域再生の核となる大学づくり(COC (Center of Community)構想の推進)
 4. 研究力強化(世界的な研究成果とイノベーションの創出) を内容としています。

2つ目の柱が、そのための「大学のガバナンスの充実・強化」であり、
 5. 国立大学改革
 6. 大学改革を促すシステム・基盤整備
 7. 財政基盤の確立とメリハリある資金配分の実施【私学助成の改善・充実~私立大学の質の促進・向上を目指して~】
 8. 大学の質保証の徹底推進【私立大学の質保証の徹底推進と確立(教学・経営の両面から)】 を内容としています。


たちまち私に関わってくるのは私学助成による私学のコントロールであり、地域のニーズに応える全学的な取り組みが直ちに求められると思われる。
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骨粗鬆症による骨折連鎖とは

2012-06-17 | 研究・講演
6月15日、久しぶりに勉強会に参加してきた。

『PTHによる新しい骨粗鬆症治療戦略』
新潟大学整形外科 遠藤 直人 教授

最近発売されたテリボンに関わる講演会である。
これまで、骨吸収を抑制させることによって骨量を増やすのが主な治療薬のメカニズムであったのが、ここに来て直接骨芽細胞を刺激して骨量を増やす薬が登場してきた。
テリボンもその一つであり、PTH(副甲状腺ホルモン)と同じ作用のあるテリパラチドという薬である。
テリパラチド+骨(ボーン)=テリボン
というネーミングである。
旭化成ファーマが開発した日本製の新薬であり2011年11月25日に発売が開始された。

PTHは84個のアミノ酸から構成されているが、テリパラチドはそのうちの34個のアミノ酸でできている。
テリパラチドにはほかにもフォルテオという注射剤があり、毎日1回患者さん自身が自分で注射を行う。
私はこれはこれまで3名の患者さんにフォルテオを勧めたが、全員が脱落してしまった。
その他数十人の骨粗鬆症患者の方には、自分で注射するという話をしただけで恐ろしがって拒絶されてしまった。
どうも日本人の高齢者には骨粗鬆症治療で自己注射というのは無理なような気がしている。
それに対して、テリボンは毎週1回で病院で注射をしてもらえる。
回数が少ないから効果が弱いのかというとそうでもなく、むしろ骨の多孔化や高Ca血症などの有害事象が起こりにくいのだそうだ。


さて、肝心の遠藤先生の講演でおもしろかったこと。
それは『骨折連鎖』と言うものである。

骨粗鬆症の患者は2005年の調査によると推定1280万人で年間97万人の新規患者が発生している。
ざっと1300万人に毎年100万人の新規患者ということになる。

骨粗鬆症による骨折患者数は減っていない。
高齢化が進むにつれて骨粗鬆症患者が増えて骨折も増えるという簡単な構図である。
2010年の調査では、骨折しても本来必要な手術が行われなかったのは全体の11.5%。
寝たきりが増えると言うことである。

骨粗鬆症で問題になる主な骨折は腰椎圧迫骨折(L2~L4)と大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折など)。

骨折になるリスクファクターは主に二つある
1.既存骨折(腰椎圧迫骨折と大腿骨近位部骨折)
2.骨折の家族歴

これを分析すると3つの『骨折連鎖』が見えてくる。
1.脊椎圧迫骨折を起こした高齢者は次に大腿骨頸部骨折を起こす
2.1側の大腿骨頸部骨折を起こした高齢者は次に反対側の大腿骨頸部骨折を起こす
3.母親が骨折を起こした娘は高齢になると骨折する

分かりやすく言うと
母親が骨粗鬆症になり骨折したことのある娘は、60から70歳代にかけて脊椎の圧迫骨折が進行して背中が曲がってくる。
それが80歳代になると大腿骨近位部骨折を起こす。
それから立て続けに反対側の大腿骨頸部骨折を起こす。
そのまた孫も同じことを繰り返す。

このような傾向のあることは整形外科医なら誰でも経験的に知っている。
ただ、『骨折連鎖』という言葉は新鮮だった。

こうした骨折連鎖を断ち切るのがこれからの医療の役割である。
まだまだ新しい治療を受けている骨粗鬆症患者は10人に1人くらいである。
製薬会社の片棒を担ぐわけではないが、健康寿命の延長に直結する治療なので私も及ばずながら貢献したいと思った。



追記メモ
SSBT:Severly Suppressed Bone Turnover









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Network Attached Storage(NAS)の設置

2012-06-14 | 大学
忙しくて、というより気分的にやる気が起きずにこれまで放置していた課題が一つ解決した。

最近のように個人情報保護が重視されるようになるとUSBメモリなどでパソコンのデータを持ち歩くのは非常に危険である。
もし落としたりすると大変なことになる。
私の場合、複数のパソコンを日常的に使用しているのでデータをどのように管理するのかが悩ましい問題である。

最終的にはネット上のどこかに専用のサーバーがあって、どこからでもアクセスできるのが理想である。

そこでNASの設置を試みることにした。
余ったハードディスクを再利用できるNETGEAR のReadyNASという商品を調達し、設置してみたのだが、ダイレクトにつながったパソコン本体には接続できるものの、外から繋ぐと言うことがどうしてもできなかった。
結局、容量の大きな外付けハードディスクができただけのような状態で、ありがたみはほとんどなかった。

NETGEAR のReadyNASをNASとして使うにはReadyNAS Remoteという専用ソフトウェアが必要らしいのだが、どうもMac OSX Lionに対応したものはまだ出ていないようで、しばらく様子を見ていた。

昨夜、再び思い立って、ネットを検索しながら設定にチャレンジすることにした。
待った甲斐があって、新しいアドオンソフトがアップされていた。

試行錯誤を2時間くらい続けて、無事設定が完了した。

NETGEAR のReadyNASはクライアントの方にNAS本体のIPアドレスとか、特別の設定をする必要が全くない。
専用ソフトをインストールして、単にIDとパスワードを入力するだけで繋がるのである。

今のところMacしか試していないがWindowsでもスマートフォンからでも同じように繋がるらしい。

なぜそんなことができるのか不思議であるが、ポイントはNETGEARのサーバーにIDとパスワードを登録することにあるらしい。
要するに、アメリカにあるサーバーに日本にあるReadyNAS本体が繋がっており、そのアメリカのサーバーにいろいろなところからアクセスすることで日本のReadyNAS本体に繋がるという仕組みのようだ。

ちょっと反応が遅いのが気に入らないが、緊急にデータが必要という時など出張先からでもデータを取り出せるのは非常にありがたい。

また、新しいパソコン利用の道が開けた。


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岡山大学医学部で講義

2012-06-12 | 大学
本日は朝1限(8時40分から)に岡山大学医学部4年生に『運動機能学』の講義を行った。

岡大医学部では伝統的に学生の出席を取らない。
先日の同門会で、ある先生の講義は朝教室に行ってみると1人しか学生が来ていなかったという話を聞いたばかりだったので、少し心配していた。
朝から雨が降っているし、おそらく私が学生だったら遅刻するかさぼるかしているだろう。

ところがいざ教室に行ってみると結構な数の学生が既に教室に来ていた。
最近の学生は真面目なのだ。

私の講義は年に一回だけなので、是非医学生に知っておいて欲しいことに集中して講義をしている。
動画もたくさん使い、ほとんど講演のような講義を行っている。

とりわけ熱心に講義を聴いていた女子学生が、講義の後に質問に来た。
自分自身膝を痛めていて今日の講義にすごく興味を持ったというのである。

こういう学生が一人でもいると講義をした甲斐がある。

講義係としてつきあってくれた整形外科の大学院生も、講義が聴けて良かったと言ってくれた。
リハビリに関わるような話は整形外科の若いドクターはあまり知らないので、私の話でも興味深く聞いてくれるのである。
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岡山大学整形外科同門会

2012-06-09 | 医学・医療
今日は夕方より岡大整形外科同門会に参加した。

回を重ねる毎に若い医局員が増え、顔を見ても誰だか分からない。
一方、古手のドクターの参加はだんだん減っている。

岡大整形外科の同門は総数600人を超える勢いなのだそうだ。

気持ちはいつまでも新人のような気分なのだが、現実は既に古株の部類に入ってきてしまっていることに愕然とさせられる。
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やるべきこととやらざるべきことの見極め

2012-06-07 | 大学
生まれついての性格か、ついやり過ぎることがある。

職務のためあえてやらなくても良いのに何かをしてしまい、反感を買うようなことがある。
冷静に考えればそんなことはすべきではなかった。
流れに棹させば軋轢が生まれる。
うまく提案通りに物事が運んだとしても、その結果責任は全て自分に跳ね返ってくる。
見て見ぬ振りしておればそのうち落ち着くところに落ち着くことになる。

この様にネガティブに考えたくなるようなことがたまにある。

しかし、今一度冷静に考えると他にももっと取るべき道があった。
よくよく考えると私にはさらに上に立つ人がいるわけで、何も私が個人的に何かをしなくてもまず上司に伺いを立てれば良かったのである。
その結果、上司が動けば何も問題は起こらない。
動かなければそれはそれで構わない。

そのように考えるとトップに立つと言うことは大変な責任なのだと言うことに改めて気付かされる。

消費税を上げなければいずれこの国が立ち行かなくなるのは誰でも分かっている。
しかしそれを口にすれば叩かれる。
私とは立場が違うが、野田首相も辛いだろう。
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日本リハ医学会3日目

2012-06-02 | 研究・講演
本日は学会最終日。

教育研修講演で変形性膝関節症の講演を聴いた。
特に新しい知見は無し。

この3日間で多くの友人知人と情報交換をした。
お互い近況を報告し合い、旧交を温めた。

私がリハ学会に入会した頃とは比べものにならないほど巨大な学会になった。
リハ学会専門医の数は慶応に次いで岡山大学が多いのだそうだ。
年々、学会で岡大関係の同門の先生と会うことが増えてきた。

来年の学会は東京である。
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日本リハ医学会2日目

2012-06-02 | 研究・講演
2日目は住居先生がポスター発表を行った。
住居先生は日本で唯一医師で社会福祉士を取ったという方で、介護の分野で精力的に仕事を行っておられる。
現在もJSTの大型研究補助金に応募していて、私も共同研究者となっている。

リハビリテーションコードとケアコードによるリハビリテーション業務の実態調査分析
住居広士、森ダグラス、西田征治、狩谷明美、河村顕治


一般発表では動作解析のセッションで、動きのしなやかさを求める発表に興味があったのだが、今ひとつ参考にはならなかった。


夜は岡大の関係者で集まり懇親会を行った。
2次会では0時過ぎまで盛り上がった。
この時、亀田総合病院の那須先生から、今日のランチョンセミナーで私の入浴エクササイズのパンフレットが配布されていたことを知らされた。
入浴エクササイズもかなり有名になったものだ。
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